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余白(空間)と余韻(時)をどうつくるのか?住まいの余白と余韻の話。

余白(空間)と余韻(時)をどうつくるのか?
建築設計をする時に、考えている事のひとつです。
余白があると、空間にも、生活にも、行動にも余裕が生まれます。
リノベーションして天井を外し、小屋裏を開けた、この、「ウロコ壁のリノベーションアパートメント」の天井高さは、最も高いところで、4.2m 有ります。
吹き抜け部分に機能は無い、余白で、開放感を持ちます。

窓際の凹んだ平面は、アルコーブというちょっとした余白の空間で、何も使わなくても良いし、ソファーなどを置いて、普段使わないでもちょっとした居場所にしても良い。
こんな、余白が生活の余裕に繋がります。

看護小規模多機能居宅介護の伊勢原「かんたき」では、
余韻(時)のある空間を、設計することができました。
余白(空間)と余韻(時)がある建築は、空間の質感が良くなると考えですいます。
今日は、余韻について。
建築における余韻とは、場の中に時間を感じる 事。
伊勢原 「かんたき」では、光が、朝から夜まで、色々な方角から入り
刻々と時の移ろいを自然光で感じられます。
吹き抜けから二階の窓を通して、映し出される樹木は、 季節 によって新緑から
落葉へと姿を変え季節の変化を感じます。
時を感じる事は、人の感覚を呼び覚まし、自らを振り返り、想いにふける、そんな余韻を味わう場所になっているはずです。