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執筆者の写真t-ogino

地鎮祭で分かる。近いすぎ燐家壁。余白の設計で住宅密集地に心地よさを!光をつかむ家(埼玉県川口市)

更新日:4 日前


地鎮祭、テント、隣の家の外壁、祭壇

工事の前に、地鎮祭を行いました。

写真を見ると、こんなにお隣さんの家が迫っていて、典型的な住宅密集地なのが、わかります。首都圏の都心や下町、郊外でも家が立て込んでいる場所での設計、いつもの事で慣れていますが、こうして見ると、本当に家が立て込んで余白・余裕の無いのが都会なんだなと想ってしまいます。


街や都市に余白が無いからこそ、住まいの中には余白をつくり、心に余裕を持てる住環境を設計したいです。「光とつかむ家」も吹抜けを通して、余白をつくり、光を取り込み、明るいけれど、プライバシーに配慮した住まいを設計しています。


青空、隣の家

廻りは隣のお家の壁ばっかりですが、空はみんなにひらけてますね。



住宅密集地とは


住宅密集地とは、住宅が密集して建てられている地域のことを指します。都市や郊外で見られることが多いです。具体的には、以下のような特徴があります:


  1. 土地の利用効率が高い: 住宅密集地では、限られた土地を効率的に使うために、住宅が密集して建てられます。例えば、多階建てのアパートやマンションが多い地域です。


  2. インフラの整備が進んでいる: 公共の施設や交通機関、商業施設が充実していることが多いです。住宅密集地では、こうしたインフラが整っているため、生活の利便性が高いです。


  3. プライバシーの確保が難しい: 住宅が密集しているため、隣接する住宅との距離が近く、プライバシーの確保が難しくなることがあります。窓からの視線が気になる場合もあります。


  4. 騒音や交通渋滞: 住宅密集地では人や車の数が多いため、騒音や交通渋滞が発生しやすいです。


  5. 建物の配置や設計に工夫が必要: 空間が限られているため、建物の配置や設計に工夫が必要です。特に、日当たりや風通しを考慮する必要があります。


住宅密集地は、都市部の中心や発展した郊外に多く見られるため、生活の便利さと引き換えに、スペースの制約や騒音などの問題があることもあります。


20坪の住宅の矩計図・断面詳細図

隣戸の壁に囲われている敷地で快適な住まいの設計


隣戸の壁に囲われた敷地で快適な住まいを設計するには、限られたスペースと隣接する建物の影響を考慮しながら、快適さを確保する工夫が必要です。以下にいくつかのポイントを挙げます:


1. 採光と通風の工夫

  • 天窓や高窓の利用: 隣戸の壁が近く、外部の光が入りにくい場合、天窓や高窓を設けることで自然光を取り入れることができます。

  • 中庭の設置: 敷地内に中庭を設けることで、自然光と通風を確保し、プライバシーも保たれます。


2. プライバシーの確保

  • 視線の遮断: 窓やバルコニーにプライバシーを保つための目隠しを設けることが重要です。例えば、スクリーンやフェンス、垣根などを利用することが考えられます。

  • 音の対策: 隣戸との壁が近い場合、防音対策を施すことが大切です。厚手の壁や防音材を使うと良いでしょう。


3. 空間の有効活用

  • 多目的な空間: 限られたスペースを有効に使うために、収納スペースや折りたたみ家具を活用するのが良いでしょう。

  • オープンプラン: 壁や仕切りを最小限に抑えたオープンプランにすることで、広く感じられる空間を作り出せます。


4. エネルギー効率の向上

  • 断熱材の使用: 壁や窓に高性能な断熱材を使うことで、エネルギー効率を高め、快適な温度を保ちやすくなります。

  • 省エネ設計: エネルギーを効率的に使うために、省エネ家電やLED照明を採用することも検討しましょう。


5. 外部空間の利用

  • 屋上やバルコニー: 限られた敷地内でも、屋上やバルコニーを活用することで、リラックスできる外部空間を確保できます。

  • 垂直空間の利用: 壁面を使って植物を育てたり、屋外の壁にデザインを施したりすることも考えられます。


6. デザインとレイアウトの工夫

  • 明るい色調: 室内を明るい色で仕上げることで、より広く感じられる効果があります。

  • 鏡の活用: 鏡を使うことで、空間を視覚的に広げることができます。


これらのポイントを考慮することで、隣戸の壁に囲まれた敷地でも快適な住まいを実現することができます。


天窓から空を眺めるベッドルーム

空をとり込む家の設計


空を取り込む家の設計は、自然光や空気、外の景色を積極的に取り入れることで、開放感や快適さを得るための工夫が必要です。以下の要素を考慮することで、空を取り込む家を設計できます:


1. 大きな窓とガラス面

  • 広い窓: 大きな窓を設けることで、室内に自然光を多く取り入れることができます。窓の配置は、日光の入り方や外の景色を考慮して決定します。

  • フロアから天井までのガラス面: 目線を外に向けやすくするために、フロアから天井までの大きなガラス面を取り入れるのも有効です。


2. オープンスペースとレイアウト

  • オープンプラン: 部屋と部屋の間に仕切りを少なくし、オープンな空間を作ることで、空間全体に開放感を持たせます。

  • 中庭やパティオ: 中庭やパティオを設けることで、室内外のつながりを強調し、自然と一体化した空間を作り出せます。


3. 天窓とハイサイドライト

  • 天窓: 屋根に天窓を設けることで、上からの自然光を取り入れ、空を身近に感じることができます。

  • ハイサイドライト: 高い位置に設置した窓(ハイサイドライト)からの光を利用して、室内に自然光を届けつつ、プライバシーも保つことができます。


4. 屋外空間の活用

  • 屋上庭園: 屋上に庭やテラスを作ることで、開放的な空間を確保し、空を眺める場所を提供します。

  • バルコニー: 各部屋にバルコニーを設けることで、外の景色や空気を楽しむことができます。


5. 風通しの良い設計

  • 通風の工夫: 窓やドアの配置を工夫して、自然な風が家全体を通り抜けるように設計します。これにより、空気の流れを良くし、室内の空気環境を快適に保つことができます。

  • スリット窓やシャッター: 自然の風を取り入れつつ、外の視線を遮るために、スリット窓や調節可能なシャッターを利用するのも一つの方法です。


6. 内外の連続性

  • 外部と内部の素材の一貫性: 外部の素材や色合いを内部にも取り入れることで、内外の連続性を持たせ、空間が広がって感じられるようにします。

  • ガーデンルーム: ガーデンルームを作ることで、自然とのつながりを感じながら、四季の変化を楽しむことができます。


7. 高い天井と開放感

  • 高い天井: 高い天井を設けることで、空間に広がりと開放感を持たせることができます。空間が広く感じられ、視覚的に空を取り込むことができます。


これらの要素を組み合わせることで、空を取り込んだ明るく開放的な住まいを実現することができます。設計の際には、自然光や風の流れ、外部の景色を最大限に活用することがポイントです。


小さな吹抜けのあるリビングダイニング

余白がある事で心に余裕を持てる家の設計


余白がある家の設計は、住む人が心地よく感じるための大切な要素です。余白を効果的に取り入れることで、心に余裕を持てる空間を作り出すことができます。以下にその具体的な方法と設計のポイントを詳しく説明します:


1. 広がりを感じるレイアウト

  • オープンプラン: 部屋と部屋の間に仕切りを最小限にし、広がりを感じられるオープンプランにすることで、空間が広く感じられます。

  • フレキシブルな空間: 可変性のある部屋(例えば、パーティションや引き戸で仕切れる部屋)を設けることで、用途に応じて空間を自由に使うことができます。


2. 十分な収納スペース

  • 収納の工夫: 収納スペースを計画的に設けることで、物が散らかることなく、空間に余裕が生まれます。クローゼットやビルトイン棚などを設けて、使わないものを収納する場所を確保します。

  • 多目的収納: 壁面収納や折りたたみ式の家具など、多機能な収納を使うことで、空間を効率的に活用できます。


3. 適切な家具配置

  • 家具の選び方: 必要最低限の家具を選び、部屋に余裕を持たせることが重要です。過剰な家具はスペースを圧迫し、心地よさを損なうことがあります。

  • 動線の確保: 部屋の中に十分な通路を確保することで、移動がスムーズになり、心理的な余裕が生まれます。


4. 自然光と通風

  • 大きな窓とガラス面: 自然光を取り入れる大きな窓を設けることで、空間が広く感じられ、明るさと開放感を得ることができます。

  • 風通しの良い設計: 窓やドアの配置を工夫して、自然の風が通りやすい設計にすることで、爽やかな空気が流れ、リラックスできる環境を作り出します。


5. シンプルなデザイン

  • ミニマルなインテリア: シンプルで無駄のないデザインやインテリアを選ぶことで、空間に余裕が生まれ、視覚的にも心地よく感じられます。

  • 装飾の控えめさ: 装飾を控えめにし、必要最低限のアイテムで空間を整えることで、落ち着いた雰囲気を作り出せます。


6. 余白の活用

  • 空白のある壁面: 壁面に何もない空白の部分を設けることで、空間が広く感じられ、視覚的な余裕を持つことができます。

  • 無駄な空間の活用: 使わないスペースを有効に使い、余裕を持たせたレイアウトを心がけます。


7. リラクゼーションスペースの確保

  • リラックスエリア: 家の中にリラックスできるエリア(読書スペース、瞑想ルームなど)を設けることで、心に余裕を持つための時間を確保できます。

  • アウトドアスペース: バルコニーや庭、テラスなどのアウトドアスペースを活用することで、外の自然と触れ合い、心身のリフレッシュができます。


8. 色彩と素材の選び方

  • 落ち着いた色調: 室内の色調を落ち着いたトーンにすることで、リラックスできる空間を作り出します。中立的な色合い(ベージュ、グレー、ホワイトなど)が効果的です。

  • 自然素材の使用: 木材や石などの自然素材を使うことで、暖かみや落ち着きを感じることができます。


これらのポイントを踏まえて設計を行うことで、余白があることで心に余裕を持てる、快適で落ち着いた住まいを実現することができます。


街の余白、都市の余白とは


「街の余白」や「都市の余白」とは、都市や街の中で意図的に設けられた、または自然に生まれた空間のことを指します。これらの余白は、住民にとってのリラックスや社交の場を提供し、都市の景観や機能性を高める重要な要素です。


街の余白

  • 定義: 街の余白は、都市の中にある「余白」や「空白」のスペースで、特定の機能を持たないが、住民の生活や交流の場として機能するエリアです。これは意図的に設けられる場合もあれば、自然に形成される場合もあります。


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    • 公園: 街の中に設けられる緑地や公園は、リラックスやレクリエーションの場として重要な役割を果たします。

    • 広場: 街の中心にある広場やオープンスペースは、イベントや集会の場として利用されることが多いです。

    • 遊歩道: 歩行者専用の通路や緑道などは、リラックスした散歩やジョギングができる場所です。


都市の余白

  • 定義: 都市の余白は、都市全体の中で、土地利用や都市計画において余裕を持たせたエリアを指します。これには、建物が密集していないエリアや、将来的な開発のために保留されたエリアが含まれます。


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    • 緑地帯: 都市内の緑地帯や緑の回廊は、都市全体の環境を良くするだけでなく、生態系の保護にも寄与します。

    • 河川敷や沿岸部: 河川や海の近くに設けられるオープンスペースは、レクリエーションの場や景観の一部として機能します。

    • 空き地や未開発地: 都市内の空き地や未開発の土地は、将来のプロジェクトや開発のために取っておかれることがあり、現在は余白として存在しています。


余白の役割と重要性

  • リラクゼーション: 余白は、忙しい都市生活の中でリラックスする場所を提供します。公園や広場などは、住民にとっての安らぎの場です。

  • 社会的交流: 余白は人々が集まり、交流する場を提供します。広場やコミュニティスペースは、地域社会の絆を深める場所となります。

  • 環境改善: 緑地や水辺の余白は、都市の気候や環境を改善する役割を果たします。これにより、都市のヒートアイランド現象を緩和するなどの効果があります。

  • 美観と景観: 余白は都市の景観を豊かにし、視覚的な美しさを提供します。緑地やオープンスペースは、都市の景観に重要な要素です。


設計と計画のポイント

  • 意図的な配置: 余白を効果的に活用するためには、意図的に設計された都市計画が重要です。例えば、公園や広場を計画的に配置することが必要です。

  • 多機能性: 余白のスペースは、複数の用途を持たせることで、より多くの人々に利用される可能性があります。例えば、広場がイベントスペースやマーケット、集会所として使われることがあります。

  • アクセス性: 余白は、アクセスしやすい場所に配置することで、多くの人々に利用されやすくなります。交通機関や歩行者通路の近くに設けることが望ましいです。


このように、街や都市の余白は、単なる空間以上の意味を持ち、住民の生活の質を向上させる重要な役割を果たしています。



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