光をつかむ家(Lightfall House)

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光がふってくる、外から守る

建物概要

所在地:

埼玉県川口市

構造:木造 2階建て

用途:住宅

敷地面積:63.01㎡

延床面積:65.71㎡

Design:Ogino Takamitsu Atelier

Photo:Ippei Shinzawa

施主の想い

住まいの建て替えの依頼でした。元々、2階は明るいので、明るさのある家にしたい。

1階が近くの家の影になってしまい暗いので、明るくしたいけれど無理かな?植物を育てるのが好き。

風雨の時に、モノが飛んできてガラスを割らないか不安。大勢の家族が集まるので、皆で集まれる場所が欲しい。

今ある様な塀が欲しい。
(具体的な要望に隠れた、言葉になっていない要望をくみとりながら設計しました。)

要望のポイント

・2階は今の明るさが欲しい。1階は影で暗くなってしまう。(明るい家)
・植物を育てたい。(植物・小物と好きなモノに囲まれた生活)
・塀が欲しい(プライバシーを大事に)
・暴風雨の時の不安(安心感を持って暮らす)
※()内は、言葉にならない、要望をくみ取った内容

 

提案・設計内容

施主さんと話をしていて、こうしたいという具体的な事の裏側に、暮らす事への想いが隠れている事に気が付きました。そこで、具体的な要望に隠れた、言葉になっていない要望をくみとった提案をする事にしました。

敷地は、東京近くの住宅密集地。南側道路だが向いには3階建ての家が並んでいて、1階は殆ど日影になっています。敷地面積は63㎡と小さく、建築面積ギリギリの2階建てとする事から計画はスタートしました。

建て替え前の2階の明るさを話してくれた施主に、1階も明るい家をお渡ししたいなと考え、吹き抜けから光を取り込み、1階まで明るい家とする事を考えました。2階からしか入らない直射日光を、「つかまえ」吹抜けから、滝の様に光が流れ落ち、家の色々なところに光が届く設計をしました。

 

完成後の様子と施主の声

施主からは、あそこが良いね!ここが良いね!と色々な処を気に入って貰っています。特に、壁の下見板張りや、垂木と構造用合板の天井など、木を効果的に使っている住まいであること、明るい空間であることで暮らす事を楽しみにして戴きました。完成後、周囲にお住まいの方からも、外観をみて素敵な家だねとほめていただいています。

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光をつかまえる吹抜け部分は、家の中の半屋外的な場所だと考え、壁には外壁で使う下見板張りという、木の板張りをし、屋外的な雰囲気を創り出しています。

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朝の光は美しいです。綺麗で。その美しい光を、吹き抜け越しに取り込んだ景色。この光景を見た時、思わず「お~」と声を上げてしまいました。自分で設計したはずなのに。

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窓には、木の格子であるルーバーをつけています。このルーバー格子は、場所によって隙間間隔が異なります。2階窓のルーバーは、夏は昼間光が入り過ぎず暑くなず冬は光がしっかり入る間隔にいます。1階は間隔を大きくして少しでも光が入る様にしています。塀のルーバーはプライバシーを重視して覗かれない様、間隔を狭めています。暴風雨の時に木の格子であるルーバーが窓ガラスを守ってくれます。

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箱型の四角い形には、ガシっとした独特の力強さがあり、構造的にも心理的にも安定感のある建築になっています。暴風雨の時の不安の話を施主からされ、雨風に限らず、安心して暮らせる住まいを望んでいるんだと考えました。生活をまもるしっかりした住まいの形にしようと、箱型にこだわって設計をしました。

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外壁は、墨を入れた左官仕上。グレーの左官基材に、墨を入れてコテ塗りしています。斑が入った感じのニュアンスがでた仕上で、左官職人さんの腕が極上でした。めちゃくちゃ上手いです。

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植物を育てるのが好きという施主。建て替え前もベランダで鉢植えをしたり、室内に観葉植物を飾ったりしていました。そこで、大きめのルーフバルコニーをつくり、植木鉢で植物を育てる場所をつくりました。また、建て替え前のお住まいに伺ったところ、観葉植物と一緒に、小物なども上手に飾られていました。そこで、小物を飾られる飾り棚や、出窓をつくっています。この出窓は、建築面積に入らない為、部屋をゆったりさせてくれます。2.7m巾の出窓は通常より広く小さな部屋の様な余白になっています。床からの高さを70cmとする事で、ちょっとしたベンチにも、飾り棚にもなります。

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​※この写真撮影は株式会社小木野貴光アトリエ一級建築士事務所

実は、出窓は施主からのご要望でしたが、気持ちの良い出窓にしようと一生懸命考えて寸法や形を決めてたら、部屋にゆとりが生まれる凄くいい感じの出窓になりました

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空が見える天窓にしたかったので、3階建ての隣の家、上から覗かれない配置を確認して、透明ガラスにしました。

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親類縁者が多く、沢山の家族が集まる事がある為、ダイニングスペースを大きくとり、大きなダイニングテーブルで、皆で食事が出来るダイニングキッチンとしました。

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家具はオーク材で製作しています。フローリングは無垢のブラックウォールナット。オーブンレンジを置く場所など、熱が上がりやすい場所には、不燃材を貼って家具が傷まない様にしています。キッチンでの使い方をヒアリングして使いやすい家具を設計しています。

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障子は破れない障子で、アクリルに和紙を貼っています。柔らかい光が通ります。

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