基本設計始まりました!
「斜め40度猫の家」
ちょっと面白い敷地なんです。
場の流れを、感じるままに、斜め40°に角度をつけた平面配置にしています。
設計事務所に設計を依頼すると、基本設計→実施設計→工事監理と進んでいきますよ!
と説明されます。ただこれちょっと分かりづらい。
基本設計はプランニングとも言われ、間取りとか、全体のデザインを決める部分です。ここをしっかり考える事で、住宅の骨子が出来てきます。
では、実施設計は?
実施設計は、技術的に建てられる細かい設計をしていく段階です。構造計算したり、部材の寸法を決めたり、仕上がりの方法を確定したり、技術的な部分が多く実は、ここで設計事務所は最も知恵と労力と技術力を使う大切でエネルギーを使う時間です。
実施設計は、施主は何もする事が無いの?と思われがちですが、そんな事は無く、細かい収納の作りからを決めたり、仕上の素材を決めたり、設備機器を決めたり。結構いろいろ、設計事務所と一緒に考える事があります。
敷地に行った時、場の空気の流れが、道路から道路に抜けていて、凄い気持ちが良かった。
その、空気の流れを家に取り込む形を考えたら、「斜め40度」の平面になりました。斜め40度にすると、光の入り方、隣接住戸からの視線の遮りなども、最もよくプランニングでき、色々な事が上手くハマる形になっています。暮らす楽しさや喜びが感じられる、アイデアです。
施主も気に入って、この形は崩さず進めようね!という話に。
さて、これでプランニング(基本設計)完成ではありません。コアアイデアの部分はそのままに、間取りを更に暮らしやすい、施主オリジナルの暮らしからにフィットした間取りになる様、検討・打ち合わせを進めていきます。
基本設計、実施設計、現場監理と行っていく住宅設計のステップ
住宅設計監理には、以下のステップが含まれます。それぞれのステップには具体的な作業や目的があります。
1. プランニング
目的: 住宅の基本的な要件と希望を明確にし、全体の方向性を決定します。
作業内容:
ヒアリング: クライアントの希望やライフスタイル、予算などを詳しく聞き取ります。
敷地調査: 土地の条件(地形、周囲の環境、法規制など)を確認します。
コンセプト提案: 初期の設計アイデアやコンセプトを提案します。
予算設定: 初期の予算計画を立てます。
2. 基本設計
目的: 住宅の基本的な形状や配置を決定し、全体の設計コンセプトを具体化します。
作業内容:
プラン作成: 間取りや動線、配置などの基本的なプランを作成します。
立面図・断面図の作成: 外観や内部の断面図を作成し、デザインを具体化します。
素材や色の選定: 外装や内装に使用する素材や色を選定します。
クライアントの確認: 基本設計をクライアントに提示し、フィードバックをもらいます。
3. 実施設計
目的: 実際の施工に必要な詳細な設計図を作成し、施工可能な状態にします。
作業内容:
詳細図の作成: 詳細な設計図や仕様書を作成します(例: 配管、電気配線、内装仕上げなど)。
仕様の決定: 使用する材料や設備の詳細を決定し、仕様書にまとめます。
施工業者の選定: 施工業者を選定し、入札や見積もりを行います。
設計図の最終確認: 実施設計図をクライアントに確認してもらい、承認を得ます。
4. 現場監理
目的: 設計通りに施工が進んでいるかを確認し、品質を保つための管理を行います。
作業内容:
現場の立ち合い: 定期的に現場を訪れ、施工の進捗や品質を確認します。
問題解決: 施工中に発生する問題や変更点に対処します。
施工業者との調整: 施工業者と連絡を取り合い、問題解決や調整を行います。
検査と確認: 完成後、最終的な検査を行い、設計通りに仕上がっているかを確認します。
これらのステップを通じて、住宅設計のプロセスが進行していきます。各ステップでの詳細な作業やチェックポイントを把握しておくことが重要です。
基本設計とは
住宅設計における基本設計(または基本設計)は、住宅の全体的な構想を具体化する段階です。具体的には、以下のような内容が含まれます:
基本設計の内容
間取りのプランニング
各部屋の配置やサイズ、動線を決定します。リビングやダイニング、キッチン、寝室、バスルームなどの主要なスペースの配置を考えます。
立面図と断面図の作成
建物の外観(立面図)や内部の構造(断面図)を描きます。これにより、建物の外観や内部の空間のイメージが具体化されます。
基本的なデザイン要素の決定
建物のスタイルや外装のデザイン、内装の基本的なイメージを決めます。例えば、モダンなデザイン、トラディショナルなスタイルなどです。
法規制や制限の確認
地域の建築基準法や土地の用途制限など、法的な制約を考慮に入れて設計します。これにより、計画が法的に適合しているかを確認します。
初期のコスト見積もり
基本設計に基づいて、初期のコスト見積もりを行います。予算に対して、設計が実現可能かを評価します。
クライアントとの確認と調整
基本設計の段階でクライアントに提案し、フィードバックを受けて修正を行います。クライアントの希望や要望を反映させることが重要です。
基本設計の目的
全体の方向性を決定する: 建物の形状、機能、デザインの基本方針を確定し、設計の方向性を決定します。
実施設計の基礎を築く: 実施設計の詳細設計のための基盤を作ります。基本設計がしっかりしていれば、後の詳細設計がスムーズに進行します。
基本設計は、住宅の「骨組み」を決定する重要な段階であり、この段階での決定が後の設計や施工に大きな影響を与えます。
実施設計とは
住宅設計における実施設計(または実施設計)は、基本設計をもとにして、実際の施工に必要な詳細な設計図や仕様書を作成する段階です。実施設計は、設計図面や仕様が施工現場での作業に直結するため、非常に具体的で詳細な内容が含まれます。
実施設計の内容
詳細な設計図の作成
平面図: 各階のレイアウト、部屋の配置、動線などの詳細を示します。
立面図: 建物の外観を詳しく描き、外装の素材や仕上げ、窓やドアの位置などを示します。
断面図: 建物の断面を描き、内部構造や階高、天井の高さなどを確認します。
詳細図: 特定の部分(例えば、キッチンの収納、バスルームの配管など)の詳細な設計図を作成します。
仕様書の作成
材料の仕様: 使用する建材や仕上げ材(床材、壁材、天井材など)の詳細を記載します。
設備の仕様: 設備機器(キッチン機器、バスルームの設備、照明器具など)の種類と仕様を示します。
施工方法: 特定の施工方法や技術的な指示を含めます。
構造設計と設備設計
構造設計: 建物の構造(基礎、柱、梁など)を詳細に設計し、構造計算書を作成します。
設備設計: 電気配線、給排水配管、空調システムなどの設計を行い、施工図を作成します。
コスト見積もりの更新
実施設計に基づいて、最終的なコスト見積もりを行います。これにより、予算内での施工が可能かを確認します。
施工業者の選定と調整
入札と見積もり: 施工業者を選定し、入札や見積もりを行います。
契約書の作成: 施工契約の内容を確定し、契約書を作成します。
設計変更と調整
施工中に発生する可能性のある変更や調整に対応するための準備をします。設計変更が必要な場合、適切な対応を行います。
実施設計の目的
施工の具体化: 基本設計をもとに、施工可能な詳細な設計図面と仕様を提供し、現場での作業が円滑に進むようにします。
品質の確保: 使用する材料や施工方法について詳細な指示を出し、品質を確保します。
コスト管理: 最終的なコストを把握し、予算内での施工を目指します。
実施設計は、設計を実際の建物として形にするための重要な段階であり、施工の成功に大きく影響します。
工事監理とは
住宅設計における工事監理(または現場監理)は、設計図に基づいて実際の施工が正確に行われているかを確認し、品質や進捗を管理する役割です。工事監理は、設計が計画通りに実現されるようにするための重要なプロセスです。
工事監理の主な役割と内容
施工の進捗確認
定期的に現場を訪問し、施工の進捗状況を確認します。予定通りに作業が進んでいるかをチェックし、遅延や問題があれば対処します。
設計図との照合
設計図面や仕様書に基づき、実際の施工が設計通りに行われているかを確認します。例えば、間取りや材料の使い方、仕上げの状態などを検査します。
品質管理
使用される材料や施工方法が規定通りであるかを確認し、施工品質を確保します。不良な材料や施工ミスがないかをチェックします。
問題解決と調整
施工中に発生する問題や設計変更に対処します。施工業者と連絡を取り合い、問題解決や調整を行います。
施工業者とのコミュニケーション
施工業者との連絡役を務め、施工に関する指示やフィードバックを伝えます。施工業者との協力関係を築き、円滑な施工を進めます。
安全管理
工事現場の安全を確保し、作業員の安全対策が講じられているかを確認します。安全規則や対策が守られているかをチェックします。
最終検査と引き渡し
施工が完了した後、最終的な検査を行い、設計通りに完成しているかを確認します。問題がなければ、クライアントへの引き渡しを行います。
ドキュメントの管理
施工過程で発生した変更や問題についての記録を管理し、設計図や仕様書の修正が行われた場合にはその内容を文書化します。
工事監理の目的
設計通りの施工: 設計図や仕様に基づいて施工が正確に行われるようにするためです。
品質の確保: 高品質な施工が行われるように監督し、問題を早期に発見して対処します。
予算とスケジュールの管理: 施工が予算内で、スケジュール通りに進むように管理します。
工事監理は、設計と施工の橋渡し役として重要な役割を果たし、クライアントが望む品質と機能を備えた住宅が完成することを保証します。
基本設計中に施主が行う事
住宅の基本設計中に施主が行うべき主なことは以下の通りです:
要望の明確化: 家族の生活スタイルや将来の計画に基づいて、必要な部屋数や設備、デザインの好みなどを整理します。
予算の設定: 住宅建設にかけられる予算を決定し、建築やリフォームの費用、追加の費用などを含めた全体の予算を把握します。
土地の確認: 土地の条件や制限、周囲の環境を確認し、設計に反映させるための情報を集めます。
設計のレビュー: 提案された設計プランを確認し、自分たちのライフスタイルに合っているかどうか、機能性や快適さなどをチェックします。
修正の提案: 設計プランに対して気になる点や変更したい部分があれば、設計者にフィードバックを行い、必要な修正を依頼します。
契約の確認: 設計が決定したら、契約内容や条件を確認し、納得した上で正式に契約を締結します。
これらのステップを経ることで、施主のニーズや希望に沿った住宅の基本設計が進められます。
住宅の実施設計中に施主が行う事
住宅の実施設計中に施主が行うべきことは以下の通りです:
詳細な確認: 実施設計の図面や仕様書を詳細に確認し、間取りや設備、仕上げ材などが希望通りになっているかチェックします。
決定事項の最終確認: 色や材質、設備の種類など、細かな仕様について最終的な確認と決定を行います。
見積もりの確認: 工事費用の見積もりが提出されるので、内容を確認し、予算に合っているかどうかをチェックします。
施工者との打ち合わせ: 施工者や工事監理者と打ち合わせを行い、施工方法やスケジュールについて確認し、必要な調整を行います。
必要な手続きの準備: 建築確認申請やその他の行政手続きに必要な書類を準備し、提出します。
変更点の調整: 実施中に新たに生じた要望や変更点があれば、設計者と相談して調整します。
これらのステップを通じて、実施設計をスムーズに進め、希望通りの住宅が実現できるようにします。
工事監理中に施主が行う事
住宅の工事監理中に施主が行うべきことは以下の通りです:
進捗確認: 定期的に現場を訪れ、工事の進捗状況や品質を確認します。計画通りに進んでいるか、品質に問題がないかをチェックします。
施工者とのコミュニケーション: 施工者と定期的に連絡を取り、疑問や問題点を共有し、解決策を話し合います。
変更点の確認: 工事中に発生する可能性のある変更点や追加工事について、設計者や施工者と確認し、合意します。
品質の確認: 使用する材料や仕上げの品質が仕様書に合致しているか、施工が正確に行われているかをチェックします。
工事の段階ごとの確認: 各工事の段階(基礎工事、構造工事、仕上げ工事など)ごとに検査を行い、問題があれば指摘します。
最終確認: 工事が完了した際に、最終的な確認を行い、施工内容が契約や設計に合致しているかをチェックします。
これらの活動を通じて、工事が予定通り進み、質の高い住宅が完成するように監理します。
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