入居者のターゲットを想定した特徴的な設計をする。
入居する方のターゲットを想定し入居者にフィットした特徴的な設計をする事は、入居者さんから選ばれ、かつ、長く入居していただける住まいになると考えています。
収納や家事など、家族が生活しやすい間取りに特化した、賃貸テラスハウスを設計しています。
家族皆で使うファミリークローゼット、ウォークスル型のシューズクローク、洗濯も干せるインナーバルコニーがある収納に特化した集合住宅です。
都内ではあるものの、車が無いとちょっと生活に不便な立地の敷地。学生さんなどの単身者よりもファミリー世帯が多い。車で活動的に行動する子育て世帯をターゲットとして想定しいます。
ベビーカーを置いたり、子供のサッカーや野球の道具など外で使うものを置いておける場所が、活動的な子育て家族には必要になります。
また、個人のクローゼットも必要ですが、家族みんなのモノや服が置いて置けファミリークローゼットがあると、忙しいママさんにとっても家事の負担が減ります。
収納に特化した、この集合住宅は、働くママさん、子育てママさんの支持を受け、人気の賃貸となっています。
入居時期を選ばない魅力づくりで、10年後、20年後も選ばれること
賃貸不動産の常識に4月転勤、10月転機に合わせて、2月、3月、9月入居募集をしなくてはならないという、通説があります。
それ本当ですか?
借りてくれている入居者さんですが、転勤や結婚など寄って、入れ替わりがどうしても有ります。
その時、必ず2月の引っ越してくれるでしょうか?
4月1日から転勤の場合、3月末退去です。
その後クリーニング等をしていると、次の方が入ってくれるのは、4月半ば以降です。
5月に転居してしまう事もあります。
転勤スケジュールからは、外れてしまいます。
賃貸住宅は、新築の時が1番人気が有り借り手がつきやすくなります。
なのに、転勤スケジュールにフィットして無ければ貸せないような賃貸では、10年後、入れ替わる時に、借りてくれるはずがありません。
私たちの設計では、転勤する方をターゲットにするのでは無く、普段からより良い住まいを探している方が、あれ、この賃貸集合住宅いいね!と応募して来てくれ賃貸集合住宅を設計しています。
実際、5月半ばから募集、6月入居の猫の集合住宅では、1週間で20組の内覧の方が来られ、キャンセル待ちが出る人気の賃貸となりました。
単身者向けのリノベーションアパートメントも2月・3月の入居時期から外れて募集を掛けましたが、直ぐに借り手がつきました。
どちらも周辺相場よりも、高い賃料なのに。。。。
ちなみに、猫の集合住宅、猫を飼う方以外にも人気で、飼わない方が半分入居されています。
この状態であれば、10年後、20年後の入居が入れ替わる時でも、借り手が付きやすく安心です。
転勤される方をターゲットにするのではなく、より良い家に住み替えたいと考えている方たちをターゲットにした方が、持続性のある賃貸経営が出来ます。
アパートの賃貸ターゲットとは?
アパートの借り手のターゲットは、物件の立地、規模、設備、家賃などに応じて異なります。ターゲット層を明確にすることで、マーケティング戦略や物件の改修計画を効果的に立てることができます。一般的なターゲット層は以下のようなものです:
学生: 大学や専門学校の近くにあるアパートは、学生をターゲットにすることが多いです。安価で、通学に便利な立地が求められます。
若いプロフェッショナル: 都心部やビジネスエリアに近いアパートは、仕事に忙しい若いプロフェッショナル向けです。通勤の便が良く、モダンな設備や周辺のアメニティが重視されます。
ファミリー: 広めの部屋や複数の寝室があるアパートは、家族向けです。近くに学校や公園があると、さらに魅力的になります。
高齢者: バリアフリーの設備や静かな環境を提供するアパートは、高齢者をターゲットにしています。医療機関やショッピング施設へのアクセスが良いと望ましいです。
単身者: 小さめのアパートやスタジオタイプの物件は、単身者向けです。便利な立地や、効率的な収納スペースが重視されます。
リモートワーカー: 最近ではリモートワーカーをターゲットにする物件も増えています。快適な作業環境を提供するために、良好なインターネット接続や静かな作業スペースが求められます。
ターゲット層を明確にすることで、その層に合わせたリフォームや改修、プロモーションが行いやすくなります。どの層を狙うかによって、アパートの魅力や条件をどう整えるかが決まります。
賃貸住宅でのターゲット層、想定方法
賃貸住宅のターゲット層を想定するためには、以下のステップを踏むと良いでしょう:
市場調査:
地域の特徴を分析: 物件がある地域の特性を把握します。例えば、大学やオフィス街、住宅街など、その地域がどのような人々に利用されているかを調べます。
競合分析: 周辺の物件や他の賃貸住宅の特徴、家賃、設備などを調査し、どのようなターゲット層にアプローチしているかを確認します。
物件の特性を評価:
立地: 駅やバス停からの距離、周辺の施設(スーパー、学校、病院など)を考慮します。
サイズと間取り: 部屋の広さや間取りがどの層に適しているかを評価します。例えば、1Kや1LDKは単身者やカップル向け、大きな部屋はファミリー向けなど。
設備とアメニティ: 提供する設備(エアコン、洗濯機、システムキッチンなど)やアメニティ(ジム、プールなど)がどの層に向いているかを考えます。
ターゲット層のニーズを把握:
ライフスタイル: ターゲット層が求めるライフスタイルや生活のスタイルを理解します。例えば、学生は安価で通学に便利な物件を好み、若いプロフェッショナルは通勤の利便性やモダンな設備を重視します。
予算: その層の予算に合った家賃設定を行います。各層が支払える家賃の範囲を調査し、適正な価格設定を行います。
マーケティング戦略の策定:
広告媒体: ターゲット層に合った広告媒体を選びます。例えば、学生をターゲットにするなら大学の掲示板や学生向けのサイト、若いプロフェッショナルならビジネス系のサイトやSNS広告が有効です。
プロモーション活動: ターゲット層に合わせたプロモーションやキャンペーンを考えます。例えば、初月家賃無料や紹介割引など。
フィードバックと調整:
入居者のフィードバック: 実際に入居している人々の意見やフィードバックを集め、どの層が満足しているか、または改善が必要かを評価します。
市場の変化に対応: 市場のニーズやトレンドに応じて、ターゲット層やマーケティング戦略を見直すことが重要です。
これらのステップを通じて、ターゲット層を具体的に想定し、その層に最適な賃貸住宅を提供することができます。
子育て世代をターゲット設計とは
子育て世代をターゲットにした賃貸アパートや賃貸マンションの設計には、以下のようなポイントを考慮すると良いでしょう:
1. 間取りと広さ
複数の寝室: 子供部屋と親の寝室を分けるために、2LDKや3LDKの間取りが一般的に好まれます。
リビングの広さ: 家族が集まるリビングルームは広めに設計し、家族全員が快適に過ごせるスペースを確保します。
2. 安全性
バリアフリー設計: 階段や段差をなくし、すべての部屋にアクセスしやすくします。特に小さな子供や高齢者がいる家庭には重要です。
窓やベランダの安全対策: 窓には安全ガードを設置し、ベランダの手すりも高めにすることで、子供の転落防止を図ります。
角やエッジの保護: 家具や壁の角にクッションをつけるなどして、子供がぶつかって怪我をしないように配慮します。
3. 収納スペース
豊富な収納: 子供の衣類やおもちゃ、日用品を整理するために、収納スペースを十分に確保します。クローゼットやシューズボックスの設置、棚の追加などが考えられます。
家事スペース: 掃除用具や洗濯機を置くスペースも確保し、家事がしやすい設計にします。
4. 子供向けの施設や設備
遊び場: 共用部に小さな遊び場を設けると、子供が遊ぶ場所が確保でき、親も安心して過ごせます。
屋外スペース: ベランダや庭があれば、子供が外で遊ぶスペースとして利用できます。
5. 快適性
空調設備: 快適な生活環境を保つために、エアコンや暖房などの空調設備を充実させます。
防音対策: 音の問題を軽減するために、防音対策を施し、騒音が気にならないようにします。
6. 便利な立地
教育施設の近く: 保育園や幼稚園、小学校など、子供の教育機関にアクセスしやすい場所が望ましいです。
医療機関や公園: 近くに医療機関や公園があると、子育て世代にとって便利です。
7. コミュニティの形成
共有スペースの設計: コミュニティの一体感を高めるために、共有スペース(コミュニティルームやBBQエリアなど)を設けると良いです。これにより、住人同士の交流が生まれることがあります。
これらの要素を考慮することで、子育て世代の家族が安心して快適に暮らせる賃貸アパートやマンションを設計することができます。
子育て世代をターゲットにした間取りの特徴
子育て世代をターゲットにした賃貸アパートや賃貸マンションの間取りには、以下のような特徴があると良いでしょう:
1. 複数の寝室
親と子供の分離: 少なくとも2つ以上の寝室を設け、親の寝室と子供の寝室を分けることで、プライバシーを確保します。3LDKや4LDKの物件が一般的に好まれます。
フレキシブルな部屋: 子供が成長するにつれて部屋の使い方が変わるため、柔軟に利用できる部屋(例えば、子供部屋を将来は書斎やゲストルームとして利用できるようにする)も便利です。
2. 広めのリビングダイニング
家族の集まり: 広いリビングダイニングは、家族全員が集まるスペースとして重宝します。子供が遊ぶスペースとしても利用できる広さが理想です。
オープンな設計: リビングとダイニングをオープンにすることで、家族のコミュニケーションが取りやすくなります。
3. 使いやすいキッチン
広いカウンター: 調理や家事がしやすいように、十分なカウンタースペースを確保します。
収納: 食器や調理器具を収納するためのキャビネットや棚を設け、整理整頓がしやすくします。
ダイニングと接続: キッチンとダイニングが近い位置に配置されると、食事の準備がスムーズになります。
4. 洗濯と収納スペース
ランドリールーム: 洗濯機を設置するための専用スペースやランドリールームを設けると、家事が効率的になります。
収納: 洗剤や掃除用具を収納するためのスペースも必要です。物置やクローゼットがあると便利です。
5. バスルームとトイレの配置
バスルームの分離: バスルームとトイレを分けて配置することで、家族が同時に使用できるようにします。特に朝の時間帯など、忙しい時間に便利です。
広めのバスルーム: 子供の入浴やお風呂の時間を快適にするために、広めのバスルームがあると良いです。
6. 子供向けのスペース
遊び場や書斎: 子供の遊び場や勉強スペースを確保するための部屋やコーナーを設けます。リビングの一部を使ってプレイエリアを作るのも一案です。
安全対策: 子供が安全に過ごせるように、部屋の角や階段にはクッションを取り付け、床材は滑りにくいものを選ぶと良いです。
7. 屋外スペース
バルコニーや庭: 子供が外で遊ぶためのスペースを提供するために、バルコニーや庭があると便利です。安全対策が施されていることが前提です。
8. 近隣施設へのアクセス
学校や公園へのアクセス: 近くに学校や公園があることで、家族の生活が便利になります。間取りにはこのような施設へのアクセスを考慮することも重要です。
子育て世代をターゲットにした賃貸物件では、家族全員が快適に過ごせるように、機能性と安全性を兼ね備えた間取りが求められます。
女性向け賃貸集合住宅設計の注意点
女性向けの賃貸集合住宅を設計する際には、以下の点に注意を払うと良いでしょう。女性のニーズやライフスタイルを考慮した設計が求められます。
1. セキュリティ
安心な入口: 共有エントランスやエレベーターのセキュリティを強化し、オートロックや監視カメラの設置を検討します。
照明: 外部や共用部の照明を明るくし、夜間の安全性を確保します。
セキュリティシステム: 各住戸に防犯カメラやインターホンを設置し、不審者の侵入を防ぐ対策を講じます。
2. 収納スペース
クローゼット: 収納スペースが豊富で、クローゼットやシューズボックスを充実させます。特に衣類や靴が収納しやすいように設計します。
便利な収納: 洗濯機の上やベッド下、壁に取り付けられる収納棚など、使いやすい収納スペースを確保します。
3. プライバシー
防音対策: 隣室や共用部からの音が気にならないように、防音対策を施します。壁や床に音を吸収する材料を使用すると良いです。
間取り: プライベート空間をしっかり確保し、リビングと寝室の配置や部屋の間仕切りを工夫します。
4. 快適な空間
デザイン: 明るく、落ち着いた色合いのデザインが好まれることが多いです。インテリアや色使いに気を使い、リラックスできる空間を提供します。
バスルーム: 清潔感があり、使いやすいバスルームを設計します。収納スペースや鏡の設置も重要です。
5. 機能性
家事の効率化: 使いやすいキッチンや洗濯機の配置を考え、家事が効率的に行えるようにします。シンクや調理スペース、収納なども重要です。
設備の充実: エアコン、ヒーター、洗濯機置き場など、必要な設備がしっかり整っていることが求められます。
6. 生活の利便性
近隣施設: スーパーやドラッグストア、カフェなど、日常生活に便利な施設が近くにあると好まれます。
交通アクセス: 駅やバス停が近く、通勤や外出が便利であることが重要です。
7. 共用部の配慮
エレベーターや階段: 高層階の場合、エレベーターが整備されていることが重要です。自転車置き場やゴミ置き場も使いやすく設計します。
リラクゼーションスペース: 共用部にリラクゼーションスペースやラウンジを設けることで、住民同士の交流やリラックスできる空間を提供します。
8. ライフスタイルに合わせた設計
ペット可物件: ペットを飼う女性も増えているため、ペット可の物件設計も検討すると良いです。
フレキシブルな空間: 在宅勤務や趣味のスペースを確保できるように、フレキシブルな部屋やデスクスペースを設けます。
これらの要点を考慮することで、女性が快適に安全に暮らせる賃貸集合住宅を設計することができます。
猫と暮らす賃貸集合住宅の設計における注意点
猫と暮らす賃貸集合住宅の設計においては、猫の快適さと安全性を考慮した設計が重要です。以下の点に注意すると良いでしょう:
1. 安全性
窓やバルコニーの対策: 窓には猫が飛び出さないようにするための網やガードを設置します。バルコニーには高い手すりや網を取り付けて、猫が落ちないようにします。
電気コードや小物: 猫が噛んでしまう可能性がある電気コードや小物は、安全に配線し、コードカバーを使用するなどして事故を防ぎます。
有害物質: 猫にとって有害な植物や化学製品を置かないようにし、安全な環境を提供します。
2. 収納スペースと設備
キャットタワーや棚: 猫が遊ぶためのキャットタワーや棚を設置できるスペースを考慮します。猫は登ったり爪を研ぐのが好きなので、高い場所に登れるような場所を用意することが大切です。
収納: 猫の餌やトイレ用品、キャリーケースなどを収納するためのスペースを確保します。
3. 床材と掃除
耐久性のある床材: 猫が爪を研いでも傷がつきにくい、耐久性のある床材を選びます。掃除しやすい素材(例: タイルやビニールシート)も考慮します。
掃除のしやすさ: 毛がたまりにくく、掃除がしやすい設計を心がけます。カーペットやラグの選定には注意が必要です。
4. トイレと排泄
猫トイレの設置: 猫トイレを設置するためのスペースを確保し、通気性の良い場所に配置します。トイレの管理がしやすいように、収納スペースやクリーニング用具の配置も考慮します。
排泄物の処理: 排泄物を迅速に処理できるように、猫トイレの掃除がしやすい設計を心がけます。
5. キャットフレンドリーなデザイン
爪研ぎ対策: 壁や家具に爪研ぎ用の素材を使う、またはキャットタワーや爪研ぎポストを設置して、家具や壁が傷まないようにします。
クッションやベッド: 猫がくつろげるクッションやベッドを置くためのスペースを設けます。窓辺や高い場所にベッドを設置すると喜ばれることが多いです。
6. 安全な共用部
共用スペースの管理: 共用部(エントランスや廊下など)には、猫が入り込むのを防ぐための対策を施します。また、猫がストレスを感じないように、共用部は整然と管理します。
7. 適切な換気と温度管理
換気: 猫が快適に過ごせるように、十分な換気を確保します。湿気や臭いがこもらないように、通気性の良い設計が必要です。
温度管理: 猫が快適に過ごせるように、適切な温度管理を行います。冬は暖かく、夏は涼しい環境を維持します。
8. 安全で安心な環境
静かな環境: 猫は音に敏感なため、できるだけ静かな環境を提供し、ストレスを減らす設計が望ましいです。
住人同士の配慮: 猫の鳴き声が問題にならないように、住人間でのトラブルを避けるための配慮も必要です。
これらの要点を考慮することで、猫と人間が快適に共存できる賃貸集合住宅の設計が実現できます。
住まいの設計・計画の解説
→収納計画
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