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執筆者の写真t-ogino

和室・畳の部屋は使いよう。子供と大人、両方に良い 使い勝手!

更新日:8月25日


畳

家の床の材質には、木のフローリングやタイル、カーペットなど色々な材料があります。その中には畳を使った和室もありまが、近年では、畳の部屋は少なくなってきました。フローリングの部屋にするご家庭が多いのが現状です。一方で、畳をひく部屋の需要も一定量あります。なぜ畳の部屋が無くならないのか?

畳の部屋使い方が変わって来ているからです。昔ながらの和室ではなく、今の畳の部屋は、多様な用途に使える可能性を持った部屋として使われます。

子供の遊び場、プレイルームとしての和室

先日、家を建てる建て主さんと、設備機器を見にショールームを廻りました。ご夫婦と2歳のお子さんと幾つか見て廻ったのですが、どのショールームにも子供のプレイルームがありました。どこのプレイルームでもお子さんは遊んでいたのですが、床に転がりおもちゃで一番楽しく遊んでいたのは、床暖房が入ったフローリングのプレイルームでした。フローリング自体は、柔らかい無垢材を使ったフローリングです。

子供が小さいときは、体も小さいですから床で遊ぶことが多くなります。寒い時期は床が冷たくなってしまいますから、子供もあまり遊ばなくなってしまいます。実際、床暖房のあるショールームのプレイルームでお子さんが楽しんでいました。

和室の畳は、断熱効果があります。床暖房と同じように暖かい床になります。また、畳は柔らかくクッションになります。お子さんのケガの危険を避け、遊べる部屋になります。プレイルームにぴったりです。夏もゴロゴロしながら、遊べる優しい和室です。

間接照明の床の間のある和室

客間・応接間に早変わりする和室

お客様を迎えるとき、家族の過ごすリビングで迎える親しい方の場合と、その手前、客間でお出迎えする場合があります。応接間としての客間です。和室は布団を敷くと寝室に変わります。この応接間を和室にすると、寝ることが出来ますから、親御さんが泊まりに来たときの客室・寝室とすることができます。

和室の良さは、寝室にも居間にも子供部屋にも、プレイルームにも変われることです。ベットが無いがゆえどんな使い方もできるからです。リビングの隣の和室も同様です。

和畳み・琉球畳み、畳みの種類は?

畳みには色々な種類があります。見た目のところだけを紹介すると、最も一般的ななのが、畳の縁がついている1畳のもの。一番皆さんがみることのある畳です。もう1つが琉球畳があります。琉球畳とは今では一般的な名称で、実際に琉球で使われていた畳という訳ではなく、畳みの縁の無い形の畳みのことを言います。長方形の1畳のものもありますが、小さな部屋では、正方形の半畳を敷き詰めることがあります。

琉球畳の中でもさらに美しいと私が考えている畳に、目積という畳みがあります。畳には目があります。畳みには、編んでいる井草の山が長手方向にならんでいますが、この井草の山のことが目と言います。この目の大きさは決まっているのですが、目を細かく、細くしたものを目積と言います。

琉球畳のデザイン性は、和テイストのモダン、和モダンの雰囲気が生まれることです。目積の畳みは、そのモダン性を高めてくれるので、琉球畳を使う場合は、目積を是非、お勧めしています。



和室とは何?


和室(わしつ)は、日本の伝統的な部屋のスタイルで、主に以下の特徴があります:


  1. 畳(たたみ):床に敷かれるい草でできたマット。和室の特徴的な部分で、クッション性があり、柔らかい触感があります。


  2. 襖(ふすま)や障子(しょうじ):部屋の仕切りや窓に使われることが多い。襖は紙や布でできたスライド式の扉、障子は透けた和紙を使ったスライド式の窓です。


  3. 床の間(とこのま):部屋の一部で、掛け軸や花を飾るためのスペースです。和室のデザインにおいて重要な役割を持っています。


  4. 押入れ(おしいれ):収納スペースで、布団などを収納するのに使います。


  5. 伝統的な家具や装飾:低いテーブル(こたつやちゃぶ台)や座布団(ざぶとん)が使われることが一般的です。


和室は、落ち着いた雰囲気や日本文化を感じることができる部屋として、多くの家庭や旅館などで利用されています。


子供の遊び場としての和室の設計方法


子供の遊び場として和室を設計する際には、以下のポイントを考慮すると安全で楽しい空間が作れます。


1. 安全性の確保

  • 畳の選択:畳は柔らかく、転んでも怪我をしにくいので、遊び場として適しています。い草の香りもリラックス効果があります。

  • 角の保護:家具の角には保護クッションを付け、尖った部分をなくします。

  • 壁の保護:衝撃を和らげるために、壁にクッション材やカーペットを取り付けると良いでしょう。


2. 収納と整理

  • 収納スペース:おもちゃや遊具を整理できる収納棚やボックスを設置します。押入れを活用するのも良い方法です。

  • 収納の高さ:子供が自分でおもちゃを取り出せるように、収納の高さや設置場所を工夫します。


3. 遊び道具の選定

  • 適切な遊具:柔らかいクッションやマットを敷いて、ジャンプや転がる遊びが安全にできるようにします。積み木や絵本など、年齢に応じたおもちゃを用意します。

  • 多機能家具:折りたたみ式のテーブルや変形可能な家具を使用することで、遊び方を変えやすくします。


4. デザインとテーマ

  • 色使い:和室の自然な色合いに加えて、明るい色や柄のカーペットやクッションを使って、子供が楽しめる雰囲気を作ります。

  • テーマ設定:動物やキャラクターをテーマにした装飾を加えると、子供たちが喜ぶ空間になります。


5. 使い勝手の工夫

  • 床の間の活用:床の間に柔らかいクッションやマットを敷いて、遊び場として使えるスペースにすることもできます。

  • 開放感:襖や障子を取り外すことで、部屋を広く使えるようにするのも一つの方法です。


6. 親の目が届く配置

  • 見守りやすい位置:遊び場が家族の目の届く位置にあると安心です。例えば、リビングの近くに和室を配置すると良いでしょう。


これらのポイントを考慮して、子供が安全に楽しく遊べる和室を設計することができます。


客間としての和室の設計方法


客間としての和室を設計する際には、ゲストが快適に過ごせるようにすることが重要です。以下のポイントに注意して設計すると良いでしょう。


1. 家具の配置

  • 座卓(ちゃぶだい):ゲストが座って食事やお茶を楽しめるように、低い座卓を中心に配置します。必要に応じて、こたつを組み合わせるのも良いです。

  • 座布団(ざぶとん):テーブル周りに座布団を配置して、ゲストが快適に座れるようにします。

  • 収納スペース:押入れや収納棚を用意し、客用の布団やタオル、その他のアメニティを収納できるようにします。


2. 快適な寝具の準備

  • 布団の用意:客間として使う際には、布団を用意し、寝具は清潔で整った状態にしておきます。

  • マットレス:畳の上に直接布団を敷くことが多いですが、必要に応じて、マットレスや寝具のカバーを使うとより快適です。


3. 装飾と雰囲気

  • シンプルで落ち着いた色合い:ゲストにリラックスしてもらうために、シンプルで落ち着いた色合いのカーテンやカーペットを使用します。

  • 掛け軸や花:床の間に掛け軸や生け花を飾ることで、和室の美しさを引き立てます。季節やテーマに合わせた飾り付けが良いでしょう。


4. 光と通気性

  • 自然光の取り入れ:障子や襖を使って自然光を取り入れ、明るく開放的な雰囲気を作ります。

  • 換気:通気性を良くするために、窓の開閉がスムーズにできるようにしておきます。


5. アクセサリーとアメニティ

  • お茶セット:お茶やお菓子を提供するためのセットを用意し、テーブルの上に置いておくと良いでしょう。

  • 便利なアイテム:ティッシュや飲み物、おもてなしの小物などを、ゲストがすぐに使えるように準備します。


6. リラックスできる空間

  • 静かな環境:周囲の音を遮るために、防音対策を考えると良いです。落ち着いた音楽を流すのもリラックス効果があります。

  • 温度調節:季節に応じて、適切な温度管理ができるようにエアコンや暖房を設置します。


7. 収納と整理

  • スペースの確保:ゲストが荷物を置けるように、収納スペースやハンガーを用意します。

  • 整理整頓:必要なものをすぐに取り出せるように、収納を整理整頓しておくと良いです。


これらのポイントを考慮して、ゲストがリラックスできる、心地よい和室を設計することができます。


畳みについて


畳(たたみ)は、日本の伝統的な床材で、主に以下の特徴と役割があります:


1. 畳の構造

  • 表面:畳の表面は「い草」と呼ばれる植物で編まれており、自然な香りと質感があります。い草は、吸湿性が高く、湿気を調整する機能も持っています。

  • 芯材:畳の内部は「わら」(乾燥した稲わら)や「化学繊維」を詰めており、クッション性と断熱性を提供します。

  • 裏面:裏面には「布」(畳縁)や「合成樹脂」が使われることがあり、畳の形状を保つ役割を果たします。


2. 畳の種類

  • い草畳:伝統的な畳で、い草を使って作られたもの。天然素材のため、香りが良く、調湿効果があります。

  • 裏面畳(おもてたたみ):現代では、化学繊維や合成樹脂を使った裏面畳が一般的になっています。メンテナンスが簡単で、耐久性があります。

  • 木質系畳(フローリング畳):畳表の代わりに木質系素材を使用したもの。見た目は畳に似ていますが、より硬い感触です。


3. 畳のサイズと仕様

  • サイズ:畳のサイズは、日本の標準サイズである「京間」「江戸間」「中京間」などがありますが、最近では国際的なサイズ(例えば、60x60cmの四角い畳)も利用されています。

  • 厚さ:通常の畳の厚さは約5.5cmですが、用途や設置場所に応じて厚さが変わることがあります。


4. 畳のメンテナンス

  • 掃除:畳は掃除機での掃除が可能ですが、湿気の多い環境での掃除は注意が必要です。定期的に乾拭きや掃除機を使い、清潔に保つことが大切です。

  • カビ対策:湿気を防ぐために、通気性の良い環境を保ち、定期的に換気を行うことが重要です。

  • 張り替え:畳は使用するうちに摩耗や汚れが目立つことがあります。張り替えが必要になった場合、専門業者に依頼するのが一般的です。


5. 畳の利点

  • 快適さ:柔らかいクッション性があり、長時間の座り仕事や睡眠時に快適です。

  • 調湿効果:湿気を吸収・放出することで、室内の湿度を調整する役割があります。

  • 断熱性:冬は暖かく、夏は涼しく感じることができます。


6. 畳の使い方

  • リビングや客間:日本の伝統的な家屋では、リビングや客間に畳が使われることが多いです。

  • 寝室:畳の上に布団を敷いて寝るスタイルが一般的です。

  • 多目的室:畳の部屋は、多目的に使える柔軟性があり、子供の遊び場や趣味の部屋としても利用されます。


畳は日本の伝統的な生活空間に欠かせない要素で、独特の風合いと快適さを提供します。



住まいの設計・計画の解説


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