生活の仕方は多様化しています。働き方も多様化しています。
家も異なるライフスタイルにフィットした、間取りの家が続々生まれていきます。
でもね。。。。。以外と共働き夫婦に焦点があたっていない気がします。
核家族という今では使われなくなった言葉に表される、両親+子供2人(奥様は専業主婦)という家族のモデル像。今でもこのスタイルの生活をしているご家庭は多いです。それ故なのか、家の設計はここから上手く抜け出せていません。
子育てし易い家、家が遊具の家、生活し易い家、家事動線がコンパクトな家。
色々な生活観に基づいた家が出来ていますが、外で働くという視点に欠けるのは、核家族モデルをベースに家づくりは変化・進化をさせて来たせいかも知れません。
共働きですと、家事は極力効率的にしたい。洗濯物は乾燥機で乾燥、物干しスペースはいらない。そんな方もいらっしゃるでしょう。(いや、家にいなくても太陽の光に当てたいから、という方には、インナーバルコニーやサンルームを)
平日は、寝に帰って来るだけ、家にいるのは休日だけ、そんなご夫婦にとって住まいはもはやウィークエンドハウスなのかもしれません。それならリゾート・別荘の様な設えで非日常の休日を味わえる日常の家がその家族にはあっています。
働き方が変わるというのは、住まいの環境も変わるということですね。
時短家事を可能にする家とは
時短家事を実現するための間取りには、効率的な動線や収納スペースの工夫が重要です。以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
1. 効率的な動線
キッチンとダイニングの近接: 調理から食事の配膳までの移動が少なくて済みます。
水回りの集中配置: キッチン、洗面所、ランドリールームを近くに配置することで、洗濯物の取り扱いや掃除が楽になります。
クローゼットや収納の最適配置: 使う頻度が高いアイテムを取り出しやすい位置に配置し、頻繁に使うものは近くに置くと効率が上がります。
2. 収納と整理整頓
収納スペースの増設: クローゼットやパントリー、シューズクロークなどを用意し、物を適切に整理できるようにします。
見えない収納: リビングやダイニングの一部に埋め込み型の収納を設けることで、すっきりとした見た目を保ちながらも収納スペースを確保できます。
使いやすい収納: 引き出しや棚にラベルを付けることで、物の場所が一目で分かり、取り出しやすくなります。
3. 家事動線の最適化
ランドリールームの設置: 洗濯機、乾燥機、アイロン台を一つの部屋にまとめると、家事が効率的に行えます。
家事カウンターの設置: 物を置いたり、アイロンがけをしたりするためのカウンターを設けると便利です。
家事用ゾーンの分割: 家事が多い部分(キッチン、ランドリー、掃除エリア)を特定し、それぞれのエリアが独立していると作業しやすくなります。
4. シンプルなデザイン
シンプルな内装: 物が散らかりにくいように、シンプルな内装を心掛けます。
掃除がしやすい素材の選定: フローリングや壁材など、掃除がしやすい素材を選ぶと手間が省けます。
5. スマートホーム技術の活用
スマート家電: スマート洗濯機やロボット掃除機などを導入することで、家事の負担が軽減されます。
自動化: 照明や空調の自動化により、手間を減らし、快適な環境を維持します。
これらの要素を取り入れた間取りを考えることで、家事がスムーズに進み、時間を有効に使えるようになります。
働き方が変わると何故、暮らし方が変わるのか
働き方が変わると暮らし方が変わる理由はいくつかあります。
1. ライフスタイルの変化
在宅勤務の増加: テレワークやリモートワークの普及により、家で過ごす時間が増えました。これにより、家庭内の仕事空間や快適な作業環境が重要になり、家の間取りや設備に対するニーズが変わります。
フレックスタイムの導入: 勤務時間の柔軟性が増すと、家事や生活のスケジュールも柔軟に調整する必要があります。
2. 空間の利用方法の変化
仕事スペースの確保: 在宅勤務のためにオフィスや作業スペースを確保する必要があります。これにより、家のレイアウトや配置が変わり、専用の作業部屋や共有スペースのデザインが求められるようになります。
多機能な空間: 家の中での空間の使い方が多様化し、一つの部屋が複数の用途に使われることが増えています。例えば、リビングが仕事部屋と子供の遊び場を兼ねることがあります。
3. 通勤の変化
通勤時間の削減: 在宅勤務が増えると、通勤時間が削減され、その分の時間を家での活動や休息に充てることができます。これにより、住環境や生活習慣が見直されることがあります。
移動手段の変化: 通勤が少なくなると、交通手段や駐車スペースに対するニーズも変わり、家の周りの施設やアクセスが重要になることもあります。
4. 健康とウェルビーイングの重視
健康管理の意識: 在宅勤務が増えると、自宅での健康やウェルビーイングに対する意識が高まります。これにより、家の中にジムやリラックススペースを設ける人が増えることがあります。
ストレス管理: 自宅で過ごす時間が長くなると、ストレスを軽減するための工夫が求められ、居住空間のデザインや使い方にも影響を与えます。
5. テクノロジーの導入
スマートホーム技術: 在宅勤務やデジタルライフの普及により、スマートホーム技術の導入が進んでいます。これにより、家の中での便利さや効率が求められ、暮らし方が変わります。
働き方が変わることで、家庭内の環境や生活スタイルが変わり、それに合わせた住まいの工夫が必要になります。
共働き夫婦が暮らしやすい住まい
共働き夫婦が暮らしやすい住まいには、家事の負担を軽減し、効率的に生活できる工夫が必要です。以下のポイントを考慮すると、共働き夫婦にとって快適な住まいが実現できます。
1. 効率的な動線の確保
家事動線の工夫: キッチン、洗面所、ランドリールームを効率的に配置し、家事がスムーズに行えるようにします。例えば、キッチンとダイニングを近くに配置し、食事の準備から片付けまでの動線を短縮します。
収納スペースの最適化: 収納を多く確保し、使いやすい場所に設けることで、物の管理が簡単になります。特にクローゼットやパントリーを充実させると良いです。
2. 多機能な空間
フレキシブルなリビング: リビングを家族の集まる場だけでなく、作業スペースや子供の遊び場としても使えるように設計します。可動式の仕切りや家具を使うことで、空間の使い方を変えやすくします。
作業スペースの確保: 専用の書斎や作業部屋を設けると、仕事とプライベートを分けやすくなります。
3. 家事の分担をサポートする設備
家電の導入: 洗濯機や乾燥機、食洗器などの家電を導入し、家事の負担を軽減します。スマート家電を利用することで、操作や管理が簡単になります。
ロボット掃除機: 自動で掃除をしてくれるロボット掃除機を使うことで、掃除の手間を減らせます。
4. 収納と整理整頓
収納スペースの増設: 各部屋に十分な収納を設け、物が散らからないようにします。特に、玄関やシューズクローク、バスルームなどの収納も充実させると便利です。
整理整頓しやすい設計: 収納内に棚や引き出しを設けることで、物を整理しやすくします。ラベルや仕切りを使うと、さらに使いやすくなります。
5. 時間の有効活用
効率的な洗濯スペース: 洗濯機と乾燥機を一つの部屋にまとめ、作業を効率化します。洗濯物を干すためのスペースや収納も確保すると良いです。
家事カウンターの設置: 物を置いたり、アイロンがけをするためのカウンターを設けることで、家事がしやすくなります。
6. 快適な生活環境の整備
リラックスできる空間: ストレスを軽減するためのリラックスできる空間を設けることも大切です。例えば、静かな読書コーナーやリラックスチェアなどを設けると良いです。
音の配慮: 在宅勤務時に静かに過ごせるよう、防音対策を施すと、仕事に集中しやすくなります。
7. 家族のコミュニケーションの場
家族が集まるスペース: ダイニングやリビングなど、家族が自然に集まりやすい空間を設けることで、コミュニケーションを促進します。
共働き夫婦にとって、効率的で快適な住まいは、家事や仕事の負担を軽減し、生活の質を向上させるための重要な要素です。
住まいの設計・計画の解説
→収納計画