家具のディテール |光をつかむ家|
製作家具をつくりました。
扉に取手が無いディテールを工夫しました。
取手レスにする為、扉の天端を斜めにカットしています。
取手が無い為スッキリします。 マグネットキャッチだと面材が指で汚れるので、このディテールを採用。
指を差し込む隙間は、15mm。
10mmまで細くする事もありますが、私は指が太いので。。(元柔道部)
美しく見せる、ディテールに過剰にこだわりるタイプでは無いんだけど、家具は使い勝手にダイレクト反映されるから、細かく詰めています。
オリジナル家具を造作でつくるには
オリジナル家具を造作で作るためには、いくつかのステップがあります。以下に簡単にまとめました:
デザインの決定:
用途: どのような用途の家具を作りたいか決めます(例: 書棚、テーブル、収納など)。
スタイル: インテリアに合わせたスタイルを考えます(例: モダン、クラシック、ミニマルなど)。
サイズと形状: 部屋のスペースに合ったサイズや形状を決定します。
素材の選定:
木材: オーク、メープル、ウォールナットなど、どの木材を使うかを決めます。
その他の素材: 金属、ガラス、レザーなども選択肢として考えます。
設計図の作成:
スケッチ: アイデアをスケッチして、具体的なデザインを決定します。
寸法図: 正確な寸法図を作成し、各部品のサイズを確認します。
製作:
材料の調達: 選んだ素材を購入します。
切断と加工: 木材やその他の素材を必要なサイズに切断し、加工します。
組み立て: 部品を組み立て、接着剤やネジなどで固定します。
仕上げ:
研磨: 表面を滑らかにするために研磨します。
塗装や仕上げ: ペイントやオイル、ワックスなどで仕上げを行います。
取り付け:
配置: 作った家具を設置する場所に配置します。
調整: 必要に応じて微調整を行います。
家具作りは手間がかかりますが、自分だけのオリジナル家具が完成するのはとても満足感があります。どんなデザインを考えているのか、詳しく聞かせてくださいね!
取手の無い家具の扉の設計
取手のない家具の扉を設計する際には、以下のポイントに注意すると良いでしょう:
1. 開閉メカニズムの選定
取手がない場合、扉の開閉には他のメカニズムが必要です。以下の方法があります:
プッシュ・トゥ・オープン(プッシュ・トゥ・オープン): 扉を軽く押すと、自動で開く仕組みです。内部にスプリングやガスシリンダーが組み込まれており、取手が不要です。
押し込み式: 扉の下部や側面に小さな窪みや凹みを作り、そこに指をかけて開ける方法です。見た目がスッキリしますが、開ける際の操作感は少し異なります。
スライド式: 扉が横にスライドする設計です。取手がなくても、スライドレールに組み込まれたグリップや、扉の端に小さな凹みを設けることで開けやすくします。
ビルトイン・ハンドル: 扉の内部にハンドルを埋め込む設計です。外見はすっきりとしながらも、開閉がしやすいです。
2. 扉の厚さと材質
厚さ: 扉の厚さは、設置するメカニズムによって変わることがあります。特にプッシュ・トゥ・オープン機構を使う場合、一定の厚さが必要です。
材質: 木材、MDF(中密度繊維板)、ガラスなどの材質によっても設計が変わります。重い材質の場合、スライド式や強力なプッシュ・トゥ・オープン機構が必要になることがあります。
3. 取り付けの考慮
ヒンジ: 標準的なヒンジの取り付けでは、取手がない場合でもスムーズな開閉を実現できます。
スライドレール: スライド式の扉の場合、レールの取り付けが必要です。レールは扉の重さに応じて選定します。
4. デザインと美観
シンプルさ: 取手がないことで、デザインがシンプルになり、モダンな印象を与えます。
色と仕上げ: 扉の色や仕上げも考慮して、全体のインテリアと調和させます。
5. 調整とメンテナンス
調整: 開閉のスムーズさを保つため、取り付け後に調整が必要な場合があります。
メンテナンス: 機構が動作する部品(スライドレールやプッシュ機構)には、定期的なメンテナンスが必要です。
このようなポイントに注意しながら設計すると、取手のない家具の扉も機能的で美しいものに仕上がります。どの方法が最適かは、具体的な使用目的やデザインに応じて選ぶと良いでしょう。
家具デザインの美しいディテール
家具デザインの美しいディテールは、全体の印象を大きく左右します。以下は、家具のディテールにおいて美しさを追求するための要素です:
1. 素材と仕上げ
木材: 木目の美しさや質感を活かすために、丁寧に研磨し、オイルやワックスで仕上げます。自然な艶や木の特性が際立つようにしましょう。
メタル: 金属部品は、滑らかで均一な仕上げが美しさを引き立てます。塗装や研磨の仕上げも重要です。
ガラス: 透明感や光の反射を活かすため、クリアで傷がない状態に保ちます。
2. エッジと角
ラウンドエッジ: 木材やメタルの角を丸めることで、優れた手触りと柔らかい印象を与えます。
シャープな角: モダンなデザインでは、シャープな角を用いることで洗練された印象を与えることもあります。
3. 接合部
ミニマリズム: ジョイントや接合部を目立たせない設計にすることで、全体的にスッキリとした印象にします。ダボや隠しビスを使うと良いでしょう。
デザイン的な接合: おしゃれな接合部(例: フィンガージョイントやモルタルジョイントなど)を使用することで、機能性と美しさを両立させます。
4. 装飾的なディテール
彫刻や彫り込み: 木材や金属に彫刻を施すことで、伝統的またはアート的な要素を加えます。
パターンやテクスチャー: 表面に模様やテクスチャーを施して、視覚的な興味を引きます。
5. ハードウェアと金具
隠しハードウェア: 取手やヒンジを隠すことで、クリーンな外観を保ちます。
デザイン性のある金具: 高品質でデザイン性のある金具や装飾的な部品を使用することで、全体の美しさが引き立ちます。
6. バランスとプロポーション
対称性: 対称的なデザインは視覚的に安定感を与えます。
比率: 部品やディテールの比率を工夫することで、全体的なバランスを保ちます。
7. カラーと仕上げ
カラーマッチ: 使用するカラーは、全体のインテリアと調和させると良いです。統一感を持たせるために、調和の取れた配色を選びます。
光沢とマット: 光沢のある仕上げやマット仕上げを選ぶことで、異なる質感を表現します。
8. 機能性と美しさの融合
機能的なデザイン: 美しさだけでなく、使い勝手も考慮に入れて設計します。例えば、開けやすい開口部や、収納機能を考えたデザインなどです。
家具のディテールは、全体のデザインに対する深い理解と精密な作業が必要です。これらの要素を考慮しながら、あなたのビジョンに合った美しい家具を作ることができるでしょう。
家具製作で使用する樹種
家具製作で使用される樹種には、それぞれ特性と用途があります。以下に、一般的な樹種とその特徴を詳しく説明します。
1. オーク(Oak)
特性: オークは非常に強度があり、耐久性に優れています。木目が美しく、仕上げがしやすいです。
用途: ダイニングテーブル、キャビネット、チェアなど、耐久性が求められる家具に適しています。
特徴: 重量感があり、質感の高い仕上げが可能です。特にホワイトオークは、明るい色合いと強い木目が特徴です。
2. メープル(Maple)
特性: メープルは硬く、耐久性があり、均一な木目と軽い色合いが特徴です。安定性も高いです。
用途: チェア、テーブル、収納家具など、さまざまな家具に使われます。特に、クリアな仕上げでその木目を活かすのが人気です。
特徴: 耐摩耗性が高く、加工しやすいですが、色が変わることがあります。
3. ウォールナット(Walnut)
特性: ウォールナットは深い色合いと独特の木目が特徴で、非常に高級感があります。強度もあり、加工も比較的容易です。
用途: 高級家具や装飾的な家具に使われます。ダイニングテーブルや書棚、キャビネットなどに適しています。
特徴: 高い耐久性と美しい仕上げが魅力です。経年変化による風合いの変化も楽しめます。
4. チェリー(Cherry)
特性: チェリーは温かみのある色合いで、時間とともに深い赤褐色に変わります。耐久性もあり、加工しやすいです。
用途: 高級家具や装飾的な用途に使われます。チェストやダイニングテーブル、キャビネットなどが一般的です。
特徴: 美しい色合いと木目が特徴で、経年変化による色の深まりが楽しめます。
5. パイン(Pine)
特性: パインは柔らかく、加工がしやすいですが、傷つきやすいです。軽い色合いと節が特徴です。
用途: コストパフォーマンスが良く、カジュアルな家具やDIYプロジェクトに適しています。例えば、ベッドフレームや書棚などに使用されます。
特徴: 安価で入手しやすく、軽くて扱いやすいですが、耐久性はやや劣ります。
6. ビーチ(Beech)
特性: ビーチは硬く、耐久性があり、均一な木目と白っぽい色合いが特徴です。加工性も良好です。
用途: チェア、テーブル、キャビネットなどに使われます。耐久性が必要な家具に適しています。
特徴: 均一な木目と滑らかな仕上げが特徴で、しっかりとした構造が求められる家具に向いています。
7. アッシュ(Ash)
特性: アッシュは強くて弾力があり、明るい色合いと独特の木目が特徴です。加工しやすいですが、湿気には弱いです。
用途: スポーツ用品や家具、特に強度が求められる部分に使用されます。チェアやテーブル、フレームなどに適しています。
特徴: 弾力性があり、耐久性が高いですが、湿気に注意が必要です。
8. ローズウッド(Rosewood)
特性: ローズウッドは非常に高価で、深い色合いと美しい木目が特徴です。硬く、耐久性も高いです。
用途: 高級家具や装飾品に使用されます。特に、特注のキャビネットやテーブルに適しています。
特徴: 高級感があり、耐久性も優れているため、長期間使用できる家具に最適です。
樹種選びのポイント
用途: 家具の用途に応じた樹種を選びます。耐久性が求められる場合や装飾的な仕上げが求められる場合など、目的に応じて選びましょう。
仕上げ: 木材の色や木目に応じて、仕上げ方法を選びます。自然な木目を活かすためのクリア仕上げや、カラーをつける塗装などがあります。
予算: 樹種によって価格が大きく異なるため、予算に合わせた選択が必要です。
これらの樹種を理解し、適切なものを選ぶことで、見た目も機能性も優れた家具を作ることができます。
オーク材で家具を製作する場合の注意点
オーク材で家具を製作する際には、いくつかの注意点があります。オーク材は非常に人気のある樹種ですが、その特性を理解し、適切に扱うことが重要です。以下に、オーク材で家具を製作する際の注意点を詳しく説明します。
1. 木材の乾燥
乾燥状態: オーク材は湿気に対して敏感です。製作前に適切に乾燥された木材を使用することが重要です。乾燥が不十分な木材は、完成後に収縮や反りが生じる可能性があります。
保存環境: 湿度や温度が一定に保たれる場所で木材を保存し、変形を防ぐことが重要です。
2. 木目と色
木目の不均一性: オーク材は木目が比較的均一ですが、部分的に異なる木目があることがあります。デザインを計画する際に、木目の方向や特徴を考慮すると良いでしょう。
色の変化: オーク材は時間とともに色が変わることがあります。特に、直射日光に当たると色が変わることがあるため、光に対する対策を考えると良いでしょう。
3. 加工性
硬さと密度: オーク材は硬く、加工がやや難しいことがあります。切断や加工の際には、適切な工具と技術が必要です。
鉋(かんな)の使い方: 木材が硬いため、鉋やサンダーの使い方には注意が必要です。正しい道具を使用し、こまめに刃を研ぐことで仕上げがスムーズになります。
4. 仕上げと保護
塗装とオイル: オーク材は吸収性が高いので、塗装やオイルを均一に塗ることが重要です。特に、オイルやワックスを使用する場合は、塗布後にしっかりと拭き取ることでムラを防げます。
耐水性の確保: オーク材は水分に対して敏感です。表面に耐水性のコーティングを施し、水分から保護することが重要です。
5. 結合と接着
接着剤の選定: オーク材は比較的油分を含んでいるため、一部の接着剤が効果的でない場合があります。適切な接着剤を選ぶことが重要です。例えば、木材用の強力なエポキシ系接着剤が有効です。
接合部の処理: 組み立て時に接合部が緩まないように、接合面の平滑化と、適切なクランプを使用することが重要です。
6. メンテナンス
定期的なケア: オーク材の家具は、定期的に清掃やオイル塗布を行うことで、長期間美しい状態を保つことができます。特に、乾燥しがちな冬には注意が必要です。
湿度の管理: 部屋の湿度を適切に保ち、木材の収縮や膨張を防ぎます。湿度が極端に変わると、木材にダメージを与えることがあります。
7. コストと入手
コスト: オーク材は比較的高価なため、予算を考慮しながら計画を立てることが重要です。高品質の木材を選ぶことが、完成度の高い家具につながります。
入手先: 信頼できる木材販売店から購入し、木材の品質を確認することが大切です。
これらの注意点を考慮しながらオーク材を扱うことで、美しく、耐久性のある家具を製作することができます。オーク材の特性を最大限に活かし、適切な技術と材料を用いることで、満足のいく仕上がりが得られるでしょう。
マグネットキャッチとは
マグネットキャッチ(magnetic catch)は、家具やキャビネットの扉を閉じるための機構で、マグネットを利用して扉を固定するタイプのキャッチです。以下に、マグネットキャッチの概要、仕組み、利点、使用方法について詳しく説明します。
概要
マグネットキャッチは、扉を閉じた状態で保持するために使用される装置です。扉に取り付けられたマグネットと、キャビネットや家具の枠に取り付けられた金属プレートが引き合うことで、扉が閉じた位置で固定されます。
仕組み
マグネット: 通常、扉の内側にマグネットが取り付けられています。マグネットは強力な磁力を持ち、扉が閉じたときにキャッチの金属プレートに引き寄せられます。
金属プレート: キャビネットや家具のフレーム部分に取り付けられた金属プレートが、マグネットに引き寄せられることで扉を閉じた状態に保持します。
キャッチの構造: マグネットキャッチは、通常、以下の2つの部分から構成されます:
マグネット側: 扉に取り付けられる部分。マグネット本体と、その周囲を囲むカバーやプレートが含まれます。
金属プレート側: キャビネットの枠に取り付けられる部分。金属プレートやプレートに取り付けられた受け部が含まれます。
利点
簡単な取り付け: マグネットキャッチは取り付けが比較的簡単で、特別な工具や技術が不要です。
見た目のスッキリ: マグネットキャッチは目立たないため、見た目がスッキリし、インテリアデザインに影響を与えません。
スムーズな開閉: マグネットによる閉じる力が調整可能なため、扉の開閉がスムーズになります。
調整可能: 一部のマグネットキャッチは位置調整が可能で、扉の位置や閉じ方を微調整することができます。
使用方法
取り付け: 扉とキャビネットのフレームに、それぞれマグネットと金属プレートを取り付けます。取り付け位置を調整し、扉が閉じたときにマグネットと金属プレートがぴったりと合うようにします。
調整: 一部のマグネットキャッチは調整機能があり、扉の位置や強さを調整することができます。調整ネジやプレートを使って、マグネットの位置を微調整します。
検査: 扉を閉じたときに、マグネットが金属プレートにしっかりと引き寄せられるか、扉がスムーズに開閉できるかを確認します。
注意点
磁力の強さ: マグネットキャッチの磁力が強すぎると、扉が開けづらくなることがあります。逆に弱すぎると、扉が閉じた状態で保持されないことがあります。
金属プレートの取り付け位置: マグネットキャッチの金属プレートが正確に取り付けられていないと、マグネットと金属プレートがうまく引き合わず、扉がしっかりと閉まらないことがあります。
メンテナンス: 長期間使用すると、マグネットが劣化することがあります。定期的に点検し、必要に応じて交換や調整を行うと良いでしょう。
マグネットキャッチは、シンプルで効果的な方法で扉を閉じることができるため、多くの家具やキャビネットに使用されています。適切に取り付け、調整することで、スムーズな操作と長期間の使用が可能になります。
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