t-ogino
模型スタディから、住まいを考える01,02,03,04
模型スタディーから、建築を考える1
小屋(屋根の骨組み)をどう組もうか?
いつも考えています。
何も考えずに、フラットな屋根 、水平な天井でも良いのですが、、、建築が他のデザインと異なる事は、3次元の空間である事。
小屋は、その特徴を生かせる設計の腕の見せ所になります。
余白も生み、空間に余裕が生まれる造形操作ができる。

模型は、多面体に小屋を組んだ住宅。
リビングの吹き抜けが多面体になっています。間取りと光の入れ方、余白、道路との 関係性 、木造の梁の組み方を考察していった結果、不思議な形が導き出されました。
模型スタディーで、建築を考える2
街中の住宅密集地で設計することも多く、とにかくプライバシーをどう確保するか?頭を悩ませます。
前の道 から、家の中を覗かれたく無い。
けれど、光を入れて明るくしたいし、何より圧迫感を感じたく無い。
解決策を色々思案します。

模型の住宅 は、ルーバーをつける提案をしました。
間口の狭く細長い敷地。
三階から一階まで光りが降りてくる吹抜けを、建物の中央 に作り、明るい住まい に設計しましたが、それだけでは圧迫感を感じる。
そこで、道に向けてバルコニーと大きな窓を作りかつ抜け感を作りつつ、覗かれ無い様にルーバーをつけました。
ルーバーは、二階床から、三階手摺りまで。
床から隙間がありますから、普通のバルコニーよりかえって開放感が出るし、ルーバー特有の包まれる安心感も感じます。
模型スタディーで、建築を考える.3

こんな、三角形の屋根の事を切妻屋根と言います。
設計 デザイン用語としては、家型という形である種トレンドだったりします。
この形の良い処は、わかりやすく、家でっせと表現されているところ。
今では家の形は色々有り、真四角だったり、斜めになった片流れだったり、雁行型だったり、妙な不思議な形だったり、普通の形というものがありません。
そんな中、模型の様な切妻(家型)形状は、誰か見ても家と認識できる家らしい住宅です。
お家な形なので、可愛らしくも、ノスタルジックなイメージにもデザインできます。
建築模型の提案では、三角形の屋根の高さを生かして、ロフトと吹抜けを仕込んでみました。
模型スタディーで、建築を考える.4

二世帯住宅の計画。
1.2階世帯と、3階世帯で分かれています。
南側はオープンに。
道路つけのある北側は、小さな窓でディフェンシブな表情を。
道路から見られる、住まいの顔は、反転した階段状で、不思議な幾何学模様になっとります。
3階世帯の必要ボリュームが大きいので、その分、張り出す。
張り出した3階部分を2階、1階と徐々に小さくしながら最上階を支えている、構造表現 と、幾何学が一体になったデザインになっている。

ま、なんか何処からこんな形が出てきたか分からない様なフェイス 。
珍しく、色をつけた模型も作ってみましたよ。