「食」の場と「くつろぎ」の場、変化する日常に繋がる格子の引戸を設計しました。斜め40do猫の家(東京都北区)
- t-ogino
- 2024年11月26日
- 読了時間: 13分
更新日:8月22日
暮らし方が多様にあると、良いなあと思っています。使い方が一つだけに固定されているより、いくつもの生活のシーンを受け止める豊かさを持てる様に。
引戸を引き込んでおくと、1つの大きな暮らしの場になり、引戸を閉じると「食」の場と「くつろぎ」の場を分けてくれる。変化する日常に繋がる格子の引戸を設計しました。
食の場とくつろぎの場を分ける方法
食の場とくつろぎの場を分ける方法はいくつかありますが、主に以下のようなアプローチがあります:
空間の分割:
間仕切り: 物理的な仕切りを使って、食事エリアとリビングエリアを分ける方法です。例えば、パーテーションやカウンターを使って空間を区切ることができます。
家具配置: ソファやダイニングテーブルなどの家具の配置を工夫して、空間に自然な境界を作る方法です。例えば、ソファを食事エリアから少し離して配置することで、視覚的に区切りを作れます。
床材やカーペットの使い分け:
異なる床材やカーペットを使用して、食事エリアとくつろぎエリアを区別する方法です。例えば、ダイニングエリアにはタイルやビニールフローリングを、リビングエリアにはラグやカーペットを敷くといった方法です。
色やデザインの違い:
色やデザインの違いを使って空間を分ける方法です。たとえば、食事エリアに明るく清潔感のある色合いを使い、リビングエリアにはリラックスできる色合いを使うことで、空間の雰囲気を変えることができます。
照明の使い分け:
照明を工夫して、食事エリアとくつろぎエリアを区別する方法です。例えば、食事エリアにはダイニングライトを設置し、リビングエリアには柔らかい間接照明を使うと、両エリアの雰囲気を変えることができます。
アコースティックの工夫:
音の違いで空間を分ける方法です。音の反響を利用したり、音を吸収する素材を使ったりすることで、食事エリアとリビングエリアの音の雰囲気を変えることができます。
これらの方法を組み合わせて、自分のライフスタイルや好みに合った空間を作ることができます。

食の場とくつろぎの場を分けたり繋げたりする引戸
引戸は住宅設計で食の場とくつろぎの場を柔軟に分けたり繋げたりするのに非常に便利な要素です。以下に、引戸の特徴と利点、デザインのポイントを詳しく説明します:
引戸の特徴と利点
空間の柔軟性:
引戸は開閉が簡単で、必要に応じて空間を自由に分けたり繋げたりできます。食事中やくつろぎの時間に応じて、スペースの使い方を変えることができます。
省スペース:
引戸はスライド式で開閉するため、ドアの開閉に必要なスペースが少なく、家具や動線の妨げになりません。狭い場所やスペースが限られている住宅に適しています。
視覚的な分割:
引戸を使うことで、視覚的に空間を分けることができます。開けた状態では広々とした空間を感じることができ、閉じた状態ではプライバシーを確保できます。
音の遮断:
一部の引戸は音を遮断する機能があり、食事や会話の音がリビングエリアに漏れにくくなります。これにより、くつろぎの時間をより静かに過ごすことができます。
引戸のデザインのポイント
材質:
引戸の材質は様々ですが、木製、ガラス、スチールなどが一般的です。食事エリアとリビングエリアの雰囲気に合った材質を選ぶと良いでしょう。たとえば、木製は温かみがあり、ガラスは開放感を演出します。
デザインとカラー:
引戸のデザインやカラーも重要です。食事エリアとリビングエリアのデザインに調和するものを選ぶと、全体の統一感が出ます。また、引戸に模様やアクセントを加えることで、空間の個性を引き立てることもできます。
開閉方式:
引戸には「片引き戸」や「両引き戸」などの開閉方式があります。片引き戸は一方にだけ開閉するタイプで、両引き戸は両方向に開くことができます。使い勝手やスペースに合わせて選ぶと良いでしょう。
トラックシステム:
引戸をスムーズに動かすためのトラックシステムも重要です。高品質なトラックシステムを選ぶと、引戸の動きがスムーズで静かになります。
取り付け位置:
引戸を取り付ける位置も考慮する必要があります。特に食事エリアとリビングエリアの間に引戸を取り付ける場合、動線や使用頻度を考えて配置することが重要です。
引戸を上手に使うことで、空間を効率的に活用し、使い勝手の良い住宅を実現できます。ご自身のライフスタイルやデザインの好みに合わせて、最適な引戸の仕様を選んでみてください。

3連の格子引戸の作り方
3連の格子引戸は、洗練されたデザインと機能性を兼ね備えた空間分けの方法です。以下は、3連の格子引戸の作り方についての詳細です。
1. 設計と計画
目的の確認
どのような空間を分けたいのか、またはどのように統合したいのかを明確にします。例えば、リビングとダイニングエリアを分けるための引戸か、オープンにしたいときのためのものかです。
サイズの測定
引戸の枠と引戸そのもののサイズを測定します。引戸の高さ、幅、厚さ、引戸がスムーズに動くためのスペースを確認します。
2. 材料と部品の準備
材料
木材: 引戸のフレームと格子部分に使用します。耐久性があり、適切な加工がしやすい木材(例: ヒノキ、スギなど)が適しています。
ガラス(オプション): 格子部分にガラスを入れる場合は、強化ガラスなどを使用します。
引戸用レールとハードウェア: スムーズに動くためのレールシステム、ローラー、ストッパーなどが必要です。
部品
引戸のフレーム、格子、レール、引き手(取っ手)、キャッチなど。
3. フレームの作成
フレームのカット
木材を正確な寸法でカットします。引戸のフレームは通常、4つの部分から構成されます(上部、下部、左右のサイド)。
組み立て
カットした木材を組み立ててフレームを作ります。角を90度にして、木工用接着剤とビスを使って固定します。強度を確保するために、隅にコーナーガードを使うと良いです。
4. 格子部分の作成
格子のカット
格子用の木材を必要なサイズにカットします。格子の間隔やパターンを決め、木材を適切な位置に配置します。
格子の取り付け
格子をフレームの内側に取り付けます。木工用接着剤やビスを使ってしっかりと固定します。格子のデザインに合わせて、必要に応じてパテやサンディングを行います。
5. 引戸の取り付け
レールの取り付け
壁に引戸用のレールを取り付けます。レールの取り付け位置を正確に測定し、水平に取り付けることが重要です。
引戸の取り付け
フレームに取り付けた引戸をレールに掛け、スムーズに動くか確認します。必要に応じて調整し、ストッパーやキャッチを取り付けます。
仕上げ
塗装や仕上げを行います。木材に塗装やワニスを施して、耐久性や美観を高めます。ガラスを使用する場合は、ガラスパネルを格子部分にしっかりと取り付けます。
6. チェックと調整
引戸がスムーズに開閉するか、隙間や不具合がないか確認します。必要に応じて微調整し、最終的な仕上げを行います。
これで3連の格子引戸が完成です。デザインと機能性を兼ね備えた引戸は、空間を効果的に分けたり繋げたりするための素晴らしい方法です。

住宅の中でのくつろぎの場の設計
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住宅の中でのくつろぎの場を設計する際には、リラックスできる空間を作り出すためのさまざまな要素を考慮することが大切です。以下に、くつろぎの場を設計するためのポイントを詳しく説明します。
1. レイアウトと配置
ゾーニング
くつろぎの場を設けるためには、スペースを上手に分けることが重要です。リビングエリアや専用のリラクゼーションルームなど、異なるゾーンを設けて、それぞれの用途に合わせた配置を考えます。
家具配置
快適な家具を選び、リラックスできるように配置します。ソファやアームチェア、オットマンなどを使い、リラックスできる配置にします。家具は、会話やテレビ鑑賞などのアクティビティに合わせて配置しましょう。
2. 快適な座席
クッションとブランケット
ソファやチェアにクッションやブランケットを加えて、快適さを向上させます。触り心地の良い素材を選ぶと、リラックスしやすくなります。
座面の高さと角度
座り心地の良い家具を選ぶことが重要です。座面の高さや角度が体に合ったものを選ぶと、長時間座っても快適です。
3. 照明
調光機能
照明は、くつろぎの場を演出する重要な要素です。調光機能付きの照明を使うと、時間帯や気分に合わせた明るさを調整できます。
間接照明
柔らかい間接照明を使って、リラックスできる雰囲気を作ります。ランプやフロアライトを使って、落ち着いた光を演出します。
4. 色と素材
色の選択
くつろぎの場には、落ち着きやリラックス感を与える色を選びます。パステルカラーやアーストーンなど、穏やかな色合いが適しています。
素材の選択
ソフトな素材を使用することで、リラックス感を高めます。例えば、ウールやコットンのカーペット、ソフトなファブリックのクッションなどが良いでしょう。
5. 音と香り
音楽
音楽や自然音を取り入れることで、リラックスできる環境を作ります。音楽プレイヤーやスピーカーを設置し、心地よい音楽を流すと良いでしょう。
香り
アロマディフューザーやキャンドルを使って、心地よい香りを漂わせます。ラベンダーやシトラスなど、リラックス効果のある香りを選ぶと良いです。
6. プライバシー
仕切りやカーテン
プライバシーを確保するために、仕切りやカーテンを使うことも考えられます。特に共有スペースが多い家では、リラックスできるエリアを物理的に区切ることが大切です。
7. 自然との関係
自然光
大きな窓やガラスドアを使って、自然光を取り入れると、明るく開放的な空間になります。
観葉植物
観葉植物を置くことで、リラックス効果が高まります。植物は空気を清浄にし、自然の要素を取り入れることができます。
8. 個人的なタッチ
パーソナルアイテム
好きな本やアート、思い出の品などを飾ることで、より自分らしいリラックス空間を作り出します。
これらの要素を組み合わせて、自分や家族がリラックスできるくつろぎの場を設計すると、心地よい空間を作り出すことができます。

多様な暮らし方を実現する、住宅
多様な暮らし方を実現するための住宅設計は、住む人のライフスタイルやニーズに応じた柔軟な空間作りが鍵です。以下に、さまざまなライフスタイルを支えるための住宅設計のポイントを詳しく説明します。
1. 柔軟なレイアウト
オープンプラン
開放感を持たせるオープンプランを採用することで、空間を簡単に変化させることができます。リビング、ダイニング、キッチンを一体化することで、空間の使い方を柔軟に変更できます。
可動式の仕切り
スライディングウォールやパーテーションなど、可動式の仕切りを使って、必要に応じて空間を分割したり、広げたりできるようにします。これにより、例えばパーティーや大人数の集まり時には広い空間を提供し、普段はプライベートな空間として利用できます。
2. 機能的な収納
カスタマイズ可能な収納
引き出し、棚、キャビネットなどの収納をカスタマイズできるようにします。収納の高さや幅を調整できるシステム収納を使用すると、物の量や種類に応じて変化させることができます。
多目的収納スペース
クローゼットやパントリーなどの収納スペースを多目的に使用できるように設計します。例えば、収納の一部をホームオフィスや趣味のコーナーとして利用できるようにするなど、柔軟な使い方ができると便利です。
3. 多機能な空間
家具の選定
ソファベッド、折りたたみテーブル、組み合わせ可能な家具など、複数の機能を持つ家具を選ぶことで、限られたスペースでも多様な利用が可能です。
可動家具
取り外しや移動が容易な家具を選ぶことで、ライフスタイルの変化に合わせて空間を自由に変更できます。例えば、パーテーション付きの移動可能な棚などが考えられます。
4. 異なる用途に対応する部屋
ホームオフィス
在宅勤務や学習用のスペースを確保するために、ホームオフィスを設けます。静かな環境を提供し、必要な設備や収納も整えておきます。
ゲストルーム
ゲスト用の部屋を設けることで、友人や家族が訪問した際に快適に過ごせる空間を用意します。可動式の仕切りやソファベッドを使うことで、普段は他の用途に使えるようにするのも良いです。
5. バリアフリーとユニバーサルデザイン
段差のない設計
高齢者や身体障害者のために、段差のないフラットな設計を心掛けます。バリアフリーのトイレや浴室、幅広のドアなどを設けて、すべての人が使いやすい設計にします。
手すりやサポート
手すりを取り入れることで、移動がしやすくなり、安全性が向上します。階段や浴室など、必要な場所に適切なサポートを提供します。
6. 環境に配慮した設計
エコフレンドリーな素材
環境に配慮した素材を使用することで、サステイナブルな住宅を実現します。リサイクル素材や省エネ機器を取り入れることが大切です。
自然とのつながり
大きな窓やバルコニーを設けて、自然光や外部の景観を取り入れることが、快適な住環境を作り出します。また、庭や緑化スペースを設けることも、リラックスできる空間を提供します。
7. テクノロジーの導入
スマートホーム
スマートホーム技術を取り入れることで、家電の制御やセキュリティの管理を効率的に行えます。照明、温度、セキュリティカメラなどをスマートフォンで操作できるようにします。
エネルギー管理
エネルギー効率を高めるために、エネルギー管理システムや再生可能エネルギーを取り入れます。太陽光発電システムや高効率な断熱材を使用することが考えられます。
これらの要素を組み合わせて、さまざまな暮らし方に対応できる柔軟な住宅を設計することで、住む人のライフスタイルに合わせた快適な住空間を実現できます。
一戸建て住宅設計プロジェクトの解説
戸建て木造リノベーション設計プロジェクトの解説












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