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働く場所のウェルビーイングが向上する、オフィス設計とは。リニューアル建築設計して、快適なお仕事空間に様変わりする方法

  • 執筆者の写真: t-ogino
    t-ogino
  • 6月2日
  • 読了時間: 9分

デザインオフィス

事例を見る:Case25「曲線のオフィス・東京都板橋区」


「働く場のウェルビーイング」


自由にお茶タイムを楽しむ、カフェコーナーは、気分転換になる様、集成材のカウンターに、シャープな外国製ステンレスシンクで、非日常感を感じる様に。オフィスの設計をしました。


デザイデザインオフィスンオフィス

事例を見る:Case25「曲線のオフィス・東京都板橋区」


オフィスにカフェコーナー(カフェスペース)を設けることは、単なる休憩場所にとどまらず、従業員のウェルビーイング、コミュニケーション、創造性、生産性を高める多くのメリットがあります。


オフィスにカフェコーナーがある主なメリットとして、リフレッシュとストレス軽減があげられます。

  • 適度な休憩は集中力を維持し、仕事の質を高めます。

  • コーヒーの香りや雑談によるリラックス効果がストレス緩和に寄与します。

  • カフェ空間のデザインや照明も心理的な落ち着きに繋がちます。


偶発的なコミュニケーションの場になります。

  • 部署を超えた偶然の出会い(セレンディピティ)が生まれる場所になります。

  • 形式張らない会話から新しいアイデアや協力関係が生まれることもあります。

  • 上司と部下がフラットに話せる「垣根を低くする」空間となります。


働き方の柔軟性・多様性に対応します。

  • リモートワーク明けやハイブリッドワークの中継点として使いやすいです。

  • ラップトップを持ち込んで気分を変えて仕事ができます。(セミ集中作業に向きます)


企業文化やブランディングの発信になります。

  • カフェのデザインやコンセプトが企業の価値観やカルチャーを象徴します。

  • 来客対応にも使え、洗練された印象を与えます。


ウェルビーイングの支援をします。

  • コーヒーや健康的な軽食を提供することで、身体的な健康をサポートします。

  • ちょっとした「自分の時間」を持つことで精神的な余裕も生まれます。


デザインオフィス

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ウェルビーイング(Well-being)」とは

直訳すると「良好な状態」や「幸福」といった意味ですが、単に病気でないことや経済的に安定していることだけを指すものではありません。心身の健康、人間関係、自己実現、社会的なつながりなど、多面的に満たされた状態を指します。


世界保健機関(WHO)は、健康を以下のように定義しています。

「健康とは、病気でないとか虚弱でないということではなく、身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であることをいう。」

このように、ウェルビーイングは「健康」の概念を広げたもので、以下のような側面を含むとされています


ウェルビーイングの主な側面:

  1. 身体的ウェルビーイング:病気がなく、体が健康であること。

  2. 精神的ウェルビーイング:ストレスが少なく、心が安定していること。

  3. 社会的ウェルビーイング:良好な人間関係、社会的なつながりを持っていること。

  4. 経済的ウェルビーイング:基本的な生活を維持できる経済的安定があること。

  5. 職業的ウェルビーイング:仕事に満足し、やりがいを感じていること。

  6. 自己実現的ウェルビーイング:自分の価値や目標に沿って生きている感覚。


政府や企業もこの「ウェルビーイング」に注目しており、単に経済成長ではなく、国民や社員の「幸福度」を高める取り組みが広がっています(例:SDGs、働き方改革、心理的安全性の確保など)。


デザインオフィス

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働く場におけるウェルビーイングを向上させるオフィス設計は、身体的・心理的・社会的な健康をサポートする空間づくりが重要です。快適で安心できる環境は生産性を高めるだけでなく、創造性やエンゲージメント向上にもつながります。


ウェルビーイング向上のためのオフィス設計の要素


自然とのつながり(バイオフィリックデザイン)

  • 観葉植物や緑の導入:視覚的なリラックス効果やストレス軽減ます。

  • 自然光の最大活用:日光は体内リズムや気分に大きく影響します。

  • 外とのつながり:屋上庭園や開放的な窓からの眺望が心地よいです。


身体的快適性の確保

  • エルゴノミクスに基づいた家具:高さ調整可能なデスク、快適な椅子の使用が考えられます。

  • スタンディングデスクや集中ブース:姿勢を変えたり、集中とリラックスを切り替えられます。

  • 空調・温度・音環境の最適化:温度が高すぎず低すぎず、騒音もコントロールされています。


心理的安全性と多様な働き方の尊重

  • ゾーニング(空間の使い分け):下記の空間に使分けする事で心理的安全性を確保します。

    • 静かに集中するゾーン

    • チームで話し合えるゾーン

    • リラックスできる休憩スペース

  • 色彩やデザイン:落ち着いた色合いや木材など自然素材の活用で安心感を醸成します。


コミュニケーションとつながりを促進する設計

  • オープンな共有スペース:偶発的な出会いや会話を促します。

  • コラボレーションエリア:ホワイトボードやモニター付きのミーティング空間でコラボレーションが生まれます。

  • カフェやラウンジ:異なる部署の人とも交流できる場となります。


多様性・個別性に配慮

  • 静かな祈りのスペース、授乳室などの配慮空間も必要です。

  • パーソナルスペース確保の工夫:完全にオープンではなく、視線や音を適度に遮る設計をすることもあります。


デザインオフィス

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オフィスにおける素材の選び方(特に木やステンレスなどのマテリアル)は、見た目や耐久性だけでなく、人の感情・心理・健康に与える影響=ウェルビーイングに深く関係しています。

それぞれの素材が持つ心理的・生理的な効果を詳しく説明します。


【木材】がウェルビーイングを高める理由

自然とのつながり(バイオフィリックデザイン)

  • 木は自然素材であり、人間が本能的に好む「自然との接触」を感じさせます。

  • ストレス軽減・心拍数低下・集中力向上といった生理的リラックス効果が研究でも報告されています。


暖かみ・安心感を与える質感と色調

  • 木の温かみある色合いや手触りは、「ぬくもり」や「安心感」を与え、心理的安全性を高めます。

  • 金属やガラスに比べて、硬さや冷たさを感じにくいです。


家庭的で柔らかい印象の空間をつくる

  • 機械的・無機質な空間よりも、家庭のような居心地の良さを感じやすいです。

  • 特に長時間過ごす場所での「くつろげる感覚」は、精神的ウェルビーイングに直結します。


【ステンレス(または金属系素材)】がウェルビーイングに貢献する理由

清潔感・衛生性

  • ステンレスは汚れに強く、清掃がしやすい。衛生的で安心できる環境を維持しやすいです。

  • 医療現場でも使われるほど、清潔さの象徴的素材です。


スタイリッシュでプロフェッショナルな印象

  • メタリックな光沢やシャープなデザインは、集中力や緊張感を適度に高め、仕事モードへの切り替えを助ける。

  • 規律や秩序を感じやすく、効率的な作業空間の構築に寄与します。


空間のバランスとしての「引き締め」効果

  • 木の温かみと対照的に、クールな印象を持つ素材として、空間全体のトーンを整えます。

  • オフィスに緊張と緩和のバランスを生み、心理的に「飽きのこない空間」になります。


コンクリート(Concrete)

  • 無機質・質実剛健な印象。インダストリアルな雰囲気を持ちます。

  • 遮音性や断熱性にも優れ、建築的安定感があります。


ウェルビーイング効果:

  • 安心感・落ち着き:重厚で安定した見た目は、「守られている感覚」や「信頼感」を生みます。

  • 集中環境の構築:装飾の少ない無機質な空間は、気を散らさず、思考に集中しやすい。

  • 都会的・クールな美意識:ミニマルなデザインが、個人の自己表現やクリエイティビティを刺激。


組み合わせることで最大化されるウェルビーイング効果


バランスよく使うことで、「温もり」と「機能美」の両立が可能になり、心地よく、かつ生産性の高い空間が生まれます。


こんな空間デザインの方法があります。

  • 木の天井・床・デスク × ステンレスの照明・棚・家具脚

  • 自然光 + 木材でナチュラルに整えつつ、ステンレスで清潔感や未来感をプラス

  • カフェスペースにはを、会議室や実験的スペースには金属系素材を多めに配置するなどのゾーニング活用


デザインオフィス

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ウェルビーイング(Well-being)を高めるオフィス設計がスタッフ採用に与える効果


魅力的な職場環境としての差別化


企業がウェルビーイングを重視したオフィスを設計することで、求職者にとって「ここで働きたい」と思える魅力的な職場に映ります。

理由:

  • 自然光や緑を取り入れた空間 → 精神的にリラックスできる印象

  • 柔軟なワークスペース → 多様な働き方を尊重する文化と伝わる

  • 快適性(温熱・音環境など)の高さ → 労働環境への投資として好印象


企業の価値観やカルチャーの可視化


オフィスデザインを通して「従業員を大切にする企業」というブランディングが可能になります。

理由:

  • 福祉や心身の健康を重視していることが伝わります。

  • サステナブルな素材やデザインがあると、環境意識の高い若い世代に好印象です。

  • 働きやすさ=人材重視の証拠と解釈されます。


優秀な人材からの応募数・質の向上


ウェルビーイングを反映したオフィスは、「働きたい企業ランキング」などでも上位になりやすく、結果として質の高い応募者が集まりやすくなります。

理由:

  • 優秀な人ほど労働環境を重視(給与以外の「働く価値」を重視)しています。

  • ストレスが少なく創造性が発揮できる環境を求めています。

  • SNSや口コミでの拡散効果 → 自然な採用マーケティングにもなります。


離職率の低下 → 採用コストの削減


快適なオフィス環境は長期的な定着を促し、採用・教育にかかるコストを削減できます。

理由:

  • 職場の不満理由の多くが「人間関係」や「働きづらさ」→ それを緩和できます。

  • ウェルビーイングを高める設計(静かな集中空間、リフレッシュスペースなど)がメンタルヘルスの維持に貢献します。


リモートワークとの競合優位性


「出社する価値のあるオフィス」として、完全リモートより魅力的に映ることがあります。

理由:

  • 心地よく、コミュニケーションも取りやすい空間 → 孤独感の軽減します。

  • 社内文化やチーム力を体感できる場 → 特に若手や新入社員に好影響があります。





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