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美しいサイドからの光をとりこむ事で落ち着いた空間に設計する。寝室・キッチン・洗面所の光の扱い方。

  • 執筆者の写真: t-ogino
    t-ogino
  • 1月17日
  • 読了時間: 13分

更新日:8月22日


サイドからの光が美しい洗面所と寝室


やっぱり、サイドからの光は壁を舐める様に照らして美しい。


サイドからの光が美しいワークスペース


壁の端に窓を設計すると、側面からの光が美しく家の中に入ってきます。


サイドからの光が美しいキッチン


特に、落ち着きたい寝室や、キッチンの手元に側面からの光は心地よいです。


サイドからの光が美しい寝室



サイドから入ってくる光が美しい理由


住宅の設計においてサイドから入ってくる光が美しい理由には、いくつかの要因があります。以下のポイントを参考にしてみてください。


  1. 自然な明暗のコントラスト: サイドからの光は、室内に自然な明暗のコントラストをもたらします。これにより、空間に立体感が生まれ、柔らかい影ができることで、室内がより魅力的で立体的に見えます。


  2. 視覚的な興味を引く: 窓や開口部からサイドに入る光は、特に斜めから差し込む場合、視覚的な興味を引きます。光が物体に当たる角度が変わることで、色やテクスチャーが際立ち、室内のディテールがより豊かに見えます。


  3. 景観との調和: サイドからの光は、外の景観と室内をつなげる役割も果たします。例えば、窓からの光が庭や風景に当たることで、室内外のつながりが強調され、居住空間に自然との調和をもたらします。


  4. 時間帯による変化: サイドからの光は、日中の時間帯によって異なる質感や色味を提供します。朝と夕方の光は、柔らかく暖かいトーンを生み出し、昼間の光は明るく爽やかな印象を与えます。この時間帯による変化が、空間に動きや変化を加えるため、日々の生活の中で新しい発見があります。


  5. 陰影の美しさ: サイドから差し込む光は、物体や空間の陰影を強調します。これにより、家具や建築の詳細が際立ち、空間に奥行きと興味を持たせることができます。


  6. 光の分散: サイドからの光は、天井や壁、床に柔らかく広がるため、均等に部屋を照らすことができます。これにより、目に優しく、リラックスした雰囲気を作り出します。


これらの要素が組み合わさることで、サイドからの光は住宅に美しい効果をもたらし、居住空間をより魅力的にするのです。


玄関のクローゼットとコート掛け


サイドからの光が壁を舐める様に照らして、美しい


サイドからの光が壁を「舐めるように」照らす設計は、空間に独特の美しさと雰囲気をもたらします。これは、光と影のコントラストを活かし、壁のテクスチャーやディテールを際立たせるための設計技法です。具体的な設計方法やポイントをいくつか紹介します。


1. 窓の位置とサイズ

  • 窓の高さと幅: 窓を壁の高い位置に配置し、光が斜めに入るようにすることで、壁全体に柔らかい光のグラデーションを作り出します。窓の幅を調整することで、光の当たる範囲をコントロールできます。

  • 窓の形状: 窓の形状を工夫することで、光の入り方が変わります。例えば、細長い窓や高い窓を使用すると、光が長い影を作り出し、壁を滑らかに照らすことができます。


2. 壁面のテクスチャーと仕上げ

  • テクスチャー: 壁に微細なテクスチャーを施すことで、光が当たった際に影が生まれ、立体的な効果を生み出します。例えば、凹凸のある壁紙や塗装を使用することで、光が壁を「舐める」ように照らし出します。

  • 仕上げ: 壁の仕上げ材として、マットな塗料や自然素材(石やレンガなど)を使用することで、光の拡散が均一になり、美しい陰影が形成されます。


3. 光源の配置

  • サイドライト: 壁に沿って設置するサイドライトや間接照明を使用することで、光が壁に沿って広がり、優雅な光のストリームを作り出します。これにより、壁のテクスチャーが強調され、視覚的な興味を引くことができます。

  • 間接照明: 天井や床に取り付けた間接照明を利用して、光を壁に反射させることで、よりソフトで均一な照明効果を得ることができます。


4. ガラスやフィルターの使用

  • 曇りガラスやフィルター: 窓に曇りガラスやフィルターを使用することで、光が拡散され、壁に優しいトーンを作り出します。これにより、光の強さが緩和され、柔らかい影が形成されます。

  • カーテンやブラインド: 調光機能のあるカーテンやブラインドを使うことで、光の量を調整し、壁に当たる光の強さや角度をコントロールすることができます。


5. 色とコントラストの工夫

  • 壁の色: 明るい色や中間色を使用すると、光が柔らかく拡散し、壁面に均一な明るさが生まれます。一方で、濃い色の壁は光と影のコントラストが強調され、よりドラマチックな効果を得ることができます。

  • 照明の色温度: 光源の色温度(暖色系か寒色系か)を選ぶことで、壁の色やテクスチャーの見え方が変わります。暖かい光はより柔らかい印象を与え、寒色系の光はクールな雰囲気を作り出します。


これらのポイントを組み合わせることで、サイドからの光が壁を「舐める」ように美しく照らす設計を実現できます。


光に照らされた寝室


壁の端、壁の隅に窓を設計することで、側面からの光をとり込む方法


壁の端や隅に窓を設計することで側面からの光を取り込む方法は、光の入り方と影の落ち方を工夫することで、室内の雰囲気を美しく演出するのに役立ちます。以下はその具体的な設計方法とポイントです。


1. 窓の位置と形状

  • 角に設置する窓: 壁の角や隅に窓を配置することで、光が斜めに差し込み、広い範囲を照らします。角窓を取り入れることで、空間の奥行きを強調し、視覚的な広がりを生み出します。

  • スリット窓: 壁の端に細長いスリット窓を設置することで、光を細く、均一に取り入れることができます。スリット窓は光を細長いラインで取り込み、壁面に美しい陰影を作り出します。

  • 縦長の窓: 壁の上部に縦長の窓を設置することで、光が上から下に斜めに差し込み、壁全体にソフトなグラデーションを作り出します。


2. 窓のサイズと高さ

  • 窓の高さ: 窓を壁の上部に高く配置することで、光が斜めに入る角度を調整し、壁に柔らかい影を作り出します。高い位置に窓を設けることで、外の景色や光が視界に入りにくくなり、よりプライバシーを保つことができます。

  • 窓のサイズ: 窓のサイズを調整することで、取り込む光の量や広がりを制御できます。大きな窓はより多くの光を取り入れ、広範囲にわたって明るさを確保します。一方で、小さな窓はより集中した光を提供し、特定のエリアに影響を与えることができます。


3. 窓の周りのデザイン

  • シルの設置: 窓の周りにシルやフレームを設けることで、光が壁に当たる際の陰影を強調し、ディテールを際立たせます。シルが光を拡散し、柔らかい影を作ることで、空間に深みを加えます。

  • 内装の工夫: 窓の周りの内装に、壁のテクスチャーやパターンを考慮することで、光の当たり方や影の形成が変わります。例えば、凹凸のある壁材や装飾的な仕上げを施すことで、光と影の効果が一層引き立ちます。


4. 光のコントロール

  • 可動ブラインドやカーテン: 窓に可動ブラインドやカーテンを取り付けることで、光の量や角度を調整し、室内の明るさをコントロールできます。これにより、光の入り方を時間帯や用途に応じて変えることができます。

  • 窓の外側の遮光: 外部に遮光装置やシェードを設置することで、直射日光の入り方を調整し、室内の光の量をコントロールできます。これにより、光が柔らかく拡散され、壁に美しい陰影が形成されます。


5. 光の反射

  • 反射面の利用: 壁や床に光を反射する材料や仕上げを使用することで、光がより広範囲に拡散し、壁全体を明るく照らします。反射面を工夫することで、サイドからの光をより効果的に取り入れることができます。


これらの設計方法を組み合わせることで、壁の端や隅に設置した窓からの光を効果的に取り込み、空間に美しい陰影と立体感を持たせることができます。


間接照明のキッチン


キッチンの手元に側面からの光が入る心地良さの理由


キッチンの手元に側面からの光が入ると、心地良い理由は以下の点にあります。側面からの光がどのようにして作業環境を快適にし、効果的な照明を提供するのかについて詳しく説明します。


1. 自然な光の拡散

  • ソフトな照明: 側面からの光は直射光ではなく、柔らかく拡散した光を提供します。これにより、目の疲れが軽減され、長時間の調理作業でも快適に作業ができます。

  • 影のコントロール: 側面からの光は物体に柔らかい影を作り出し、手元の作業領域に自然な明暗をもたらします。これにより、影が物体の輪郭や詳細を際立たせ、作業がしやすくなります。


2. 光の反射と明るさ

  • 光の反射: 側面からの光がキッチンの作業面に当たると、壁や天井からの反射光によって全体的に明るさが増します。これにより、作業面が均一に照らされ、視認性が向上します。

  • 光の均一性: 側面からの光は、光源が視界の範囲外に位置しているため、目の前の作業面が直接照らされるわけではありません。これにより、全体的に均一な明るさが保たれ、眩しさを防ぎます。


3. 作業における快適さ

  • 目の負担軽減: 側面からの光は直接的な眩しさを避けることができ、目の負担を軽減します。作業面が柔らかい光で照らされるため、長時間の調理作業でも目が疲れにくくなります。

  • 陰影の利用: 光が側面から入ると、作業面の凹凸やテクスチャーが自然に強調されます。これにより、細かい作業や材料の状態を確認しやすくなり、料理の精度が向上します。


4. 美的な要素

  • 温かみのある雰囲気: 側面からの自然光は、キッチンに温かみとリラックスした雰囲気を提供します。光が壁や作業面に当たることで、空間全体に落ち着きと快適さがもたらされます。

  • デザインの一部: 側面からの光は、キッチンのデザイン要素としても機能します。光の入れ方や配置によって、空間の美しさや機能性が向上し、キッチン全体のデザインに調和します。


5. 作業の効率性

  • 視認性の向上: 側面からの光は、作業面の細部を明るく照らし、視認性を向上させます。これにより、食材の切り方や調理の状態を正確に確認することができ、作業の効率がアップします。

  • 反射光の利用: 側面から入る光は、キッチンの表面で反射し、追加の明るさを提供します。これにより、全体的に明るい作業環境が実現し、作業がスムーズに進むようになります。


これらの要素が組み合わさることで、キッチンの手元に側面からの光が入ることは、作業の快適さと効率性を高め、心地良い作業環境を提供します。


角から光の入る部屋


寝室に落ち着いた光をとり込む方法


寝室に落ち着いた光を取り込むことで、リラックスした睡眠環境を作ることができます。以下に、寝室に落ち着いた光を取り込むための具体的な方法とポイントを詳しく説明します。


1. 窓の位置と設計

  • 高い位置の窓: 窓を高い位置に設置することで、光が斜めに入るため、室内に柔らかい光を提供し、落ち着いた雰囲気を作り出します。高い窓は外からの視線も遮り、プライバシーを保ちつつ自然光を取り入れることができます。

  • 小さな窓やスリット窓: 小さな窓やスリット窓を使うことで、光の量をコントロールし、部屋に落ち着いた明るさを確保できます。スリット窓は細長い光線を作り、空間に均一な光をもたらします。


2. カーテンやブラインドの選び方

  • 遮光カーテン: 遮光カーテンやブラインドを使用することで、外部の光を調整し、室内に落ち着いた光を取り入れることができます。遮光カーテンは外の光を完全に遮ることができるため、夜間の安眠をサポートします。

  • 調光カーテン: 調光機能のあるカーテンやブラインドを使うことで、日中の光の量を自由に調整し、部屋の明るさを落ち着いたトーンに保つことができます。これにより、昼間でもリラックスした雰囲気を作ることができます。


3. 光の質と色温度

  • 暖色系の光: 寝室には、暖色系の光(2700K〜3000K程度)が適しています。暖かいトーンの光はリラックス効果があり、落ち着いた雰囲気を演出します。LEDライトや電球で暖色系の光を選ぶと良いでしょう。

  • 間接照明: 間接照明を取り入れることで、直接的な光が目に入らず、部屋全体に柔らかい光を拡散できます。例えば、天井や壁に取り付けた間接照明が効果的です。


4. 照明器具の配置

  • ベッドサイドランプ: ベッドサイドに小さなランプやナイトスタンドライトを設置することで、寝室に柔らかい光を加えます。調光機能のあるランプを選ぶと、就寝前にリラックスするための柔らかい光を得ることができます。

  • ウォールライト: 壁に取り付けたウォールライトやブラケットライトを使用すると、間接的に光を拡散し、落ち着いた雰囲気を作り出します。寝室の壁面に取り付けることで、光が部屋全体に広がります。


5. 光の調整

  • dimmer(調光器): 照明に調光機能を追加することで、光の明るさを自由に調整でき、就寝前や起床時に合わせた光の強さをコントロールできます。これにより、落ち着いた環境を簡単に作り出せます。

  • 光のカバー: 照明器具にカバーやシェードを取り付けることで、光が柔らかく拡散され、眩しさを防ぎます。シェードやカバーのデザインによっても光の質が変わります。


6. 自然光の取り入れ

  • 遮光スクリーンやシェード: 寝室に自然光を取り入れる場合、遮光スクリーンやシェードを使用して、光の強さや角度を調整し、適度な明るさを確保します。これにより、落ち着いた自然光を得ることができます。


  • グリーンカーテン: グリーンカーテンや植物を使って窓を覆うことで、自然光を和らげ、室内に優しい光を取り入れることができます。植物が部屋に自然な美しさとリラックス効果を加えます。


これらの方法を組み合わせることで、寝室に落ち着いた光を取り入れ、快適でリラックスできる空間を作り出すことができます。



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