仕事は楽しく、行いたいものです。
働く場を、創造的で、コミュニケーションを誘発し、ストレスが無く、モチベーションが、上がる空間とする事は、そんなに難しい事ではありません。
特別な場所を探さなくとも、一般的なオフィスのインテリアをちょっと工夫したデザインで設計する事で可能です。
コミュニケーションが生まれ、創造性が生まれる。会議を行う正式な場でのコミュニケーションと、会議以外の日常的な仕事や休憩時間などで行うコミュニケーションがあります。仕事中のちょっとした時間に生まれるコミュニケーションには、会議の場では生まれない創造的なアイデアが生まれることがあります。
コミュニケーションを生む仕掛けと、コミュニケーションが創造的になる仕掛けとして、壁一面を黒板にします。黒板は黒板用の塗料を板に塗ることで黒板になります。
黒板があれば、その場で急に思いついたアイデアを書きながら案を練れますし説明も出来ます。即席の会議室に早変わり。
また書いた落書きを残しておくことで他の
社員が新たなアイデアを思いつくかもしれません。ホワイトボード素材を壁前面に貼っても、同じ効果が得られます。
素材
オフィスと言えば、カーペットタイルの床に、オフィス家具屋さんが持ってきたパーティションの壁が定番。
それも悪くはありませんが、ゆったりした心地の良さを求めるのであれば木を使うのも一つの手です。フローリングや木の壁は心を整えてくれます。
特に、来客スペースなどは、お客様にリラックスして貰うことで、商談がスムーズに進む場面が増えてきます。
事務エリアであっても、創造性とリラックス双方が成り立つ様、一部だけ木を使ったり、一部だけ緑の壁にする事で、緊張をほぐしながら集中する空間が形成出来ます。
皆が何をしているのか感じる
皆が閉じこもらず、何をしているか感じられる、けれど覗かれすぎない空間が程よい関係を生み出します。
守秘義務の強い業態ですと、来客室や会議室を完全にクローズにする場合もありますが、何となくどんな雰囲気なのか感じるスペースにする事で、何が起きているか皆で共有する事が出来ます。
来客スペースに、木のルーバーを一部使うことで、声や姿が執務スペースに漏れてくる仕掛けをしました。
完全に壁の場所もつくり、覗かれたく無い場所はブロックしています。
また、天井まで壁をつくらないことで、事務所にありがちな圧迫感を減らし、開放感のある空間にすることで、気持ちよく仕事をする環境を整えています。
リノベーション素材・リノベーション内容のまとめ
・床はカーペット撤去して、防音ゴム付きオークのフローリング貼り。
・壁は1面だけ緑色の壁紙に貼り換え
・応接スペース用木の箱(黒板・木板・縦格子)現場製作
・天井はそのまま。
・照明はそのまま。
・窓サッシそのまま。
※木の箱を部屋の真ん中にチョコンと据え付けるだけで、間取りも空間も様変わりしています。最小限のものづくりで、最大限の効果を!
仕事が楽しくなるオフィスの設計方法
オフィスの設計を楽しくするには、社員の生産性や創造性を高めるだけでなく、職場環境を快適で魅力的にすることが重要です。以下に、仕事が楽しくなるオフィス設計の方法をいくつか挙げます。
1. オープンでフレキシブルなレイアウト
オープンスペースの活用: 壁や仕切りを少なくし、オープンなレイアウトにすることで、社員同士のコミュニケーションを促進します。オープンスペースはチーム間の連携を高め、アイデアの共有を容易にします。
フレキシブルな作業エリア: 社員がその日の業務や気分に応じて作業場所を選べるように、様々なタイプの作業スペースを設けます。例として、立って作業できるデスク、カジュアルなミーティングスペース、リラックスできるソファエリアなどがあります。
2. 自然光と緑を取り入れる
大きな窓と自然光: 自然光は気分を明るくし、生産性を高める効果があります。できるだけ多くの自然光を取り入れるために、大きな窓やガラスの仕切りを設置します。
植物の配置: オフィス内に観葉植物を置くことで、リラックス効果が得られ、ストレス軽減にもつながります。緑のある空間は、視覚的にもリフレッシュ効果があり、クリエイティビティを刺激します。
3. カラースキームとインテリアデザイン
明るく元気な色: 壁や家具のカラーに明るく元気な色を取り入れることで、ポジティブなエネルギーを引き出します。例えば、黄色やオレンジは活気を与え、ブルーやグリーンは落ち着きをもたらします。
モダンなインテリア: 最新のデザインやスタイルを取り入れ、オフィスを洗練された空間にすることで、社員が誇りを持って働ける場所にします。
4. リラックスと休憩エリアの設置
休憩スペース: 社員がリフレッシュできる休憩エリアを設けます。カフェのようなコーヒーコーナーや、リラックスできるラウンジスペースがあると、気分転換に役立ちます。
ゲームやリクリエーションエリア: テーブルサッカー、ビリヤード、ゲーム機などを設置し、ちょっとした休憩時に楽しめるスペースを提供します。
5. パーソナライズされたスペース
社員の個性を尊重: 各デスクに個人の装飾や植物を置けるようにするなど、社員が自分のスペースをパーソナライズできる環境を整えます。個人のスペースが心地よいと、集中力が高まり、満足度が向上します。
6. テクノロジーとイノベーションの導入
最新のテクノロジー: 効率的な仕事ができるよう、最新のIT設備や無線充電ステーション、スマートボードなどを導入します。技術革新は、生産性と創造性をサポートします。
7. コラボレーションスペース
会議室とブレインストーミングエリア: 複数の人が集まりやすいスペースを設け、チームが自由にアイデアを交換できるようにします。ホワイトボードや付箋、プロジェクターを備えたエリアがあると効果的です。
8. ヘルスケアとウェルビーイング
フィットネスエリア: 小さなジムやヨガスペースを設け、社員が健康的なライフスタイルを維持できるようにします。定期的なエクササイズは、ストレス軽減と集中力向上に役立ちます。
マインドフルネススペース: 瞑想やリラクゼーション用の静かなスペースを設け、精神的なリフレッシュをサポートします。
9. 持続可能な設計
エコフレンドリーな素材: 環境に配慮した素材やエネルギー効率の高い設備を導入し、サステナブルなオフィスを目指します。リサイクル可能な家具や省エネ型の照明などが考えられます。
10. パーソナルなタッチを加える
アートや写真: 地元のアーティストの作品や社員の写真などを飾ることで、オフィスに個性と温かみをもたらします。視覚的な楽しさを提供し、クリエイティビティを刺激します。
これらの要素を考慮に入れ、オフィスの設計を行うことで、社員が楽しく働ける空間を作り出し、生産性や創造性の向上を図ることができます。
黒板がある事でコミュニケーションが活発になる、オフィスの設計方法
黒板を使ったオフィス設計は、視覚的な情報共有とコラボレーションを促進し、チームのコミュニケーションを活発にするための効果的な方法です。黒板はアイデアのブレインストーミング、プロジェクトの進行状況の可視化、メモの共有など、多目的に利用できるツールです。以下に、黒板があることでコミュニケーションが活発になるオフィス設計の方法について詳しく説明します。
1. 黒板の配置場所を戦略的に選ぶ
共用エリア: エントランス付近やオープンスペース、カフェエリアなど、多くの社員が日常的に利用する共用エリアに黒板を設置します。これにより、自然な形で情報の共有が行われ、コミュニケーションが促進されます。
会議室やブレインストーミングエリア: 特にチーム会議やブレインストーミングが頻繁に行われるスペースには大きな黒板を設置します。アイデアを書き出すことで議論が深まり、視覚的に整理しやすくなります。
デスクエリアの近く: 社員がすぐにアクセスできる場所に小さな黒板を設置することで、簡単なメモやアイデアの共有がスムーズになります。
2. 黒板の種類とサイズを選ぶ
大型黒板: 壁一面を使った大型黒板は、プロジェクトの進行状況やスケジュール管理、チーム全体の情報共有に適しています。大型の黒板は複数の人が同時に使えるため、コラボレーションがしやすくなります。
小型黒板や黒板シート: 個人用の小型黒板や、デスク横に貼り付けるタイプの黒板シートも便利です。これにより、個人のタスク管理やメモ書きがしやすくなります。
3. クリエイティブなデザインと色使い
カラフルなチョークとアートワーク: 白だけでなく、色とりどりのチョークを提供し、アートワークやイラストを描くことを奨励します。これにより、黒板自体が視覚的に楽しいものとなり、社員の創造性が引き出されます。
グラフィックデザインとテンプレート: 黒板にテンプレートやデザインを予め用意しておくと、情報を整理しやすくなります。カレンダーやガントチャート、チェックリストなどのデザインが考えられます。
4. インタラクティブな黒板
デジタル黒板: 伝統的な黒板に加えて、タッチ対応のデジタル黒板を導入することで、メモや図表をデジタル形式で保存・共有することが可能です。これにより、リモートワークの社員ともリアルタイムで情報を共有できます。
黒板+プロジェクターの併用: 黒板にプロジェクターを組み合わせて使用し、デジタル資料を投影しながら手書きのメモを追加できるようにすることで、プレゼンテーションや会議がよりインタラクティブになります。
5. 黒板を使ったコミュニケーションの促進
日常的なフィードバックツール: 社員が気軽にフィードバックを書き込める「意見箱」的な黒板を設置します。匿名で意見を書き込める場所を設けると、フィードバックが増える傾向があります。
社内イベントやお知らせ: 黒板を社内イベントの告知やお知らせに使用します。社員が黒板を見るたびに情報を確認できるため、全員が最新情報にアクセスしやすくなります。
感謝や称賛の場: チームメンバーへの感謝や称賛のメッセージを書き込む専用の黒板スペースを設け、ポジティブな職場文化を育てます。
6. クリエイティブなアイデアの共有
ブレインストーミングスペース: チームが集まり、自由にアイデアを書き出せる専用のブレインストーミングエリアを設けます。壁全体を黒板にすることで、誰もが気軽にアイデアを書き込み、意見を共有できます。
プロジェクトステータスの可視化: プロジェクトごとに黒板を使って、進行状況や次のステップを可視化します。これにより、全員がプロジェクトの進捗状況を一目で確認でき、チームの連携が強化されます。
7. 教育やトレーニングのツールとして活用
研修セッション: 黒板を使った視覚的な説明やトレーニングが効果的です。複雑なコンセプトやプロセスを図で説明することで、理解が深まります。
社内勉強会: 社員が知識を共有するためのワークショップや勉強会で黒板を活用します。手書きのメモがあると、議論がより活発になり、参加者の理解も深まります。
8. メンテナンスと更新の習慣をつける
定期的な清掃: 黒板を定期的に清掃し、常にきれいな状態を保つことで、使いやすさと見た目の良さを維持します。
更新の頻度を決める: 定期的に黒板の内容を更新し、新しい情報やアイデアを書き込む習慣をつけることで、常に新鮮なコミュニケーションが保たれます。
黒板を効果的に活用することで、オフィス内のコミュニケーションが自然に活発化し、社員の創造性や生産性が向上します。また、黒板はシンプルでコスト効果の高いツールでありながら、オフィスの雰囲気を一変させる力を持っています。
オフィス設計プロジェクトの解説
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