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部屋の中にルーバーを設置!素材と色は組み合わせでスタイリング(マンションリノベーション)

本来、外部で使うルーバーを室内に設置する事で、外の空気感を感じ、カフェテラスの様な皆がいる場の雰囲気を持つリビングを設計しました。
ルーバーとは、細長い材料を細かいピッチで平行に並べてた建築部材で、庇の様に設置し、太陽の光りを和らげ影にしたり、外から内部を見えづらくする為に作ります。
外部にあるはずのルーバーを室内に設置することで、室内にいながら擬似的に外部にいる様な感覚になります。

都会のマンション暮らしでは、庭やテラスは持てません。であれば、リビングを庭やテラスの様な、外に居る様な心地良い空間にしたいなと考えました。
ルーバーには照明を仕込み、太陽の光がルーバーの隙間から漏れ出るさまにもなっています。当然、影も出来る。
3っつの各個室から、リビングダイニングに出る入り口の前にルーバーを並べる事で、「室内→テラス→外部」という場所の配列が想起され、「個室→中間領域→共用部(リビング)」という、空間の特徴がより強くなり、リビングが室内にある、庭の様な場所になります。

スタイリングする時、あくまで素材と色彩の「組み合わせ」をどうするかがポイント。
トーンを揃えたり、敢えて対比させたり。
このルーバー天井の家では、白色の壁と白色の天井に、濃い茶色の木のルーバーと、同系の色彩のキッチンにして、色彩を対比させ、濃茶色を目立たせています。白と濃茶を中和する為に、フローリングは中間色を、ポイントの差し色でグレーのタイルを貼り、空間に変化をつけています。

シックな印象だけれど、白を背景にしているので、明るい内装になっています。
これを、
全部を濃色にすると、シックで重厚。
全部を白色にすると、明るくフラットなイメージになります。

この材料好き、あの材料気に入った、この色が良いと、一つずつ選ぶと上手くいかなくてて、全体をトータルに組み合わせて考えないとチグハグになってしまう為、大事なのは、「組み合わせ」です。