ホワイトボードのキュキュっていう感じより、ブラックボード(黒板)のざらっとし
た質感が好きで設計に取り入れています。
黒板をつくるには、黒板用塗料を板に塗装をしてつくります。下地(板面)をしっかり処理していれば、意外と簡単。素材感もあり、仕上材として場に特徴をつくってくれる材料の一つです。学校の黒板をイメージすると物凄く作るの大変なんじゃないかと、思いましたが、学校の黒板は。。。。。ちょっと別物です。
画像の「子育てママのオフィス」は、ママさんたちのオフィスです。子供が遊んでい
る姿を眺めたり、時には勉強を教えながらも、仕事をします。オフィスの真ん中に木
の箱をつくることで、子供の場所・執務スペース・来客スペースをゆるやかに分け、
仕事にも子育てにも邪魔にならないけれどつながる空間になっています。
子供の場所に面した、木の箱の一面をブラックボード(黒板)にして、子供たちが落
書きをして楽しめる場所にしました。
遊ぶ事・働く事・生活する事・子育てする事
これらを分離させず、全てを一緒に行える場として「子育てママのオフィス」を設計
しました。黒板は楽しむ遊び場の仕掛けの一つになっています。
こちらの、「ルーバー天井の家」はリノベーションしたマンションの1住戸です。左奥の壁に黒板をつくりました。磁石を黒板に貼れる様に、黒板の裏にマグネットシートを仕込んでいます。リビングの隣のプレイルームの壁を黒板にしています。子供たちは自分の部屋だけで無く、黒板のあるプレイルームでお絵かきをし、遊び、個室にこもらず遊びます。
扉を開くとリビングと一体の大きなスペースに、閉じるとおこもり出来るプレイルームに変わります。扉上に壁を開けた欄間をつくって、完全には閉じないゆるくつながるスペースにしています。
カフェの入り口奥の柱も黒板にしています。その日のメニューを書いたり、お知らせ、お勧めを書いたりしています。
カフェに黒板は定番ですが、定番の良さってあって、カフェらしさが生まれたり、実用的であったりします。
黒板が子供の部屋
黒板が子供の部屋にあることにはいくつかのメリットがありますね:
創造性と表現力の促進: 黒板は絵を描いたり、文字を書いたりするための自由なスペースを提供します。子供たちは自分の考えやアイデアを視覚的に表現することで、創造力を伸ばすことができます。
学習のサポート: 黒板を使って、子供は新しい言葉や数字、数学の問題を練習することができます。学習内容を手軽に復習したり、理解を深めたりするためのツールとして役立ちます。
計画と整理: 黒板はスケジュールやタスクを視覚的に整理するために使うこともできます。例えば、家庭での予定や宿題の計画などを書き込むことで、自己管理能力を育む助けになります。
インタラクティブな遊び場: 黒板は遊びの一環としても使えます。例えば、黒板上でのお絵かきや、親子でのクイズゲームなど、楽しく学ぶ機会を提供します。
環境の変化: 黒板は簡単に書き換えができるため、部屋のテーマや装飾を頻繁に変えることができます。これにより、子供の興味や気分に合わせた環境を提供できます。
黒板はシンプルながら多用途で、子供の成長や学びに多くの利点をもたらします。
ホワイトボードと黒板の違い
ホワイトボードと黒板には、それぞれ異なる特徴と利点があります。以下に、素材感や使い勝手の違いについて詳しく説明します。
素材感
黒板:
素材: 黒板は主にセラミックやフェルトなどの黒い表面を持ち、チョークで書き込むことができます。表面が滑らかであるため、チョークの粉がこぼれやすいのが特徴です。
触感: 粉っぽい質感があり、チョークで書いた後に粉が落ちることがあります。
ホワイトボード:
素材: ホワイトボードは通常、ガラスやプラスチック、またはエナメルでコーティングされた金属製の表面を持ち、マーカーで書き込みます。表面は非常に滑らかで、光沢があります。
触感: 書き心地が滑らかで、マーカーを使用するため粉が出ないのでクリーンです。
使い勝手
黒板:
書き込み: チョークで書き込むため、手軽に消すことができますが、チョークの粉が周囲に散ることがあります。チョークの色は限られており、特に淡い色での視認性が低いことがあります。
消去: チョークの粉を拭き取るために、乾いた布や黒板用のクリーナーを使用する必要があります。粉が残ることがあり、清掃が手間です。
耐久性: 黒板の表面が削れることがありますが、長期間使い続けることができます。
ホワイトボード:
書き込み: マーカーで書き込むため、色のバリエーションが豊富で視認性が高いです。マーカーのインクはすぐに乾き、すぐに確認できます。
消去: マーカーのインクは乾拭きで簡単に消せます。専用のイレーザーを使うことで、クリーンに消去できます。インクが残ることは少なく、比較的手間が少ないです。
耐久性: エナメルコーティングされた表面は耐久性が高く、長期間使用できますが、マーカーのインクによっては表面が傷むこともあります。
用途と好み
黒板: アナログな雰囲気を好む人や、学校やカフェなどでレトロな感じを出したい場合に適しています。チョークの粉が嫌いな人には不向きです。
ホワイトボード: クリーンで現代的な印象を持ち、日常的なメモやビジネスのプレゼンテーション、教育の場などで使われることが多いです。粉が気になる人や、頻繁に書き換える必要がある場合に向いています。
どちらもそれぞれの利点があり、使用目的や個人の好みによって選ぶことができます。
黒板塗装と黒板ビニールクロスの2つの黒板の作り方
1. 黒板塗装
特徴:
黒板塗装は、通常の壁面や木製の面に黒板用の塗料を塗布して黒板を作る方法です。塗装することで、さまざまな表面を黒板に変えることができます。
必要な材料:
黒板用の塗料(チョークボードペイント)
下地処理剤(必要に応じて)
ペイント用のローラーやブラシ
マスキングテープ(塗装しない部分を保護するため)
サンドペーパー(下地を整えるため)
手順:
表面の準備:
塗装する面を清掃し、ほこりや油分を取り除きます。表面が滑らかでない場合は、サンドペーパーで均すと良いでしょう。
木材やその他の素材に塗装する場合は、下地処理剤を塗ると良いです。
マスキング:
塗装しない部分をマスキングテープで保護します。周囲の壁や家具などに塗料がかからないようにします。
塗装:
黒板用の塗料をよく混ぜ、ローラーやブラシを使って均一に塗ります。通常、2回以上塗ることが推奨されます(塗料の指示に従ってください)。
乾燥:
塗装が完全に乾くまで待ちます。乾燥時間は塗料によって異なりますが、通常は数時間から24時間です。
仕上げ:
乾燥後、マスキングテープを慎重に剥がし、必要に応じて黒板の表面を軽く研磨して滑らかにします。
2. 黒板ビニールクロス
特徴:
黒板ビニールクロスは、黒板用のビニールシートを貼り付ける方法です。手軽に施工でき、既存の壁面に簡単に黒板を作ることができます。
必要な材料:
黒板ビニールクロス
クロス用接着剤(または裏面に粘着シートが付いている場合もあり)
カッター
スクレーパー(クロスを平らにするため)
手順:
表面の準備:
塗装方法と同様に、表面を清掃し、平らにします。凹凸がある場合は、まずそれを整えます。
カット:
黒板ビニールクロスを、貼り付ける面のサイズに合わせてカットします。余分な部分があれば、後でカットします。
貼り付け:
ビニールクロスの裏面に接着剤を塗るか、裏面が粘着シートになっている場合はそのまま貼り付けます。クロスを貼り付ける際に気泡ができないように、中央から外に向かってスクレーパーなどで押さえます。
カットと仕上げ:
クロスの端が余っている場合は、カッターで丁寧にカットします。仕上げに、端をしっかり押さえて、黒板として使用するための準備が整います。
どちらの方法も、それぞれの特長があり、使用する場所や好みによって選ぶことができます。黒板塗装は自由に形を作ることができ、黒板ビニールクロスは簡単に貼り付けることができるので、プロジェクトに合わせて選んでください。
オフィスに黒板がある
オフィスに黒板を設置することには、以下のような多くのメリットがあります:
1. アイデアの視覚化
ブレインストーミング: 黒板を使うことで、チームメンバーがアイデアや考えを視覚的に共有しやすくなります。グループディスカッションやブレインストーミングセッションで、意見やプランをまとめるのに便利です。
プロジェクト管理: プロジェクトの進捗状況やタスクの割り当てを黒板に書くことで、チーム全体が状況を把握しやすくなります。
2. コミュニケーションの改善
重要な情報の共有: 黒板に会議のアジェンダや重要なメモを書き出すことで、全員が共通の情報を把握しやすくなります。日々の目標や業務指示を明確にするのにも役立ちます。
共有スペース: チームメンバーが自分のメモや連絡事項を黒板に書き込むことで、情報共有の効率が向上します。
3. 創造的な表現
ビジュアルツール: 黒板は手軽に絵や図を描くことができるため、複雑なアイデアやプロセスを視覚的に説明するのに役立ちます。グラフやフローチャートを描くことで、情報が分かりやすくなります。
デザインのヒント: プロジェクトやキャンペーンのデザイン案を黒板にスケッチすることで、視覚的なフィードバックを即座に得ることができます。
4. 柔軟性と手軽さ
簡単な修正: 黒板は内容を簡単に書き換えられるため、変更や更新がすぐに反映できます。ホワイトボードと同様に、柔軟な情報管理が可能です。
持ち運び: 黒板は移動可能で、必要に応じて異なる場所で使用することができます。会議室や共同作業スペースに適しています。
5. コストとメンテナンス
コスト効率: 黒板は比較的安価で、長期間使用できます。また、チョークや専用クリーナーがあれば、追加の消耗品が少なく済みます。
メンテナンス: 黒板は基本的に簡単に清掃でき、使用後にサッと拭くだけで済みます。メンテナンスが簡単です。
6. 創造的な環境作り
職場の雰囲気: 黒板はオフィスにレトロでクリエイティブな雰囲気を加えることができます。カジュアルなコミュニケーションの場やアイデア共有のスペースとして、職場の雰囲気を和らげることができます。
チームビルディング: 黒板を使った共同作業やゲームは、チームビルディングや社員のモチベーション向上に役立ちます。
これらのメリットにより、黒板はオフィスのコミュニケーションと創造性を促進し、効率的な業務運営に貢献します。
黒板の裏にマグネットシートを仕込み、マグネットをつけられる方法
黒板の裏にマグネットシートを仕込んで、マグネットを取り付けられるようにする方法について説明します。この方法を使うと、黒板をマグネットボードとしても活用できます。
必要な材料
黒板(木製やMDFなど)
マグネットシート(自粛・強力なマグネットシートを推奨)
黒板用塗料または黒板クロス(必要な場合)
接着剤(マグネットシート用、または両面テープ)
はさみまたはカッター
メジャー
紙や布での拭き取り用具
サンドペーパー(必要に応じて)
手順
黒板の準備
まず、黒板の表面が清潔で乾燥していることを確認します。もし黒板がすでに塗装されている場合、塗装面が剥がれる可能性があるため、軽くサンドペーパーをかけて表面を整えると良いです。
マグネットシートのカット
黒板の裏面に合わせて、マグネットシートを必要なサイズにカットします。黒板の裏全体を覆うようにカットすると、マグネットの効果が最大限に引き出せます。
マグネットシートの取り付け
マグネットシートの裏面には、強力な粘着剤が付いていることが多いですが、さらに接着剤や両面テープを使うとよりしっかりと取り付けることができます。黒板の裏面にマグネットシートを貼り付ける際は、気泡が入らないように丁寧に貼り付けます。
複数のシートを使用する場合、シート同士の隙間ができないように注意しながら貼り付けます。
マグネットシートの確認
マグネットシートがしっかりと取り付けられたことを確認し、必要であれば表面を軽く押さえて、空気や気泡を取り除きます。
黒板の表面の仕上げ
マグネットシートを取り付けた後、黒板の表面が必要であれば、黒板用塗料や黒板クロスで仕上げます。塗装する場合は、完全に乾かしてから使用してください。
マグネットの取り付け
黒板の表面にマグネットを取り付けて、マグネットの強さや安定性を確認します。黒板が均一に機能するかどうかをチェックしてください。
ポイント
マグネットシートの種類: 使用するマグネットシートの強さやサイズによって、マグネットの保持力が変わるため、適切なシートを選ぶことが重要です。
黒板の耐久性: 黒板の材質や塗装によっては、マグネットシートの接着力が影響を受けることがありますので、試しに少しずつ取り付けて確認するのが良いでしょう。
仕上げ: 黒板がマグネットに対応するだけでなく、チョークでの使用にも適しているように、必要な場合は表面の仕上げも検討してください。
この方法を使うことで、黒板の裏にマグネットシートを取り付けることができ、両方の機能を持つ便利なツールが完成します。
住まいの設計・計画の解説
→収納計画
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