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  • 執筆者の写真t-ogino

コロナ対策の住まい・アフターコロナの住宅、ステイホームの家を考えてみる




アフターコロナの住まいと建築について、まとめている最中です。

(今の状況に、ネガティブになってばかりでもしょうがないので、ちょいと前向きに考えてみようかと)

アフターコロナの住まいの考え方を大きく分けると

1)ウイルス対策の設え

  (外から持ち込まない・家族間感染を避ける方法)

2)リモートワークの為の間取り

3)長い時間、家に家族心地よくいる為の空間設計

  (コロナ離婚を避ける!)

3つに分けられます。

先端的な設計者の事例が意外とフィット

住宅系の建築家や設計者が、試行錯誤してきた、先端的な間取りの多くが、アフターコロナの住まいに、当て嵌まる部分が多そうです。

アフターコロナというか、オンコロナの元では、生活の方法やスタイルが変わって来ます。

職住、公私、趣味と日常、ハレとケが入り混じった生活空間の提案は、近年、多くの設計者が取り組んできた課題である為、stay homeの生活スタイルにフィットする事情があります。

ただ、街に開く、社会に開く、人と繋がる場という設計が、建築の世界では、無批判に評価されて来ましたが、そこは議論のしどころかなと。

開くという意味も、繋がるという意味も様変わりします。

人同士の物理的繋がりを避ける派と、アフターコロナはより物理的に繋がるべき派に考え方が別れそうな気がします。

リモートワーク・テレワーク時代の住まい

働き方改革の中、働く場所の改革がここ数年進んで来ました。

シェアオフィス・コワーキングスペースの発達による、従来型の社屋を持たなくても起業できるフリーランスの仕事の仕方が進み、従来型の大企業でも先進的な取り組みをしている会社では、コワーキングスペースの活用により、会社に来なくて良い働き方は以前から模索され、実践化されてきました。

また、リモートワーク・テレワークの活用も進められています。

この働き方の改革が進んだ理由には効率化の意識が寄与しており、テレワークをする事で会社のデスクを減らしオフィススペースの削減=賃料コストをカットできる事があります。

また、働く当事者としては、通勤に1時間(往復2時間)もの間、満員電車にゆられるという時間の無駄と、精神的・身体的疲労の削減、また、交通費も削減できるという合理的な理由があります。

新型コロナの流行により、テレワーク・リモートワークの対応を否応なく、しなくてはならくなりましたが、結果として企業経営としても、個々人の働き方としても合理的な、オンラインでのワークスタイルを可能にし、コロナ収束後でも間違いなく多くの企業が進めて行く事になります。

アフターコロナのテレワーク・リモートワークに関しては、必ずしもステイホームである必要は無い為、新しい形のコワーキングスペースが生まれると共に、自宅で働く事をチョイスする方も増大します。

ここでは、自宅で働く時間が増えるであろう、アフターコロナの住まいに関して考えていきます。

ワークスペース・ワークルームのある住まい

コロナ以前から、ワークスペースのある住まいを求められる事が多くなっていました。

趣味のスペースとしてのワークスペース+仕事もしたいという方が増えていました。

仕事は会社で完結という方もいますが、自宅でも少し仕事をしたい方もいれば、出勤を毎日求められず、必要な時(おおよそ週の半分)に会社や現場に出かけそれ以外は、自宅で仕事をするという方も多くなっているからです。(SEやライター・編集など)

仕事をするにあたって、資料や機材なども必要な方もいます。

ダイニングのテーブルでの作業では今一スペースが足りない、そんな方には、ちょっとした書斎の様なワークエリア・ワークルームがうってつけです。

個室ほど大きなスペースは必要なく、2畳~3畳(3㎡~6.5㎡)程度のスペースで良く、場合によっては扉も必要ありません。(こもりたい方、オンライン会議で廻りの音を入れたく無い方には扉が必要です。)

写真は、台所の隣にワークスペースをつくった事例です。

窓際のカウンター机と、資料・書類を詰め込んでおける本棚。

出窓は、プリンターなどの機材置場にもなり、ミニオフィスの出来上がりです。

台所ヨコの配置は、家族の居場所とも近く、家事をしながらや家族とコミュニケーションをとりながら働く、アフターコロナの住まい方にピッタリです。

引き戸を閉めると、このエリアのみ隔離され、集中して仕事をしたいとき、オンライン会議の背景に扉がなり最適です。


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