サンプル作成
外壁の仕上材の検討をしています。
外壁材は必ず、サンプルをつくって比べて選定しています。
柄で色が変わる
写真の左側と右側。同じ素材・同じ色で柄を変えてます。
左側の方が、若干濃い色にみえます。
凹凸が多いと、影ができやすくなります。
影ができると黒い部分ができ、目に見える色が変わってくるからです。
光の状況でも、色は変わってみえる
光のあたる状況によっても色は大きく変わってきますので、基本的には敷地で光に当てて検証して決めます。
影と日向どちらも正面の時は、影面で考える
建物の配置によっては、光が当たる面・影になる北側面どちらも正面で、敷地の外から見える場合があります。その場合は、光の状態が安定している北側面がどう見えるかで判断します。光の当たる面も、曇りの日や朝夕の暗い時間など、明るい光が当たる時間は意外と少ない為、影の状況で判断した方が良いからです。
外壁が同じ色彩でも光のあたる角度、柄で色が変わってみえる理由について
外壁の色が光の角度や柄によって変わって見える理由には、いくつかの要因が関わっています。主な要因は以下の通りです:
光の反射と屈折: 外壁の塗料や素材は、光を反射したり屈折させたりする性質を持っています。光が当たる角度によって反射の仕方が変わり、それにより色の見え方も変わります。例えば、光が直射すると反射が強くなり、明るく見えることがありますが、斜めから当たると反射が弱くなり、色が異なって見えることがあります。
色の飽和度と明度: 外壁の塗料には、色の飽和度(色の鮮やかさ)や明度(明るさ)があります。光の当たる角度や強さによって、色の飽和度や明度が変化するため、色の見え方が異なることがあります。
表面のテクスチャー: 外壁の表面が滑らかであるか、ザラザラしているかなどのテクスチャーも、光の当たり方に影響を与えます。凹凸のある表面は光を様々な角度で反射するため、色の見え方が変わります。
素材の特性: 外壁に使われる素材(例えば、塗装、タイル、レンガなど)によっても色の見え方が変わります。素材の光沢や質感が色の反射に影響を与え、光の当たり方によって色が異なるように見えることがあります。
環境光: 周囲の環境光(例えば、周囲の建物や自然の光)が色に影響を与えることもあります。外壁が周囲の色や光の影響を受けて、見え方が変わることがあります。
これらの要因が組み合わさることで、外壁の色が光の角度や柄によって異なって見えるのです。
外壁の色が時間によって違う色に見える理由
外壁の色が時間によって違う色に見える理由には、以下のような要因が関わっています:
自然光の変化: 太陽の位置が時間と共に変わるため、外壁に当たる光の角度や強さが変わります。朝と昼、夕方とでは光の質が異なり、色の見え方にも影響を与えます。特に、朝や夕方の光は低い角度から射すため、長い影ができ、色が異なって見えることがあります。
光の色温度: 太陽光の色温度も時間によって変わります。昼間の太陽光は白っぽく、青みがかっていますが、夕方や朝の光は赤っぽく、温かみがあります。この光の色温度の違いが、外壁の色の見え方に影響を与えます。
大気の状態: 天気や大気の状態も色の見え方に影響を与えます。晴天や曇り、雨などによって光の拡散や反射が異なり、その結果、外壁の色が変わって見えることがあります。
影の変化: 時間が経つにつれて、建物や周囲の物体が外壁に影を作ります。これにより、外壁の色が影響を受け、見え方が変わることがあります。
周囲の環境: 周囲の環境も時間によって変わることがあります。たとえば、周囲の建物や植物の影響で、外壁の色が変わって見えることがあります。
色の褪せ: 長時間にわたり日光や風雨にさらされると、外壁の塗料が褪せて色が変わることがあります。これが時間による色の変化に影響を与えることもあります。
これらの要因が組み合わさることで、外壁の色が時間によって異なって見えるのです。
外壁の色彩や素材の選定にはサンプルを作成して決めた方が良い理由
外壁の色彩や素材の選定にはサンプルを作成して決めた方が良い理由はいくつかあります:
実際の色の確認: 色は光の条件や周囲の環境によって変わるため、サンプルを使って実際の色合いを確認することが重要です。カタログやサンプルボードで見る色と、実際の外壁での見え方は異なることがあります。
光の反射や屈折の確認: 外壁は異なる光の条件下で見える色が変わることがあります。サンプルを作成し、実際の光条件で色の見え方を確認することで、予想外の色の変化を防ぐことができます。
素材の質感や仕上げの確認: 外壁の素材はテクスチャーや仕上げが異なります。サンプルを使って質感や仕上げを確認することで、素材が実際にどのように見えるか、またどのように感じられるかを事前に知ることができます。
周囲の環境との調和: 外壁の色や素材は周囲の環境と調和する必要があります。サンプルを使って、建物が周囲の景観や他の建物とどのように調和するかを確認することができます。
長期的な視点での評価: 外壁の色や素材は長期間にわたって見続けることになります。サンプルを使って時間の経過とともに色がどう変わるかや、素材がどのように劣化するかを評価することができます。
フィードバックと修正: サンプルを実際に使用することで、デザインや色合いに対するフィードバックを受けることができます。必要に応じて修正を加えることで、最終的な仕上がりがより満足のいくものになります。
コストと時間の節約: サンプルを作成して選定することで、最終的に実際の工事を行う前に問題を発見し、修正することができます。これにより、後からの修正や再施工によるコストや時間の無駄を防ぐことができます。
サンプルを作成して色や素材を選定することで、最終的な仕上がりがより満足のいくものとなり、予期しない問題を防ぐことができます。
外観の色彩を決める注意点
外観の色彩を決める際には、以下の注意点を考慮すると良いでしょう:
周囲の環境との調和:
地域の景観: 周囲の建物や自然環境と調和する色彩を選ぶと、建物が周囲と調和し、違和感なく溶け込みます。
建物の用途: 商業施設、住宅、公共施設など、建物の用途に応じて適切な色を選ぶことが重要です。
光の影響:
日光の角度: 日中の光の角度によって色の見え方が変わります。昼間だけでなく、朝や夕方の光でも確認することが大切です。
人工照明: 夜間や曇りの日など、異なる光条件でも色がどう見えるかを確認しましょう。
色の心理的影響:
カラーセラピー: 色は心理的に影響を与えるため、例えば、リラックスしたい空間には落ち着いた色、エネルギッシュな空間には明るい色など、目的に応じて選ぶことが重要です。
色の持続性とメンテナンス:
色の褪せ: 外壁は時間と共に色が褪せることがあります。耐候性のある塗料や素材を選ぶと、長期間美しい状態を保ちやすいです。
メンテナンス: 色が汚れやすいかどうかも考慮し、定期的なメンテナンスが容易な色や素材を選ぶと良いでしょう。
色のトーンとコントラスト:
色のバランス: 外壁の色と屋根、窓枠、ドアなどのトーンやコントラストを考慮して、全体のバランスを取ることが大切です。
アクセントカラー: 主色に合わせてアクセントカラーを選ぶことで、デザインに深みや動きを加えることができます。
素材との相性:
素材の質感: 色は素材の質感によって見え方が変わることがあります。例えば、光沢のある素材は色が鮮やかに見えることがありますが、マットな素材は落ち着いた印象になります。
色の組み合わせ: 素材の種類や質感に合わせた色の選定が重要です。
地域の規制やガイドライン:
地域の規制: 一部の地域では、外観の色に関する規制やガイドラインが設けられていることがあります。地域の規制を確認し、それに従うことが必要です。
将来の変化:
将来的な変更: 外壁の色が将来のリフォームや変更に影響を与えることもあります。長期的に見て、色や素材がどのように変化するかを考慮しましょう。
これらの点を考慮することで、外観の色彩選びがより満足のいくものとなり、長期間にわたって美しい状態を保つことができます。
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