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  • 執筆者の写真t-ogino

住宅密集地での外観は?正面!猫の家。形が見える

更新日:2020年2月26日



猫の家、建て方が終わり骨組みが組まれて、外観の形がちょっとだけ想像出来る状態になりました。

この後は、工事中に近隣の方に迷惑をかけない様に、養生ネットで包んでしまうのでしばし、外観が見られるのは、しばしお別れです。

住宅密集地では、ファサード(正面)のデザインが浮き出る

建築の設計やデザインが他のデザインと異る面白さの一つが、3次元である事。

室内では、3次元の空間を光の移ろいという時間軸も含めて感じ、外観では、3次元の造形物、、彫刻のようなフォルムがデザインされます。

ただ、住宅密集地での建築には、2次元的な要素が設計に入って来るのを、改めて感じました。

猫の家の敷地周辺、この辺り一帯の建物は、敷地目一杯に立っていて、両隣も同じ状況です。

ですから、外観で見えるのは、道路側の正面の1面のみです。

写真にも見えるように、4軒の建物の正面の壁がずっと繋がって、道路境界に壁を作っています。

平面的になってしまいますが、この立面のデザインが、外から伺えるデザインの全てになります。

2次元だけど奥行きを

2次元の正面だけの外観ですが、奥行きを感じたり、この建物はどんな感じになっているんだろうと興味をそそられる外観にしたいと考えました。

元々、内部空間の設計には、定評があり、室内がこんなに豊かな空間になっているんだと良く言われますが、その豊かさを外観からも感じて貰いたいと考えました。


素材を変える事で、奥行きを表現

外壁の素材を、変化をつけ、2つの材料を使っています。

1番前に出る、バルコニーの手摺壁は印影が出る下見板貼りの様な、コロニアル貼り。

その奥の建物の外壁は、フラットな板貼り。

2種類の材料を使う事で、少しながら、手間と奥が出来、2次元ではない奥行き感がでます。

バルコニーもただ、バルコニーの形状にするのでは無く、逆Cの字を描く立面にする事で、より、面が強調され、手間、奥がより浮き出ます。

ザラッとした質感、可愛いらしさを感じる素材

色は、同じ白系にする事でより、ザラッとしたコロニアルの素材感が強調され、建物に質感が感じられます。

都心の住宅では、作り易さの面から、ツルツルした素材が使われがちですが、ザラッとした、印影が出る素材が、人の皮膚感覚にも訴えかけるはずです。

下見板の様な貼り方は、アメリカの農村地の小屋などでも見られる貼り方で、可愛いらしさい小屋をイメージさせます。

猫の家ですから。可愛いらしくなるかな?



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