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  • 執筆者の写真t-ogino

小屋の家が人気です!



20 年以上前、学生だった20代前半頃。小屋って面白いね!という話をしていました。当時は、何が良くと小屋が良いの分かっていなかったのですが、今、小屋や小屋的な空間、小屋的な家が、ちょっとした人気なっています。 小屋はなぜ素敵なのでしょうか?


小屋の良さとは。

静岡県の浜松市出身の私。リアルな小屋を色々見て来ました。兼業農家だった両祖父母の家に行くと、どちらも土間のある母屋の家屋が有り、農作業小屋でもある2階建ての離れが有りました。離れの1階は作業場になっていて、そこでワラ編んだり、梅をつけたり、茶葉干したりしていました。2階はどちらも祖父の個室になっていて、書斎のように使っていました。まさに、男の隠し部屋で、孫の私は中々足を踏み入れ無い、プラベートな空間でした。 畑に行くとそこで使う肥料などを置いておく、小さな、物置小屋が有りました。漁師さんの磯小屋と同じく、こじんまりとした手頃な大きさと、雨風を防ぐシェルター安心感が有りました。


小屋のような家とは、程良いコンパクト、圧迫感無いおこもり感

小屋のような家とは、コンパクトながらも圧迫感が無く、守られている安心感を感じる家の事です。写真の住まいは、天井を無くし屋根 のしたの小屋梁を見せる事で、天井の高い空間の広がりが出来、圧迫感を無くしながらも、小屋梁で包まれているおこもり感が出来ています。小屋梁は、構造材ですから、構造が直に見えその力感が伝わって来ます。力感を感いることが、守られている安心感につながっています。 この住まいの写真はリビングですが、面積としてはそんなに大きくありません。大き過ぎず、住まい手が動く範囲が限られている、使い勝手の良いサイズです。程良いコンパクト感のあるリビングですが、屋根裏小屋組が見えていることで、天井が高くゆったりした感じを味わえており、狭さを感じさせないのも、小屋的な空間の特徴です。


マンションの中に、小屋空間を作る

部屋の中に小屋を入れ込む事で、マンション中に小屋を作る事 も出来ます。 写真は、ママが仕事をしながら、子育てをする場を、リノベーション設計しました。ここでは、来客と仕事場、子供の遊ぶ場を緩やかに分け、客間に居ながら子供が何をしている感じられる様な設計をしています。 木の箱の小屋を部屋の中に作り、箱の中は来客スペースとしています。木の小屋の外側を取り囲む様に、仕事をしたり子供を遊ばせるスペースになっています。この様に、こもる小屋と、外側のリビング的なスペースが柔らかく分かれていて、マンションの中にも小屋の良さを活かした木の箱を入れ込む事で、小屋空間を実現することが出来ます。


小屋の外観

三角屋根の家型の外観デザインは、小屋の形を想像させます。小屋らしさを設計する事で、小屋持つ魅力を持った住まい、家が実現します。

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