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  • 執筆者の写真t-ogino

天井 近くの空間は猫の領域、床近くの空間は人の領域。キャットステップ ・キャットウォーク(東京都品川区不動前)


リビングのキャットステップ

猫と住む、斜め天井のリビング・ダイニング

キャットステップ ・キャットウォーク を設えた、リビング・ダイニングをつくりました。

天井 近くの空間は、猫の領域、床近くの空間は、人の領域です。


勾配天井の吹抜けは天井が高く、気持ちの良い開放感 のある空間になりました。

ダクトレールに取り付けた、スポットライトで スタイリッシュ なイメージの照明計画です。


巣箱の様な円形の窓が空いた、木の箱は、猫がちょっと隠れる場所です。



天井近くの空間は猫の領域、床近くの空間は人の領域


猫と人が共存する家で、天井近くの空間を猫の領域、床近くの空間を人の領域に分けるという考えは、猫の習性と人の暮らしの調和を図る設計アイデアです。以下にその具体的なポイントを詳しく説明します。


1. 猫の習性を活かした「高い場所」

猫は本能的に高い場所を好み、見下ろすことで安心感を得る習性があります。そのため、天井近くの空間を猫のために設けると、猫にとって快適な環境になります。


  • キャットウォーク:壁に設置された棚や階段状の板などを用いて、猫が自由に移動できる通路を作る。天井近くまで続けることで、猫は高い場所から部屋を見渡せます。

  • キャットタワー:天井まで届く高さのキャットタワーを設置し、猫が楽しめる遊び場を確保。

  • 隠れ家スペース:天井近くに設けた小さな隠れ家やくつろぎスペースを設けることで、猫が安心して過ごせる場所を提供します。


2. 人の生活空間との分離

床近くの空間は主に人の生活の中心となるエリアです。猫が高い場所を好むのに対し、人は地上で活動することが多いため、両者の空間を分けることで、互いにストレスなく暮らせる環境が作れます。


  • 家具の配置:ソファやテーブル、ベッドなどは床近くに配置し、猫の動線と重ならないように工夫します。これにより、人は自分のスペースを確保しつつ、猫も自由に動き回れます。

  • 掃除しやすい床:猫の毛や足跡が気にならないよう、床材を掃除しやすいものにすることも大切です。クッションフロアやフローリングはその一例です。


3. 空間の縦方向の活用

限られたスペースでも、天井近くを猫の領域にすることで、家の空間を立体的に有効活用できます。人と猫が共有する場所が減るわけではなく、縦に空間を分けることで、家全体が広く感じられます。


  • 高低差のある空間作り:リビングや吹き抜けなどの広い空間では、天井近くのキャットウォークを配置し、下は人がくつろぐスペースとして利用する。吹き抜けがある場合、猫が上下に自由に移動できるように設計することで、猫が喜ぶ環境になります。


4. 安全面の考慮

天井近くの猫用スペースは、安全性を第一に設計する必要があります。


  • 滑りにくい素材:猫が歩く棚やキャットウォークは、滑りにくい素材を使い、転落のリスクを減らすことが重要です。

  • アクセス方法:猫が上下に移動する際、無理のない高さやステップを設けることで、怪我を防ぎます。


このように、天井近くを猫の領域、床近くを人の領域としてデザインすることで、お互いに心地よく過ごせる家が実現します。猫のための縦の動きや隠れ場所を考慮しつつ、人の快適な生活空間も維持するバランスが鍵です。


キャットステップについて


キャットステップは、猫が自由に上下に移動できるために壁に取り付けられるステップ(棚)のことです。猫の本能的な「登る」「跳ぶ」といった動きを促し、楽しい遊び場を提供するだけでなく、猫にとって安心できる居場所も作る重要な要素です。キャットステップは猫と人が共存する家で多く取り入れられており、猫の習性や好みに合わせた設計が可能です。


1. キャットステップの役割

キャットステップは単なる移動手段ではなく、猫にとって次のような役割を果たします。


  • 運動不足解消:室内で暮らす猫にとって、運動量を確保するのは重要です。キャットステップを配置することで、猫は部屋の中を上下に移動でき、自然な運動を行うことができます。

  • ストレス解消:登る、跳ぶという動作は猫のストレスを軽減します。キャットステップを通じて日常的に体を動かすことができるため、猫の心理的な健康にも良い影響があります。

  • 安心できる場所:猫は高い場所にいることで周囲を見渡せ、安心感を得ることができます。キャットステップを設置することで、猫がリラックスできる場所を提供できます。


2. キャットステップの設置場所とデザイン

キャットステップを設置する際は、猫の動線や家のデザインを考慮して、どこに設置するかを決めることが重要です。


設置場所

  • リビングルーム:家族が集まるリビングに設置することで、猫も人と一緒に過ごしながら高い場所に安心していられます。壁面や柱を活用して、キャットステップを配置すると効果的です。

  • 吹き抜け空間:吹き抜けがある場合は、壁にキャットステップを設け、天井近くにキャットウォークを繋げることで、猫が高い場所でゆっくり過ごすことができます。

  • 寝室や書斎:人が静かに過ごす部屋にもキャットステップを設置することで、猫がリラックスできる場所として活用されます。


デザイン

キャットステップはインテリアに調和するようにデザインすることも可能です。

  • 素材選び:木製や金属製、ファブリック素材など、部屋の雰囲気に合った素材を選びます。猫が爪を研げるような素材や、滑りにくい素材が好ましいです。

  • ステップの形状:長方形、正方形、L字型など、さまざまな形のステップがあります。階段状に配置したり、ランダムに配置することで猫が遊びながら登れるデザインを考えます。

  • カラーバリエーション:部屋の壁や家具に合わせて、ステップの色を選ぶことで、自然にインテリアに溶け込ませることができます。


3. キャットステップ設置のポイント

キャットステップを設置する際には、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。


スペースと高さの調整

  • 段差の高さ:猫が無理なくジャンプできるように、各ステップの高さは40~50cm程度が目安です。猫の年齢や運動能力に合わせて調整します。

  • 移動ルートの確保:天井近くまで登れるように、ステップを配置する際は、途中で行き止まりにならないようにルートを確保しましょう。上下に移動できる動線がスムーズに繋がるよう設計することが大切です。


安全面の配慮

  • 滑りにくい表面:ステップの表面が滑りにくい素材で作られていることが重要です。滑ると猫が転倒する可能性があるため、カーペットや滑り止め素材を使うと安心です。

  • しっかりした取り付け:キャットステップは壁にしっかり固定される必要があります。特に猫が複数匹いる場合や大型猫の場合、ステップが重さに耐えられるよう、強固な取り付けを行うことが重要です。


4. キャットステップと他のキャット家具との組み合わせ

キャットステップは、他のキャット家具と組み合わせることで、より豊かな遊び環境を作ることができます。


  • キャットウォーク:天井近くを横に移動できるキャットウォークと組み合わせると、猫が部屋全体を移動できるようになり、猫の活動範囲が広がります。

  • キャットタワー:キャットタワーとステップを組み合わせると、タワーからステップに移動するなど、多様な移動ルートを作れます。

  • 隠れ家スペース:ステップの上部に小さな隠れ家を作ることで、猫が休むスペースも提供できます。


キャットステップをうまく活用することで、猫にとって楽しい遊び場を作りながら、インテリアに美しく調和させることができます。


キャットウォークについて


キャットウォークは、猫が天井近くを自由に移動できるための通路や足場のことです。猫の本能的な行動である「高い場所を好む」性質を活かして、室内でより快適で刺激的な空間を提供します。キャットウォークは、猫が部屋全体を見渡せる安全な場所でありながら、猫の運動不足やストレス解消にも役立ちます。ここではキャットウォークについての詳しい情報と設計ポイントを解説します。


1. キャットウォークの役割と利点

キャットウォークは、猫にとっての「移動通路」であるだけでなく、以下のような利点があります。


  • 安心感の提供:猫は高い場所にいることで、部屋全体を見渡し、自分の縄張りを把握しやすくなります。これにより、猫は安心感を得てリラックスできます。

  • 運動不足解消:特に室内飼いの猫にとって、上下の移動ができるキャットウォークは運動量を増やし、健康維持に役立ちます。ジャンプしたり走ったりすることで、筋力を鍛えることができます。

  • 遊びと探索の刺激:キャットウォークがあることで、猫は日常的に新しい動きや探索ができ、精神的な刺激を得ることができます。これにより、ストレスが軽減され、猫がより活発で元気になります。


2. キャットウォークの設置場所とデザイン

キャットウォークは、家のどの場所にも設置できますが、猫の習性や動きやすさ、そしてインテリアに調和するデザインを考慮して計画することが重要です。


設置場所の選び方

  • リビングルーム:人が集まるリビングに設置することで、猫が一緒に過ごしながらも高い場所でくつろげます。天井近くの壁に沿ってキャットウォークを配置すると、猫は家族を見守りながら移動できます。


  • 廊下や階段:長い廊下や階段の壁にキャットウォークを取り付けると、猫が上下に移動しながら遊べるスペースになります。狭い空間でも有効に使えるため、家全体のスペースを無駄なく活用できます。


  • 吹き抜け空間:吹き抜けの壁面を利用してキャットウォークを設置することで、猫が上下に移動しながら広い空間を楽しむことができます。特に天井が高い家では、猫が高いところから全体を見渡せるような設計が魅力的です。


デザインの工夫

  • 直線的なキャットウォーク:壁に沿って直線的に設置するデザインはシンプルで、猫が移動しやすいです。また、複数のキャットウォークをつなげることで、より長い移動通路を作ることができます。


  • 曲線的なキャットウォーク:より遊び心のあるデザインとして、曲線的なキャットウォークや段差をつけたものを設置することで、猫にとって楽しい移動体験が生まれます。特に高い場所や隠れ場所へのアクセスとして有効です。


  • キャットウォークの幅と高さ:キャットウォークの幅は猫が歩くのに十分な広さが必要で、20~30cm程度が一般的です。また、天井近くに設置する場合は、猫がジャンプして安全に降りられる高さにすることが大切です。


3. 安全面の考慮

キャットウォークは高所に設置されるため、安全性は非常に重要です。猫が落下しないよう、次の点を考慮して設計します。


材料の選び方

  • 滑りにくい素材:キャットウォークの表面は、滑りにくい素材であることが必須です。木材やコルク、カーペットを貼り付けるなどして、猫が歩きやすく、安全に移動できるようにします。


  • 耐久性のある素材:キャットウォークは頻繁に使われるため、耐久性のある素材を選びましょう。猫の体重やジャンプに耐えられる頑丈な木材や金属製のフレームが理想的です。


しっかりした取り付け

  • 固定方法:キャットウォークはしっかりと壁に固定する必要があります。特に猫がジャンプしたり、複数匹が一緒に使ったりする場合、強度が十分であることを確認することが重要です。壁に固定する場合は、できるだけ壁の中の梁や柱に取り付け、強固な支えを確保します。


  • サイドガードの設置:特に高い場所にキャットウォークを設置する場合、サイドガードを付けることで、猫が落ちるリスクを減らすことができます。透明なアクリル板や木の柵を使用して、安全性を高めると良いでしょう。


4. キャットウォークの配置と動線

キャットウォークを効果的に配置するには、猫の動線をよく考えることが大切です。猫は通常、登る、歩く、休むといった動作を繰り返しますので、これらの動作がスムーズに行えるように工夫します。


移動ルートの確保

  • キャットステップとの連携:キャットウォークとキャットステップを組み合わせることで、猫が簡単にウォークに上がれるようにします。キャットステップを階段のように配置することで、猫が無理なく上下できるようになります。


  • 隠れ場所の提供:キャットウォークの途中に隠れ家や棚を設置することで、猫がリラックスできる場所を提供します。壁に小さなボックス型の休憩スペースを作ることも、猫にとって快適な環境を提供するアイデアです。


縦と横のバランス

キャットウォークは縦と横の移動を組み合わせて作ることが理想です。たとえば、天井近くの壁にキャットウォークを設置し、下部にキャットステップを配置することで、猫が縦に移動し、天井付近を横に移動できるようになります。


キャットウォークは猫にとって快適で楽しい環境を提供するだけでなく、室内スペースを有効活用できる素晴らしいアイデアです。安全性を考慮しつつ、デザインや配置に工夫を凝らすことで、猫も人も満足できる空間が作れます。


巣箱の様な円形の窓が開いた、猫が隠れる木の箱


猫が隠れられる木の箱で、巣箱のような円形の窓が開いたデザインは、猫の習性や快適さを考慮した素敵な家具です。猫は隠れたり、狭い場所に身を潜めたりするのを好むため、このようなデザインは、猫に安心感を与えるとともに、インテリアとしても美しく機能的です。以下では、このような猫用の木の隠れ家(木箱)について詳しく説明します。


1. デザインと形状

巣箱のような円形の窓が開いた木の箱は、猫にとって自然な隠れ場所となります。このデザインにはいくつかの特徴があります。


  • 円形の窓:猫は好奇心旺盛でありながら、周囲を警戒する動物でもあります。円形の窓は、外を観察しやすく、それでいて安心できる隠れ場所として理想的です。猫が顔を出して周囲を確認できるため、猫にとって安全で落ち着ける場所になります。

  • 閉じられた空間:木の箱自体が猫にとって安心感を与える閉じられた空間を提供します。猫は狭く囲まれた場所を好むため、木箱は「安心して休める場所」として機能します。

  • 木製の質感:木材は猫にとって自然で心地よい素材です。木の温かみや質感は、猫がリラックスしやすく、また木の香りも猫にとって落ち着く要素となります。


2. 猫にとっての利点

このような巣箱型の隠れ家には、猫の習性や好みに合ったいくつかの利点があります。


  • 安全な隠れ場所:猫は、ストレスを感じたり、疲れたときに隠れる場所を必要とします。円形の窓がある木の箱は、猫が自分だけの空間を確保できる場所となり、安心感を与えます。外の音や動きから身を隠しながら、円形の窓から外を観察できるため、猫は外敵からの警戒も行いやすくなります。

  • プライベートスペース:家の中で猫が自分だけの場所を持つことは、ストレスを軽減し、リラックスするために重要です。この箱型の隠れ家は、猫にとってまさにそのようなプライベート空間です。特に複数の猫を飼っている場合、各猫が自分だけのスペースを持つことが望ましいです。

  • 好奇心を満たすデザイン:猫は狭い場所や高い場所、暗い場所に隠れるのを好みます。この箱は、窓から外を眺めたり、箱の中で丸くなってくつろいだりすることで、猫の好奇心を満たしつつ安心感も提供します。


3. 設置場所と使い方

巣箱型の木箱は、家の中で適切な場所に設置することで、猫にとってより快適な空間を提供します。設置場所にはいくつかの考慮すべきポイントがあります。


  • リビングや人が集まる場所:猫は家族の近くにいながらも、自分の空間が欲しいことがあります。リビングルームの片隅や、少し静かな場所に箱を置くことで、猫が安心して過ごせるスペースを提供できます。窓から外を見渡せるような位置に置くのも良いです。

  • 静かな場所:猫はときに静かで落ち着いた場所でくつろぎたいと感じます。寝室や書斎、猫が昼寝をしたり一人で過ごしたいときに利用できる静かな場所に設置すると、猫は安心してリラックスできます。

  • 高さのある場所:猫は高い場所が好きですので、木箱を床だけでなく、棚の上やキャットタワーの一部として設置するのも良いアイデアです。高い位置に置くことで、より猫が安心できる隠れ場所になります。


4. メンテナンスと掃除

木の箱は、定期的なメンテナンスと掃除をすることで、猫にとって清潔で快適な空間を保つことができます。


  • 内部の掃除:箱の中には猫の毛やホコリがたまりやすいので、定期的に掃除を行いましょう。クッションや布は取り外して洗うことができる素材を選ぶと便利です。

  • 木材のケア:木箱自体も時々拭き掃除をして清潔に保つことが大切です。もし表面が汚れた場合は、湿った布で軽く拭き取ると良いです。猫が爪を立てることもあるので、必要に応じて表面を修繕することも考えられます。


巣箱のような円形の窓が開いた木の隠れ家は、猫にとって快適で安心できる場所を提供するだけでなく、インテリアとしても美しいデザインです。猫の習性や好みに合わせて、適切な素材やデザインを選び、快適なプライベートスペースを作ることで、猫との暮らしがより豊かになるでしょう。



賃貸集合住宅(マンション・アパート)設計プロジェクトの解説


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