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  • 執筆者の写真t-ogino

中庭がもたらす、幸せ空間。光と風の通り道をつくりプライバシーを守り、開放感が生まれる住まいとは。

更新日:8月25日


集合住宅の中庭

中庭をつくることで、たくさんの良い効果が生まれます。

光と風の通り道になります。

安全な遊び場になり、プライバシーが守られ、開放的な家につながり、良いことづくめです。


狭小住宅の中庭

光と風の通り道

中庭は光と風の通り道になります。

特に住宅密集地では、周囲に隣の家が建て込んでいて、風通に建てると暗く圧迫感のある住まいになってしまいます。

中庭は敷地の中の光の筒、風の筒になるので、中庭を通して太陽の光を取り込み、風通しの良い住まいとなります。


守られた中庭

プライバシーが守られ、開放感が生まれる

中庭に向かって、大きな開口部をつくる事で、開放感が生まれます。

中庭は外から覗かれないため、プライバシーを確保できます。

子供たちが遊んでいても、道路に飛び出さず安心です。

子供のプールを膨らませたり、バーベキューをしたり、洗濯物を干したりしても、覗かれること無く、プライベートな外部空間は生活に楽しみを増やしてくれます。

もう一つのリビングである、アウトドアリビングになります。


建ぺい率と中庭

建ぺい率を上手く使う

敷地を上から見て、建物が建っている範囲を建築面積といいます。

建築面積から敷地面積をわった数字を建ぺい率といいます。

建ぺい率60%というのは、敷地の6割の場所にしか家を建ててはいけないということです。

狭い敷地では、中庭をつくることで、建ぺい率を60%にし、敷地全体を使って建物を建てることが出来ます。


屋上のテラス

屋上は天空の中庭

屋上は、日が当たり、眺めが良く、開放的で、非日常を味わえます。

密集した住宅地、隣の建物が接近して建っていても、屋上にでれば遠くまで広がる眺めが解放感抜群です。

これまでいくつかの屋上・ルーフバルコニーのある家を設計してきましたが、そこでは近くの公園の桜を眺めたり、ビールを飲みながら日焼けをしたり、子供のプールを広げたり、ベランダガーデニングを楽しんだり、毎日の洗濯モノを干したり、特別な時間を過ごす事もあれば、日々の生活空間として利用したりしています。

暗くなりがちな住宅密集地を心地よく過ごせる仕掛けでもあります。



中庭をつくる事で光と風をとり込む設計方法


中庭を取り入れることで、光と風を効果的に取り込む設計方法について詳しく説明しますね。


1. 中庭の配置とサイズ

  • 位置: 中庭は建物の中心部や、主要な居住空間の近くに配置すると良いです。これにより、自然光や通風が各部屋に行き渡ります。

  • サイズ: 中庭の大きさは建物全体のバランスを考えながら決めます。広すぎるとプライバシーの問題があるかもしれませんし、狭すぎると十分な光や風が入らないかもしれません。一般的には、屋外スペースとして使用するための広さが確保できる程度が理想です。


2. 光の取り込み

  • 開口部の配置: 中庭に面した部屋には大きな窓やガラスドアを設置して、中庭からの自然光を取り込みます。光を最大限に活用できるように、窓の位置やサイズを工夫しましょう。

  • 反射材の使用: 中庭に光を反射する材料(白い壁や光沢のあるタイルなど)を使用すると、光をより多く室内に取り込むことができます。


3. 風の取り込み

  • 通風の設計: 中庭に面した部屋の窓を対面に配置することで、風が通り抜ける通風経路を確保します。また、中庭の周囲に風が通りやすいような空間を作ることも重要です。

  • 風向きの考慮: 中庭の設計時には、地域の風向きや風速を考慮して、風が自然に流れるように設計します。風の通り道を作ることで、効率的に風を取り入れることができます。


4. 植栽と景観

  • 緑の配置: 中庭に植栽を配置することで、自然の美しさを加えながら、温度調節や風の通り道を整える効果があります。植栽が風の通りを妨げないように注意しましょう。

  • 景観の工夫: 中庭のデザインに工夫を凝らすことで、美しい景観を楽しみながら、自然光や風を最大限に活用することができます。


5. プライバシーの配慮

  • フェンスやパーティション: 中庭が他の住居や通りから見えないように、適切なフェンスやパーティションを設置します。ただし、プライバシーを確保しつつも、光や風の取り込みを妨げないように工夫します。


中庭を取り入れることで、建物に自然な光と風を取り込み、快適な居住空間を作ることができます。デザインの際には、これらのポイントを参考にしてみてください。


プライバシーが守られながらも、開放感が生まれる中庭の設計方法


プライバシーを守りながらも開放感を生み出す中庭の設計方法について詳しく説明しますね。


1. 中庭の位置と形状

  • 位置: 中庭を建物の中心やプライバシーが確保された場所に配置します。これにより、外部からの視線を気にせずに開放感を楽しむことができます。

  • 形状: 中庭の形状を工夫することで、視線を遮りながらも開放感を演出できます。例えば、L字型やU字型にすることで、内部からの視界を広げつつ、外部からの視線を遮ることができます。


2. 囲いの高さとデザイン

  • 高さ: 中庭の囲いの高さを工夫し、プライバシーを守りつつも閉塞感を与えないようにします。囲いの高さは、視線を遮る必要がある部分には高めに設定し、視線を気にしない部分には低めにするのが良いでしょう。

  • デザイン: 囲いの素材やデザインに工夫を加えることで、開放感を持たせることができます。例えば、透け感のあるフェンスやガラスパネルを使用することで、外部からの視線を防ぎつつ、開放感を演出できます。


3. 視線を遮る工夫

  • 植栽: 中庭の周囲に高い植栽を配置することで、視線を遮りつつも緑の美しさを楽しむことができます。樹木やトピアリーなどを使うことで、プライバシーを守りながらも自然な雰囲気を作ることができます。

  • パーティション: 垂直に配置できるパーティションやスクリーンを使用し、特定のエリアを遮蔽しつつも通風や光の取り込みを確保します。


4. オープンスペースと視線の調整

  • オープンスペース: 中庭にオープンスペースを設けることで、開放感を生み出します。例えば、天井を開放的にすることで空を眺められるスペースを作ると良いでしょう。

  • 視線の調整: 座席やデッキの配置に工夫を凝らし、プライバシーを守りつつも開放感を感じられるようにします。例えば、座席を中庭の隅に配置し、視線を分散させる方法があります。


5. 光と風の取り込み

  • 天井のデザイン: 中庭の天井に屋根を取り入れる場合、部分的に開放することで光や風を取り込みつつ、プライバシーを守ります。例えば、ガラス張りの部分やルーバーのある屋根を考えてみてください。

  • 風の流れ: 中庭に風通しを良くするために、風の流れを考慮した設計を行います。風の通り道を確保しつつも、プライバシーが守られるように工夫します。


6. 家具とデコレーション

  • 家具の配置: 中庭の家具の配置に工夫を凝らし、プライバシーを保ちながらも開放感を演出します。例えば、家具の配置やサイズを調整して、視線を遮るとともに、心地よい空間を作ります。

  • デコレーション: 中庭に使うデコレーションアイテム(ランプやアート)もプライバシーを守りつつ、開放感を感じさせるように選びます。軽やかな素材や色を使うと良いでしょう。


これらのポイントを参考に、中庭の設計を進めることで、プライバシーを守りながらも開放感のある快適な空間を作ることができます。


中庭をつくることで、建ぺい率をクリアする方法


中庭を取り入れた設計で建ぺい率をクリアする方法について説明しますね。


1. 建ぺい率とは

建ぺい率とは、建物の建築面積が敷地面積に対して占める割合を示すもので、通常は%で表されます。例えば、建ぺい率が60%の場合、敷地面積の60%以内で建物を建てる必要があります。


2. 中庭の利用による建ぺい率のクリア方法

中庭を取り入れることで建ぺい率の規制をクリアするための方法をいくつか紹介します。


2.1 中庭の設計に関する法規の理解

  • 法規の確認: 中庭を設けることで建ぺい率にどう影響するかを理解するために、地域の建築基準法や条例を確認することが重要です。中庭が開放的な空間として認められる場合、建ぺい率に含まれないことがあります。


2.2 中庭の面積と配置

  • 建物の外周と内部に配置: 中庭を建物の中心に配置することで、建物の外周部が敷地面積を占めることなく、内部空間として利用できます。これにより、建ぺい率を超えない範囲内で建物の面積を確保できます。


  • 中庭の大きさ: 中庭が広すぎると、逆に建ぺい率に影響を与える可能性があるため、適切なサイズに設計します。一般的には、建物の総面積が建ぺい率に収まる範囲内にする必要があります。


2.3 中庭の建築面積としての取り扱い

  • 中庭の取り扱い: 中庭が建物の一部としてカウントされないように設計します。多くの規制では、外部に面した開放的な空間は建ぺい率に含まれないことがあります。ただし、地域の条例によって異なる場合があるため、確認が必要です。

  • 構造の工夫: 中庭が屋根付きでない場合や、パーゴラなどの軽量構造を用いることで、建ぺい率に含まれない設計にすることも可能です。


2.4 オープンスペースの利用

  • オープンスペースの計画: 中庭がオープンスペースとして設けられると、建ぺい率の規制をクリアするための有効な方法です。オープンスペースの設計で、建物の一部として認識されないようにします。

  • 外部空間との接続: 中庭を外部空間と接続することで、建物の外周に影響を与えず、オープンな空間として扱うことができます。


3. 設計と管理の注意点

  • プロフェッショナルへの相談: 設計や建ぺい率に関して不明点がある場合、建築士や設計士に相談することが重要です。彼らは規制に基づいた適切なアドバイスを提供してくれます。

  • 規制の確認と遵守: 地域の建築規制や条例に従い、中庭の設計を進めることが重要です。これにより、建ぺい率の問題をクリアしつつ、希望するデザインを実現できます。


これらの方法を参考に、中庭を設けた建物の設計を進めることで、建ぺい率をクリアしつつ、快適で機能的な空間を作ることができます。




住まいの設計・計画の解説


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