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  • 執筆者の写真t-ogino

四角い建物の中に、光・人・家族・暮らし・季節が包まれるキュービックな住宅設計。光をつかむ家(埼玉県川口市)

更新日:8月31日


家の白模型、白色の住宅模型

キュービック(真四角)な設計をするのは珍しいんですが、今回は割と最初からキューブイメージの住宅です。

四角い箱の建物の中に、光・人・家族・暮らし・季節の出来事など複雑な事象を受け止め取り込む、包容力のある余白のある空間を設計します。この余白空間が生活環境や生活の質を高め、建物内部を整える住まいのキモになります。


暮らしの中心.住まいの中心は余白の空間の隣におきました。環境の中心である余白と住まいの中心をずらす事で、余白空間の恩恵を間接的に受け取る構成です。


なんだか、禅問答みたいになってしまった。

都市部の住宅密集地で、外部にオープンな住まいにしづらい家が立て込んだ敷地なんですが、それでも、いやそれゆえに

綺麗な光と外部と人を取り込む、根源的に心地の良い場をつくりたいなと、考えています。


「守り」ながら「繋ぎなおす」、日々考えている「包容力」のある都心の住まいを実現しようと思います。

単純な四角い箱にする為の、設計手法やスキルもある事を、改めて感じましたし、四角い箱ゆえに建物としての器の強さが生まれるんじゃないかなと感じています。



真四角な住まい


真四角な住まいの設計にはいくつかの利点があります。


  1. 効率的な空間利用: 真四角なレイアウトは、空間を最大限に活用するのに優れています。部屋の配置や家具の配置がしやすく、無駄なスペースが少なくなります。


  2. コスト削減: 建築材料の無駄が少なく、建設が比較的簡単なため、コストを抑えることができます。複雑な形状に比べて、施工が効率的です。


  3. シンプルなデザイン: 真四角な形状はデザインがシンプルであるため、外観が整って見えます。また、インテリアデザインも直線的で統一感が出やすいです。


  4. 自然光の取り入れやすさ: 窓の配置が直線的であるため、自然光を均等に取り入れやすく、部屋全体が明るくなりやすいです。


  5. 構造的な安定性: 真四角の建物は、構造的に安定しているため、耐震性が高く、安全性が向上します。


  6. メンテナンスが容易: 形状がシンプルなため、外壁や屋根のメンテナンスが比較的容易です。特に直線的なデザインは、修理や清掃が簡単です。


  7. 柔軟なレイアウト: 空間に対して自由度が高く、部屋の用途やレイアウトを変更しやすいです。将来的なリフォームにも対応しやすいです。


これらの理由から、真四角な住まいは非常に実用的であり、生活しやすい空間を提供してくれます。


吹抜け天窓で、真四角な住まいに光を入れる方法


吹抜けや天窓を活用することで、真四角な住まいに豊かな自然光を取り入れる方法について詳しく説明します。


1. 吹抜けを利用する方法

  • 位置とサイズ: 吹抜けを設ける位置やサイズを計画する際には、自然光がどのように部屋に入り込むかを考慮します。例えば、中央に大きな吹抜けを設けることで、複数の部屋に自然光を広げることができます。


  • 吹抜けのデザイン: 吹抜けのデザインは、空間の中心部に配置し、上部に天窓やグレーチングを取り入れると、自然光が吹抜けを通じて部屋全体に広がります。また、吹抜けの壁にガラスや透明な素材を使うと、さらに明るさが増します。


  • 光の取り入れ方: 吹抜けの下部に配置する照明や装飾を工夫することで、自然光が少ない時間帯でも部屋を明るく保つことができます。例えば、間接照明やダウンライトを組み合わせると良いでしょう。


2. 天窓を利用する方法

  • 設置位置: 天窓は、屋根の傾斜を利用して光を取り入れるため、南向きや東向きの位置に設置することで、日中にたっぷりと自然光を取り込むことができます。真四角な住まいの場合、天窓を屋根の中心や部屋の上部に配置するのが効果的です。


  • 天窓の種類: 天窓には固定型、開閉型、リモート操作型などがあります。開閉型やリモート操作型の天窓は、通気性も確保できるため、室内の空気循環を良くすることができます。


  • 天窓のサイズと配置: 天窓のサイズは部屋の広さや必要な光量に応じて選びます。複数の小さな天窓を配置することで、光を均等に分散させることができます。大きな天窓を一つ設置することで、大きな光源を確保するのも良いでしょう。


3. 窓やガラスの活用

  • 大きな窓を取り入れる: 吹抜けや天窓のほかに、大きな窓を設置することで光をより多く取り入れられます。真四角な住まいでは、外壁の一部を大きな窓やガラスの壁にすることで、自然光を効果的に取り入れられます。


  • 透明な壁や仕切り: 部屋の間仕切りにガラスを使うと、光が部屋全体に広がりやすくなります。部屋を区切る際に透明な素材を使うことで、空間の明るさを保ちつつ、開放感を演出できます。


これらの方法を組み合わせることで、真四角な住まいでも明るく快適な空間を作ることができます。


外部環境から守りながら、環境をとり込む、都心の家


都心の家を設計する際に、外部環境からの保護と自然環境の取り込みを両立させるためには、慎重なデザインと材料の選択が必要です。以下は、そのための具体的な方法やアイデアです。


1. プライバシーとセキュリティの確保

  • フェンスや生垣の利用: 家の周囲に高いフェンスや生垣を設置することで、通行人や隣家からの視線を遮り、プライバシーを守ることができます。特に生垣は、自然な雰囲気を保ちつつ遮蔽効果を持たせることができるので、都市環境に適しています。


  • 門扉とゲート: 鍵付きの門扉や電子ゲートを設置することで、物理的なセキュリティを強化し、侵入者を防ぐことができます。


2. 自然光の取り込みと通風の確保

  • 大きな窓やガラス壁の使用: 家の内部に自然光を取り込むために、南向きや東向きに大きな窓やガラス壁を設けると良いです。ただし、外部からの視線や騒音を遮るために、適切な場所にブラインドやカーテンを配置することも重要です。


  • 吹抜けや中庭の活用: 都心の限られたスペースでも吹抜けや中庭を設けることで、自然光を取り込み、通風を確保できます。これにより、外部環境との調和を図りながら、内部のプライバシーを守ることができます。


  • 天窓の設置: 天窓は外部の視線を気にせずに自然光を取り込むのに適しています。特に、都市部では高層ビルに囲まれている場合が多いため、天井からの光は重要な光源になります。


3. 音と視線を遮る工夫

  • 二重窓や防音ガラスの使用: 外部の騒音から住まいを守るために、二重窓や防音ガラスを採用すると効果的です。これにより、室内の静かな環境が保たれます。


  • 目隠しフィルムやカーテン: 窓に目隠しフィルムを貼ったり、調光可能なブラインドやカーテンを設けることで、外部からの視線を遮ると同時に、光の量を調整することができます。


4. 緑や自然素材の導入

  • バルコニーガーデンや屋上庭園: 限られたスペースでも、バルコニーや屋上にガーデンスペースを設けることで、都市の中でも自然と触れ合える環境を作れます。植物を植えることで、リラックス効果や空気の浄化も期待できます。


  • 内部に緑を取り入れる: 室内に観葉植物を配置し、自然を取り込むことで、心地よい空間を作り出します。特に、吹抜けや中庭に植物を配置することで、家全体に緑の効果を広げることができます。


5. 断熱性と省エネルギーの工夫

  • 高断熱材の使用: 都市部の温度変化に対応するため、高断熱材を使用することで、室内の温度を安定させ、エネルギー消費を抑えることができます。


  • エネルギー効率の高い窓: 断熱性の高い窓を使用することで、冬の寒さや夏の暑さから家を守り、エネルギー効率を向上させることができます。


6. パッシブデザインの導入

  • 日射遮蔽: 夏の強い日差しを防ぐために、庇(ひさし)やバルコニーのオーバーハングを設けることで、日射をコントロールします。冬には日差しを取り込み、夏には遮るデザインが重要です。


  • 自然通風の利用: 自然な風の流れを利用した設計により、エアコンに頼らない快適な空間を作り出すことができます。対面する窓を設けることで、風の通り道を確保します。


7. 外部素材の選択

  • 耐候性のある素材: 外壁や屋根には、耐久性と耐候性に優れた素材を選ぶことが重要です。特に都心部では排気ガスや酸性雨などの影響があるため、これらに対応できる素材を選びます。


  • メンテナンスが容易な素材: メンテナンスのしやすい素材を使用することで、長期的なコストや労力を軽減できます。


これらのアイデアや工夫を組み合わせることで、外部環境からの保護と、自然の要素を取り込むことが可能な、快適で安全な都市型住宅を実現することができます。


暮らしの器としての家づくり


「暮らしの器としての家づくり」という考え方は、単に物理的な構造やデザインだけでなく、住まい手の生活スタイルや価値観に合わせて、家を設計・建築することを意味します。このアプローチは、住まいが家族のライフスタイルに寄り添い、快適で機能的な空間を提供することを目指しています。以下に、「暮らしの器」としての家づくりについて詳しく説明します。


1. 家族のライフスタイルに合わせた設計

  • 生活動線の最適化: 家の中での生活動線を考慮し、日常生活がスムーズに行えるように設計します。例えば、キッチンからダイニング、リビングへと自然な流れができるようにすることで、食事の準備や片付けがスムーズになります。また、玄関からのアクセスや洗濯・物干し場への動線も重要です。


  • 多様な空間の提供: 家族の生活スタイルに応じて、リビングやダイニング、個室の配置を工夫します。例えば、子供の成長に伴って変化するニーズに対応できるよう、間仕切りを移動できる設計にするなど、柔軟な空間の使い方ができると良いでしょう。


2. 心地よさと快適さの追求

  • 自然光と風通し: 自然光を取り入れ、風通しの良い設計にすることで、心地よい室内環境を実現します。大きな窓や吹き抜け、中庭などを設けることで、家全体が明るく開放感のある空間になります。


  • 素材の選定: 木や石、漆喰などの自然素材を使用することで、温かみのある空間を作り出します。これらの素材は触感や視覚的な心地よさを提供し、リラックスできる環境を作り出します。


  • 音の配慮: 隣接する部屋同士のプライバシーを保つための遮音設計や、家全体の静けさを保つための防音材の使用など、音環境にも注意を払います。


3. 機能性と収納の工夫

  • 収納スペースの充実: 各部屋に適切な収納スペースを設けることで、整理整頓がしやすく、日常生活が快適になります。例えば、キッチンにはパントリーを設ける、リビングには造り付けの収納棚を設置するなど、生活動線に合わせた収納計画が重要です。


  • ユーティリティスペース: 洗濯やアイロン掛けなどの家事がスムーズに行えるユーティリティスペースを設けることで、家事の効率が向上します。例えば、洗濯機と乾燥機を並べて設置し、その隣にアイロン掛けのスペースを設けるなど、使いやすさを考えた配置にします。


4. 家族の交流とプライバシーの両立

  • オープンなリビングスペース: 家族が集まりやすいオープンなリビングスペースを設けることで、コミュニケーションが促進されます。一方で、個々のプライバシーを確保するために、個室や静かに過ごせるスペースも設けることが重要です。


  • 多目的スペース: 家族の活動に合わせて使える多目的スペースを設計することで、子供の遊び場、ワークスペース、趣味の部屋など、家族のニーズに応じた使い方が可能になります。


5. 環境への配慮と持続可能性

  • エコフレンドリーな設計: 断熱性能の高い建材を使用する、省エネルギーの設備を導入するなど、環境負荷を低減する設計を心がけます。太陽光発電や雨水の再利用システムを導入することで、持続可能な住まいを実現できます。


  • 地域の気候風土に適したデザイン: その地域の気候や風土に合わせた設計を行うことで、快適性とエネルギー効率が向上します。例えば、夏は日差しを遮り、冬は暖かさを取り込むような工夫が必要です。


6. 長期的な視点での設計

  • ライフステージの変化に対応: 家族構成やライフステージの変化に対応できるよう、フレキシブルな設計を心がけます。例えば、子供が独立した後の部屋の使い方や、老後の生活に対応できるバリアフリー設計などを考慮します。


  • メンテナンス性の考慮: 長く住み続けることを考え、メンテナンスがしやすい設計や素材の選定を行います。これにより、経年劣化による修繕コストを抑え、快適な住環境を保つことができます。


7. 感性に響くデザイン

  • 個性と趣味を反映: 家族の個性や趣味を反映したデザイン要素を取り入れることで、住む人が愛着を感じられる家が出来上がります。例えば、趣味のコレクションを飾れるニッチや、家族写真を飾るためのギャラリースペースなど、日常を豊かにする工夫が大切です。


  • アートやデコレーションの活用: アート作品やインテリアデコレーションを取り入れ、感性豊かな空間を作ることも、心地よい暮らしの器を実現するための一つの方法です。


「暮らしの器」としての家づくりは、単なる箱ではなく、そこに住まう人々の生活を豊かにし、心地よさと機能性を両立させた空間づくりを目指すものです。住む人のライフスタイル、価値観、未来の変化に寄り添いながら設計することで、長く愛される住まいが実現します。



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