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執筆者の写真t-ogino

照明計画をマンションリノベーションで行う、照明の考え方。相模原のマンション。

更新日:9月2日


照明計画のスケッチ

相模原でマンションリノベの設計を進めています。


照明計画を検討中


照明計画しながら、光りを手掛かりに天井の造形も検討中です。

間接照明で形をつくっていくのは中々良くなってきたんだけれど、ダクトレール多用するのは、ちょっと安易かな。。。 と。


ダクトレールのあるマンション

ダクトレールは非常に便利なんです。特にマンションリノベでは重宝しています。


ダクトレールというスポットライトを吊り下げるレールが照明の配線代わりになるので、配線を隠す必要が無くなります。(天井を新たにつくる必要が無くなるので、高い天井高さを確保できます)


上の写真は、マンションリノベで、ダクトレールと間接照明を組み合わせた例。


ただ、ダクトレールは使い勝手が良すぎるので、上手い下手関係無く使えてしまう処が難点で。折角の綺麗な空間に異物が出て来る感じになりかねないんです。

少なくとも、ダクトレール+スポットライトだけで照明計画をするよりは、間接照明と組み合わせた方が、部屋の中の光の廻り方が美しくなります。

 


照明計画とは


照明計画とは、住宅や商業施設、公共施設などの空間において、適切な照明を設計・配置するための計画です。照明計画には以下の要素が含まれます:


  1. 機能性: 照明の主な目的や使用方法を考慮し、必要な明るさを確保すること。例えば、読書や作業をする場所では十分な明るさが必要です。


  2. デザイン: 照明が空間のデザインにどのように統合されるかを考えること。照明器具のデザインや配置が、空間の美観や雰囲気に影響を与えます。


  3. エネルギー効率: エネルギーを効率的に使用することも重要です。LEDライトなど、エネルギー消費が少なく寿命が長い照明を選ぶことが一般的です。


  4. 光の質: 光の色温度(暖色系や寒色系)や光の配分(直接光と間接光)など、光の質に関する考慮も含まれます。


  5. 調光: 照明の明るさを調節するための機能や装置も含まれ、空間の利用目的や時間帯に応じて調整できるようにします。


  6. 安全性: 照明が安全に配置されているか、例えば階段や廊下の照明など、安全性に配慮した設計が必要です。


照明計画は、空間の使い方やユーザーのニーズに応じて、専門家が行うことが多いですが、基本的な考え方を理解することは、自分の家やオフィスの照明設計にも役立ちます。


リノベーションマンションで間接照明を組み込んだ、照明計画


リノベーションマンションにおいて間接照明を組み込んだ照明計画には多くの利点があります。以下にその良さを詳しく説明します:


1. 雰囲気の創出

間接照明は、直接的な光を避けて光源を天井や壁に反射させるため、柔らかく広がりのある光を提供します。これにより、空間に温かみや落ち着きをもたらし、リラックスできる雰囲気を作り出します。特にリノベーションマンションでは、既存の空間に新たな雰囲気を加えるのに適しています。


2. 空間の広がり感

間接照明は光が直接目に入らないため、空間が広く感じられることがあります。特に天井や壁に沿って設置することで、空間全体を均等に明るくし、圧迫感を減らします。狭いマンションでも、開放感を演出するのに有効です。


3. デザインの柔軟性

間接照明は様々なデザインに対応できるため、リノベーションによって空間のスタイルやテーマに合わせて調整できます。例えば、カーテンボックスや天井の凹み、家具の下などに取り入れることで、デザイン性を高めることができます。


4. 視覚的なアクセント

間接照明を使うことで、特定の部分を強調したり、空間のディテールを際立たせることができます。例えば、アート作品や飾り棚、壁のテクスチャーなどを照らすことで、視覚的なアクセントを加えることができます。


5. 柔軟な調整

間接照明は調光機能を取り入れることで、光の強さや雰囲気を調整することができます。これにより、日中と夜間で異なる雰囲気を演出したり、リラックスしたい時や作業したい時に適した光量に調整することが可能です。


6. エネルギー効率

LEDの間接照明は、エネルギー効率が良く、長寿命です。リノベーションの際に省エネルギーで長持ちする照明を選ぶことで、コストを抑えつつ、環境にも優しい設計ができます。


7. 視覚的な快適さ

間接照明は眩しさを抑え、目に優しい光を提供します。これにより、長時間の使用でも視覚的な疲れを軽減し、快適な空間を作り出します。

間接照明を取り入れることで、リノベーションマンションにおいては、空間の美しさや快適さを大きく向上させることができます。


リノベーションマンションの照明計画での注意点


リノベーションマンションの照明計画にはいくつかの注意点があります。以下にその主な点を詳しく説明します:


1. 既存の配線と位置の確認

リノベーション時には既存の電気配線やスイッチの位置を確認することが重要です。既存の配線を活用することでコストを抑えたり、施工の手間を減らすことができます。しかし、新たに追加する照明の位置や種類によっては、配線の変更や追加工事が必要になる場合があります。


2. 光のバランス

照明計画では、光のバランスが重要です。間接照明だけでなく、作業用の明るさが必要な場所(キッチンやデスクなど)には、適切な明るさを確保するために、直接照明や調光可能な照明を組み合わせると良いでしょう。また、異なる光源を使うことで、空間全体に均等に光を分散させることが大切です。


3. 光の色温度

光の色温度(暖色系や寒色系)によって、空間の雰囲気が大きく変わります。暖かい色温度はリラックスした雰囲気を作り、寒い色温度は作業や集中を促進します。リノベーションマンションでは、部屋ごとに適切な色温度を選ぶことが、快適な空間作りに役立ちます。


4. 調光と制御の機能

調光機能やリモコン操作、スマートホームシステムの導入を考慮することで、照明の明るさや色温度を簡単に調節できるようにすることができます。これにより、異なるシーンに応じた照明調整が可能となり、使い勝手が向上します。


5. エネルギー効率とコスト

エネルギー効率の高い照明(例えば、LED照明)を選ぶことで、電気代を節約し、長期間使用できるためコストパフォーマンスも良くなります。リノベーションの際には、初期投資と運用コストを比較して選択することが大切です。


6. 設置場所の選定

照明器具の設置場所を慎重に選ぶことが必要です。例えば、間接照明を設置する場合は、光が均等に広がるように、適切な高さや位置を選ぶ必要があります。また、照明器具のサイズや形状が空間に合うかどうかも確認しましょう。


7. 配線とメンテナンスの容易さ

照明の配線や設置が後で修理やメンテナンスしやすいように設計することも重要です。アクセスしやすい場所にスイッチや調光器を設置し、将来のメンテナンスが容易にできるように配慮することが大切です。


8. 安全性の確認

照明器具の取り扱いや配線が安全であるかどうかも確認する必要があります。特に水回りや高湿度の場所に設置する場合は、防水性のある照明を選ぶことが重要です。

これらの注意点を考慮することで、リノベーションマンションの照明計画が成功し、快適で美しい空間を実現できるでしょう。


照明計画と天井の造形デザインの関係性


照明計画と天井の造形デザインは、空間の美しさと機能性において密接に関連しています。以下にその関係性について詳しく説明します:


1. 空間の印象を決定する

天井の造形デザインは、空間の印象や雰囲気を大きく変えます。例えば、凹凸のある天井や装飾的なデザインは、照明を利用してそのデザインを強調することができます。間接照明やスポットライトを利用して、天井のデザインを引き立てることで、空間に深みやアクセントを加えることができます。


2. 照明の配置と効果

天井のデザインによって、照明の配置や光の当たり方が変わります。例えば、天井に埋め込み式の照明やコーブ照明(間接照明の一種)を組み込むことで、天井のデザインと光が調和し、空間全体に柔らかい光を広げることができます。また、天井の高低差や造形に合わせて、光の方向性や強さを調整することが可能です。


3. 光の反射と拡散

天井の素材や色によって光の反射や拡散が異なります。例えば、光沢のある仕上げの天井は光を強く反射し、空間を明るくします。一方、マットな仕上げの天井は光を柔らかく拡散させ、落ち着いた雰囲気を作り出します。天井の造形デザインと光の反射特性を考慮することで、望ましい照明効果を得ることができます。


4. 空間のゾーニング

天井のデザインによって、空間を視覚的にゾーニング(区分け)することができます。例えば、天井に段差や梁を設けることで、異なるエリアを明確に分けることができます。これに合わせて、各エリアに適切な照明を設置することで、機能性や雰囲気を強化することができます。


5. 天井との一体感

照明計画と天井デザインを統合することで、空間全体に一体感を持たせることができます。例えば、天井に取り込まれた間接照明やダウンライトを利用して、天井の造形デザインと調和させることで、空間全体の美しい一体感を作り出すことができます。


6. 視覚的なダイナミズム

天井の造形デザインと照明を組み合わせることで、空間に視覚的なダイナミズムを加えることができます。例えば、天井の曲線や立体的なデザインに沿って光を当てることで、影や光のパターンが変化し、動きのある視覚効果を生むことができます。


7. メンテナンスの考慮

天井に組み込まれた照明は、メンテナンスのしやすさを考慮して設計することが重要です。天井のデザインに合わせて照明のアクセスや交換が容易になるように配慮することで、長期的に快適に使用することができます。


照明計画と天井の造形デザインをうまく組み合わせることで、空間の美しさや機能性を最大限に引き出すことができます。どちらも互いに補完し合い、調和の取れた空間を作り出すためには、両者を密接に考慮して設計することが大切です。


ダクトレールについて


ダクトレール(またはトラックレール)は、照明器具を取り付けるためのレールシステムです。以下に、ダクトレールの特徴や利点、取り扱いの注意点などについて詳しく説明します。


1. 基本構造

ダクトレールは、通常、天井や壁に取り付けられる長いレールで、複数の照明器具を取り付けることができます。レールには電源が供給されており、これに接続する形で照明器具を取り付けます。レールには、照明器具をスライドさせたり、位置を調整したりできるようなスロットや取り付けポイントがあります。


2. 主な利点

  • 柔軟性: ダクトレールは、照明器具を自由に移動・配置できるため、照明の位置や角度を簡単に調整できます。これにより、空間の利用やデザインに応じて最適な照明配置が可能になります。


  • 拡張性: レールの長さや取り付け位置を変えることで、照明の数や配置を自由に増減できます。将来的に照明を追加したり、変更したりする際にも対応しやすいです。


  • デザインの自由度: ダクトレールは、シンプルでモダンなデザインから、装飾的なデザインまで様々なスタイルがあります。空間のデザインやテーマに合わせたレールや照明器具を選ぶことができます。


  • 一元管理: 複数の照明器具を一つのレールに取り付けることで、電源の管理や操作が一元化され、スイッチや調光器の設置も簡単です。


3. 取り扱いの注意点

  • 電源容量の確認: ダクトレールに接続する照明器具の電力を合計して、レールが供給できる電源容量を超えないように注意する必要があります。過負荷にならないように、適切な電源容量のレールを選ぶことが重要です。


  • 取り付けの安定性: レールを取り付ける際は、しっかりとした取り付けが必要です。天井や壁の強度に応じて適切な取り付け方法を選び、器具がしっかりと固定されるようにします。


  • 配線の取り扱い: ダクトレールには電気が流れているため、取り扱いには注意が必要です。専門の電気技術者による取り付けや配線の確認が推奨されます。


  • 照明器具の選定: ダクトレールに対応する照明器具を選ぶ必要があります。レールのタイプや形状に合った器具を選ぶことで、適切に取り付けることができます。


4. 利用シーン

  • 住宅: リビングやキッチン、ダイニングルームなどで、空間に合わせて照明を調整できるため、非常に便利です。また、オープンプランの空間や高い天井の部屋にも適しています。


  • 商業施設: 店舗やギャラリーなどで、展示物や商品の照明を調整できるため、効果的に利用されます。照明の位置や角度を変えることで、商品や空間の演出が可能です。


  • オフィス: 効率的な照明配置が求められるオフィス環境でも、ダクトレールは役立ちます。必要に応じて照明を追加したり、調整することで、作業環境の改善が図れます。


ダクトレールはその柔軟性と適応性から、さまざまな空間で活用できる照明システムです。デザインや機能性を考慮して、自分のニーズに合ったダクトレールを選ぶことが、満足のいく照明計画につながります。


スポットライトと間接照明の組み合わせの良さ


スポットライトと間接照明の組み合わせは、空間のデザインや機能性を高めるために非常に効果的です。以下にその主な利点や効果について詳しく説明します。


1. 多様な照明効果

  • 焦点を合わせる: スポットライトは、特定のエリアやオブジェクト(例えば、アート作品や家具)に焦点を当てるのに適しています。間接照明と組み合わせることで、スポットライトが強調したい部分を明るくしながら、空間全体に均等に光を広げることができます。


  • 柔らかい雰囲気: 間接照明は、柔らかい光を提供し、空間に落ち着いた雰囲気を作り出します。スポットライトの鋭い光と、間接照明の柔らかい光を組み合わせることで、光のコントラストを楽しみながら、心地よい空間を演出できます。


2. 空間の演出

  • 空間の広がり: スポットライトが特定の部分を明るくする一方で、間接照明が天井や壁を柔らかく照らすことで、空間全体が広く感じられます。間接照明は、光の拡散によって視覚的な広がりを作り出し、スポットライトで強調された部分とのバランスを取ります。


  • ゾーニング: スポットライトと間接照明を使うことで、空間を異なるゾーンに分けることができます。例えば、リビングエリアの中心にスポットライトを当て、周囲に間接照明を配置することで、リラックスしたゾーンとアクティブなゾーンを作り出すことができます。


3. 視覚的な興味を引く

  • ディスプレイの強調: アート作品や特定のデザイン要素をスポットライトで強調し、間接照明で周囲を柔らかく照らすことで、視覚的なアクセントが加わります。これにより、空間に深みや興味を持たせることができます。


  • 光と影のコントラスト: スポットライトが作るシャープな影と、間接照明が作るソフトな光のコントラストが、空間にダイナミズムを加えます。このコントラストをうまく活用することで、より印象的な空間デザインが可能になります。


4. 機能性の向上

  • 作業とリラックス: スポットライトは、特定の作業エリア(例えば、キッチンカウンターやデスク)に明るい光を提供し、間接照明が空間全体の雰囲気を柔らかくします。これにより、作業とリラックスの両方をサポートする照明環境が整います。


  • 調整の柔軟性: スポットライトと間接照明を組み合わせることで、光の強さや範囲を調整する柔軟性が得られます。例えば、スポットライトを強めて作業を行い、間接照明でリラックスする時間を作ることができます。


5. デザインの統一感

  • 調和の取れたデザイン: スポットライトと間接照明の組み合わせは、光の強さや質の違いを調和させることで、全体的なデザインの統一感を高めます。例えば、天井に埋め込まれた間接照明と、スポットライトが照らすデザイン要素が互いに補完し合い、整った印象を作ります。


スポットライトと間接照明をうまく組み合わせることで、空間に立体感や深みを加えながら、実用性と美観を両立させることができます。この組み合わせは、住宅や商業施設など、さまざまな空間で効果的に活用できます。



住まいの設計・計画の解説


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