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難易度高しな照明計画。天井表し(屋根下地を見せる)の場合の、照明設計。斜め40do猫の家(東京都北区)

執筆者の写真: t-oginot-ogino

更新日:1月2日


猫のいるリビングの照明

天井表し(屋根下地を見せる)の場合、照明器具を天井の中に仕込め無いので、照明計画が難しくなります。天井に照明をつけ無い方法も有りますが、ちょっとストイック。そこで、垂木の間にダクトレールを流して照明取り付け。


キッチンのダクトレールと間接照明スポットライト

ダクトレール自体は、垂木の間に入れて、目立たない様に設計しました。

間接照明が壁を照らし、ダクトレールのスポットライトが床を照らします。


リビングの間接照明とスポットライト

天井表しについて


「天井表し」とは、建物の内部で天井材や梁をあえて露出させるデザインのことです。これは、一般的には以下のような目的で行われます:


  1. デザイン性: 天井の構造を見せることで、部屋に個性的でスタイリッシュな印象を与えます。特に、木材や鉄骨などの素材感を活かすことで、工業的または自然な雰囲気を演出できます。

  2. 空間の広がり: 天井表しにすることで、部屋が広く感じられることがあります。特に高い天井や梁が部屋のスケール感を強調し、開放的な印象を与えることがあります。

  3. コスト削減: 天井を下地で隠さずにそのまま使用することで、仕上げ工事のコストを抑えることができる場合があります。ただし、素材や施工方法によってはコストがかかることもあります。

  4. 構造の強調: 建物の構造や素材の美しさを際立たせるために天井を表しにすることがあります。例えば、木の梁や鉄骨のフレームなどが見えることで、建築の美しさや耐久性をアピールできます。


天井表しの考慮点

  1. 断熱・防音: 天井を表しにすることで、断熱材や防音材が見えなくなるため、適切な断熱や防音対策が必要です。天井裏の温度管理や音の管理を考慮する必要があります。

  2. メンテナンス: 天井表しは、構造が見えるため、埃や汚れが目立ちやすくなります。定期的な掃除やメンテナンスが必要です。

  3. 設計の統一感: 他のインテリアと調和するように、天井表しのデザインを考えることが重要です。全体のバランスやスタイルを意識して取り入れることが求められます。


天井表しは、デザインに独特の特徴を加えられる一方で、適切な計画と管理が重要です。興味があるなら、実際の施工例を見たり、プロのアドバイスを受けるのも良いでしょう。


住宅の照明計画とは何


住宅の照明計画とは、住居内の各部屋やエリアに適切な照明を設置し、快適で機能的な空間を作り出すための計画のことです。照明は、部屋の雰囲気を決定したり、作業効率を上げたり、家のデザインを引き立てたりする重要な要素です。


照明計画の要素

  1. 目的に応じた照明:

    • 一般照明: 部屋全体を均等に照らすための基本的な照明。天井に取り付けられたシーリングライトやダウンライトが一般的です。

    • 局所照明: 特定の作業エリアや物を強調するための照明。例えば、キッチンの作業台やデスクの上に設置するスポットライトやクリアなタスクライトです。

    • 間接照明: 部屋全体に柔らかな光を提供し、雰囲気を作り出すための照明。壁に取り付けた間接照明や天井のコーブ照明などがあります。


  2. 照明の種類:

    • 天井照明: シーリングライトやダウンライトなど、天井に取り付けるもの。

    • 壁照明: ウォールランプやブラケットライトなど、壁に取り付けるもの。

    • テーブル・スタンド照明: テーブルやデスクに置くスタンド型の照明。

    • フロア照明: 床に置くスタンド型の照明。

    • 埋め込み照明: 天井や床に埋め込んで使用する照明。


  3. 光源の種類:

    • 白熱灯: 温かみのある光を提供し、家庭的な雰囲気を演出しますが、消費電力が高いです。

    • 蛍光灯: エネルギー効率が良く、広い範囲を明るくするのに適していますが、やや冷たい光になります。

    • LED: エネルギー効率が高く、長寿命で、色温度や明るさの調整が容易です。現代の住宅でよく使用されています。


  4. 調光機能:

    • 調光スイッチ: 照明の明るさを調整する機能で、部屋の雰囲気や活動に合わせて調整できます。

    • タイマー機能: 照明の点灯・消灯時間を設定することができ、セキュリティや省エネに役立ちます。


  5. 色温度:

    • 暖色系: リラックスした雰囲気を作るために使用されます。一般的に2700K〜3000Kの色温度。

    • 中性色: 作業や読書など、集中が必要な時に適しています。一般的に3500K〜4100Kの色温度。

    • 寒色系: 清潔感や活力を与えるために使用されます。一般的に5000K〜6500Kの色温度。


照明計画の考慮点

  1. 部屋の機能: 部屋ごとに異なる用途に合わせた照明を計画します。例えば、リビングルームではリラックスできる柔らかな光、キッチンでは明るいタスク照明など。

  2. 空間のレイアウト: 照明の配置や種類を部屋のレイアウトに合わせて計画し、光が均等に行き渡るようにします。

  3. エネルギー効率: 照明のエネルギー消費や寿命を考慮して、エコな選択をすることも重要です。

  4. デザインとの調和: 照明が部屋のデザインやスタイルと調和するように計画します。例えば、シンプルなインテリアにはシンプルな照明を、クラシックなインテリアには装飾的な照明を選ぶなど。


照明計画は、住む人のライフスタイルや好みに合わせてカスタマイズできる部分が多いので、自分のニーズや好みを反映させることが大切です。


木の天井のリビング

天井表しの時、間接照明、ブラケット照明、ダクトレールでスポットライトを付けるを組みあわせる方法


天井表しのデザインにおいて、間接照明、ブラケット照明、ダクトレールにスポットライトを組み合わせることで、非常に魅力的で多機能な照明プランを作成できます。各照明の特性を活かしながら空間にアクセントを加える方法について詳しく説明します。


1. 間接照明

特徴と利点:

  • 雰囲気作り: 壁や天井の隅に設置し、反射光で部屋全体を柔らかく照らします。これにより、空間にリラックスした雰囲気を作り出します。

  • 装飾的: 天井表しのデザインに美しく溶け込み、構造を引き立てることができます。


設置方法:

  • コーブ照明: 天井と壁の接合部に取り付け、光が天井を反射して部屋全体を柔らかく照らします。デザインによっては、天井の梁や構造部分を照らすこともできます。

  • 間接照明用のニッチ: 壁や天井に作ったニッチにLEDストリップを設置して、間接的に光を放ちます。


2. ブラケット照明

特徴と利点:

  • 局所的な明かり: 特定のエリアやアート、装飾品を強調するために使用します。

  • デザイン性: デザイン性の高いブラケットを選ぶことで、照明自体がインテリアのアクセントになります。


設置方法:

  • 壁面: 壁に取り付けて、部屋の一部を強調するのに使います。例えば、ソファの後ろや絵画の上などに取り付けると効果的です。

  • 階段や廊下: 階段や廊下の壁に取り付けることで、安全性を確保しつつ、美しい光の演出が可能です。


3. ダクトレールとスポットライト

特徴と利点:

  • 調整可能: ダクトレールに取り付けたスポットライトは、向きを自由に調整できるため、特定のエリアを強調したり、作業エリアを明るくするのに便利です。

  • フォーカス: スポットライトで特定のオブジェクトやエリアを際立たせることができます。


設置方法:

  • ダクトレールの配置: 天井に取り付けられたダクトレールの位置を考え、部屋の必要に応じて設置します。例えば、リビングルームの中央やアートを展示する壁の上など。

  • スポットライトの調整: スポットライトを必要な方向に向けて、特定のエリアやアイテムを照らします。例えば、キッチンのカウンターやリビングルームの本棚など。


組み合わせの提案

  1. メインの照明として間接照明: 部屋全体の雰囲気を作り出すために、天井の隅や壁にコーブ照明を設置します。これにより、柔らかい光が部屋全体を照らし、リラックスした雰囲気を演出します。

  2. アクセント照明としてブラケット照明: 特定のエリアや装飾品に焦点を当てるために、ブラケット照明を使用します。例えば、リビングルームの壁にアートがある場合、その上にブラケット照明を取り付けると、アートが際立ちます。

  3. 作業照明としてダクトレールとスポットライト: ダクトレールにスポットライトを取り付けて、特定の作業エリアを明るくします。キッチンや書斎など、明るさが必要な場所に設置するのが良いでしょう。


このように、各照明の特性を活かしながら組み合わせることで、機能的かつデザイン性の高い空間を作り出すことができます。照明の配置や調整を工夫して、最適な明るさと雰囲気を実現してください。


リノベーションしたマンション

照明を取り付ける為のダクトレールの隠し方


ダクトレールを取り付ける際に、目立たせずに隠す方法はいくつかあります。特に天井表しのデザインの場合、レールが目立つとデザインが損なわれることがあります。以下は、ダクトレールを隠すためのいくつかの方法です。


1. 天井の梁や構造部分で隠す

  • 梁やトラスの利用: 天井に梁やトラスがある場合、その内部や下部にダクトレールを取り付けて、視覚的に隠す方法があります。これにより、ダクトレールが目立たず、自然に統合されます。

  • 梁のカバー: 梁やトラスの外側にカバーを取り付け、その内側にダクトレールを設置することで、レールを隠すことができます。


2. 間接照明で隠す

  • コーブ照明の使用: 天井と壁の接合部にコーブ照明を設置し、その内部にダクトレールを取り付ける方法です。コーブ照明の光がレールを隠し、間接的に部屋全体を照らします。

  • モールディング: 天井の周囲に装飾的なモールディング(帯状の装飾材)を取り付け、その内部にダクトレールを隠すことができます。モールディングの後ろにレールを配置することで、視覚的に隠れると同時に、部屋のデザインを引き立てます。


3. 天井パネルやデコレーションで隠す

  • パネルの取り付け: 天井に取り付けるパネルやトレイのデザインを使用して、その内部にダクトレールを隠す方法です。パネルやトレイは装飾的でありながら、照明機能も提供します。

  • 天井の装飾: 天井に装飾的なデザインを追加し、その一部としてダクトレールを隠す方法です。例えば、デザイン性の高い天井トレイや装飾的なフレームで隠すことができます。


4. ダクトレール自体をデザインに合わせる

  • カスタムカバー: ダクトレールをカスタムカバーで覆い、天井や部屋のデザインに合わせたものを使用する方法です。カバーがレールを隠すだけでなく、インテリアの一部として調和します。

  • 同色または同素材: ダクトレールを天井と同じ色や素材で塗装することで、目立たないようにする方法です。これにより、レールが天井と一体化し、視覚的に隠れることができます。


5. 天井内蔵型

  • 埋め込み型: 天井内にダクトレールを埋め込み、その上に仕上げ材を取り付ける方法です。これにより、ダクトレールが完全に隠れるとともに、部屋全体に均等な照明を提供できます。


これらの方法を使用して、ダクトレールを目立たせずに隠しつつ、機能的で美しい照明プランを作成することができます。あなたの家のデザインやインテリアに最も合った方法を選んでください。


猫と暮す家

猫と暮らす家の照明計画の注意点


猫と暮らす家の照明計画には、猫の安全と快適さを考慮することが重要です。以下は、猫との共生を考えた照明計画の注意点です:


1. 安全性

  • 光の位置: 照明の設置位置を工夫し、猫が飛び跳ねたり、登ったりする場所には直接的な光源を避けると良いです。猫が飛びついて接触する可能性のあるライトには、カバーや保護材を使用しましょう。

  • 熱源の管理: 照明器具が過度に熱くならないように注意が必要です。特に熱を持つ白熱灯やハロゲンランプは避け、LEDなど低温で安全な光源を使用するのが望ましいです。


2. 影と反射

  • 影の管理: 猫は動く影に興味を持つことがあります。影や光の反射が多すぎると、猫が興奮することがありますので、柔らかい間接照明を使い、影を最小限に抑えることを考慮しましょう。

  • 反射防止: 照明が直接目に入ることがないよう、反射光を防ぐデザインにすることで、猫が光に対して過剰に反応するのを防げます。


3. 照明の調整

  • 調光機能: 照明の明るさを調整できる機能があると、猫の生活環境に合わせて柔らかな光にすることができます。特に夜間は、柔らかい光でリラックスできる環境を作ることが重要です。

  • タイマー機能: 自動的に照明を調整できるタイマー機能を使うことで、猫の活動時間に合わせた照明管理が可能です。


4. 照明器具のデザイン

  • 安全なデザイン: 照明器具のデザインが猫にとって安全であることを確認しましょう。例えば、飾りが取り外し可能だったり、小さな部品が落ちたりする可能性がある照明は避けた方が良いです。

  • カバーやシェード: 猫がライトを直接触れないように、適切なカバーやシェードを使用することが重要です。これにより、猫がライトに興味を持っても、直接的に触れることがないようにできます。


5. 猫の行動を考慮したレイアウト

  • 猫の登りやすい場所: 猫がよく登る棚やキャットタワーの近くに照明を配置する際は、照明器具が猫の動きの邪魔にならないように配慮することが大切です。

  • 避けるべきエリア: 照明器具を猫がアクセスできない場所に設置し、誤って触ったり、壊したりしないようにすることが求められます。


これらの注意点を考慮しながら照明計画を立てることで、猫と快適に暮らすための安全で機能的な空間を作ることができます。



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