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  • 執筆者の写真t-ogino

修景プロジェクトとしてのレジデンス(共同住宅)を提案しました。



雪印乳業前・レジデンスは修景プロジェクトでもあります。

修景とは、景観を修復する事で、周辺空間のデザインを環境との調和を図りながらredesignすることによって、景観を整える事です。


雪印乳業前・レジデンスは歴史ある下町の地域でありながら火災の多い密集地の為、防火地域指定された街にあります。元々、歴史を感じさせる雰囲気のある木造の民家・商家が建っていました。一般的な民家であり伝統文化財では無い事もあり、防火地域指定をされ方範囲の地域が防火性の高い建物(コンクリート造や鉄骨造)に変わってしまい、風景がガラッと変わってしまった場所です。



鉄骨でつくる雪印乳業前・レジデンスですが、町屋の景観を模し、格子の壁・平入の片入母屋屋根とし、歴史を継承した外観の住まいにしています。近接・隣接地にはわずかに古い木造建築が残っており、その古い姿に呼応し、周辺環境を歴史を感じさせるな景観に修復する修景を試みます。


住まいは、周辺の環境が内部空間に及ぼす影響をメインに考えて設計するものではありますが、このプロジェクトでは、住まいの建物が周囲に及ぼす影響を積極的にとらえ、この住まいが出来る事で周囲の環境が修景され整えられる、プロジェクトの提案をしました。



街の歴史的な環境の記憶を残したいという施主の想いに答えた提案です。


まず、施主の幸せな生活を支える事を考えて設計をしていますが、周辺の環境も含めて提案できる社会的意義のあるプロジェクトです。


歴史を感じさせる景観に修復し、修景すると、波及して街並みが変わっていく切っ掛けになると素敵です。


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