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  • 執筆者の写真t-ogino

アフターコロナの住宅、リモートワークの家を考えてみる・感染対策・ワークスペースの設計

更新日:8月28日


本棚のあるワークルーム

アフターコロナの住まいと建築について、まとめている最中です。

(今の状況に、ネガティブになってばかりでもしょうがないので、ちょいと前向きに考えてみようかと)

アフターコロナの住まいの考え方を大きく分けると

1)ウイルス対策の設え

  (外から持ち込まない・家族間感染を避ける方法)

2)リモートワークの為の間取り

3)長い時間、家に家族心地よくいる為の空間設計

  (コロナ離婚を避ける!)

3つに分けられます。

先端的な設計者の事例が意外とフィット

住宅系の建築家や設計者が、試行錯誤してきた、先端的な間取りの多くが、アフターコロナの住まいに、当て嵌まる部分が多そうです。

アフターコロナというか、オンコロナの元では、生活の方法やスタイルが変わって来ます。

職住、公私、趣味と日常、ハレとケが入り混じった生活空間の提案は、近年、多くの設計者が取り組んできた課題である為、stay homeの生活スタイルにフィットする事情があります。

ただ、街に開く、社会に開く、人と繋がる場という設計が、建築の世界では、無批判に評価されて来ましたが、そこは議論のしどころかなと。

開くという意味も、繋がるという意味も様変わりします。

人同士の物理的繋がりを避ける派と、アフターコロナはより物理的に繋がるべき派に考え方が別れそうな気がします。

リモートワーク・テレワーク時代の住まい

働き方改革の中、働く場所の改革がここ数年進んで来ました。

シェアオフィス・コワーキングスペースの発達による、従来型の社屋を持たなくても起業できるフリーランスの仕事の仕方が進み、従来型の大企業でも先進的な取り組みをしている会社では、コワーキングスペースの活用により、会社に来なくて良い働き方は以前から模索され、実践化されてきました。

また、リモートワーク・テレワークの活用も進められています。

この働き方の改革が進んだ理由には効率化の意識が寄与しており、テレワークをする事で会社のデスクを減らしオフィススペースの削減=賃料コストをカットできる事があります。

また、働く当事者としては、通勤に1時間(往復2時間)もの間、満員電車にゆられるという時間の無駄と、精神的・身体的疲労の削減、また、交通費も削減できるという合理的な理由があります。

新型コロナの流行により、テレワーク・リモートワークの対応を否応なく、しなくてはならくなりましたが、結果として企業経営としても、個々人の働き方としても合理的な、オンラインでのワークスタイルを可能にし、コロナ収束後でも間違いなく多くの企業が進めて行く事になります。

アフターコロナのテレワーク・リモートワークに関しては、必ずしもステイホームである必要は無い為、新しい形のコワーキングスペースが生まれると共に、自宅で働く事をチョイスする方も増大します。

ここでは、自宅で働く時間が増えるであろう、アフターコロナの住まいに関して考えていきます。

ワークスペース・ワークルームのある住まい

コロナ以前から、ワークスペースのある住まいを求められる事が多くなっていました。

趣味のスペースとしてのワークスペース+仕事もしたいという方が増えていました。

仕事は会社で完結という方もいますが、自宅でも少し仕事をしたい方もいれば、出勤を毎日求められず、必要な時(おおよそ週の半分)に会社や現場に出かけそれ以外は、自宅で仕事をするという方も多くなっているからです。(SEやライター・編集など)

仕事をするにあたって、資料や機材なども必要な方もいます。

ダイニングのテーブルでの作業では今一スペースが足りない、そんな方には、ちょっとした書斎の様なワークエリア・ワークルームがうってつけです。

個室ほど大きなスペースは必要なく、2畳~3畳(3㎡~6.5㎡)程度のスペースで良く、場合によっては扉も必要ありません。(こもりたい方、オンライン会議で廻りの音を入れたく無い方には扉が必要です。)

写真は、台所の隣にワークスペースをつくった事例です。

窓際のカウンター机と、資料・書類を詰め込んでおける本棚。

出窓は、プリンターなどの機材置場にもなり、ミニオフィスの出来上がりです。

台所ヨコの配置は、家族の居場所とも近く、家事をしながらや家族とコミュニケーションをとりながら働く、アフターコロナの住まい方にピッタリです。

引き戸を閉めると、このエリアのみ隔離され、集中して仕事をしたいとき、オンライン会議の背景に扉がなり最適です。



アフターコロナの住宅


アフターコロナの住宅に関しては、いくつかのトレンドや新しいアプローチが浮上しています。以下に主なポイントを挙げます。


1. リモートワーク対応

コロナ禍でリモートワークが普及したため、自宅に快適な作業スペースを設けることが重要になっています。これには、静かな書斎やオフィススペース、適切な照明や収納を備えた設計が含まれます。


2. 健康とウェルネス

住環境が健康に与える影響が注目されています。これには、以下の要素が含まれます:

  • 空気質の改善: 空気清浄機や換気システムの導入。

  • 自然光の利用: 大きな窓や光を取り入れる設計。

  • エルゴノミクス: 健康的な家具の選定。


3. フレキシブルな空間

多目的に使えるフレキシブルな空間が求められています。例えば、客室や子供の遊び場が仕事部屋に変わるような設計です。


4. サステナビリティ

エコフレンドリーな素材やエネルギー効率の良い設備の導入が進んでいます。太陽光発電や雨水の再利用などが例です。


5. テクノロジーの進化

スマートホーム技術がより普及し、家電のリモート操作やセキュリティシステムの強化が行われています。


6. アウトドアリビング

屋外スペースの重要性が増しています。庭やバルコニー、テラスを使って、リラックスしたり社交的な活動を行ったりするための設計がされています。


7. 自給自足の生活

家庭菜園や自家製の食品作りなど、自己完結型の生活スタイルが見直されています。これには、家庭内での農業スペースや保存方法の工夫が含まれます。


これらのトレンドを考慮することで、より快適で機能的な住まいを作ることができます。興味がある特定の要素や質問があれば、さらに詳しくお答えしますね。


アフターコロナの住宅設計のポイント


アフターコロナの住宅設計では、以下のポイントが特に重要です。


1. リモートワーク対応

  • 専用の作業スペース: 静かな環境を提供するための書斎やオフィスルーム。防音対策や十分な収納、快適な椅子・デスクを用意することが求められます。

  • 通信環境の整備: 高速インターネットの導入やネットワークの強化が重要です。


2. 健康とウェルネス

  • 空気質の管理: HEPAフィルター付きの空気清浄機や換気システムの導入。植物の配置も効果的です。

  • 自然光の取り入れ: 大きな窓や天窓を設け、室内に十分な自然光を取り入れることで、精神的な健康を保つ助けになります。

  • 水質管理: フィルター付きの水道システムやミネラルウォーターの供給など、水の品質を管理するシステムの導入も考慮しましょう。


3. フレキシブルな空間

  • 可変的な間取り: 多目的に使える部屋や、簡単に部屋の用途を変えられる可動式の間仕切りを設けると良いです。

  • 収納スペースの工夫: 収納スペースを十分に確保し、部屋が乱雑にならないようにします。


4. サステナビリティ

  • エネルギー効率: 高効率の暖房・冷房システム、断熱材の使用、LED照明の導入などでエネルギー消費を削減します。

  • 再生可能エネルギー: ソーラーパネルや風力発電など、再生可能エネルギー源の導入を検討します。

  • エコフレンドリーな素材: リサイクル素材や持続可能な資源から作られた建材を使用します。


5. テクノロジーの活用

  • スマートホーム機能: スマートスピーカー、IoT対応の家電、セキュリティカメラなどを統合したシステムで、利便性と安全性を高めます。

  • エネルギー管理システム: 電力消費をリアルタイムで監視し、効率的に管理するシステムを導入します。


6. アウトドアリビング

  • 屋外スペースの活用: バルコニー、テラス、庭などを居心地の良い空間にし、リラックスやエンターテイメントに利用できるようにします。

  • 屋外キッチンやバーベキューエリア: 家族や友人と楽しむための屋外設備を設けると、社交の場としても利用できます。


7. 自給自足の生活

  • 家庭菜園: 小さな庭やバルコニーに家庭菜園を設け、野菜やハーブを育てることができます。

  • 保存スペース: 自家製の保存食品を作るためのスペースや設備を用意します(例えば、ジャム作りや乾燥食品の保存)。


これらのポイントを考慮しながら、自分たちのライフスタイルや価値観に合った設計をすることが重要です。どのポイントが特に気になりますか?


リモートワークの住宅の間取り


リモートワークを考慮した住宅の間取りには、効率的で快適な作業環境を提供するための工夫が必要です。以下のポイントを考慮すると良いでしょう。


1. 専用の作業スペース

  • 書斎またはオフィスルーム: リモートワークの中心となる部屋です。可能であれば、プライバシーを確保できるように部屋を独立させるのが理想です。広さは、デスク、椅子、収納を十分に配置できるスペースを確保するのが良いでしょう。

  • 窓の位置: 自然光を取り入れるために、窓の位置や大きさも重要です。目線が外に向かないようにすることで、集中力が高まります。


2. 音とプライバシーの配慮

  • 防音対策: 音漏れを防ぐために、防音材を壁に使用する、または防音ドアを取り入れるなどの対策を考えます。

  • 間仕切り: スライディングドアやパーテーションで作業スペースを区切ることで、リビングや家族の動きから隔離された作業環境を作ります。


3. 快適な作業環境

  • エルゴノミクス: 適切なデスクと椅子を選び、姿勢を保ちやすくします。作業環境が快適であれば生産性が向上します。

  • 照明: 作業用の照明と自然光を組み合わせ、目に優しい明るさを確保します。デスクライトや調光機能付きの照明が役立ちます。


4. 収納と整理整頓

  • 収納スペース: 書類やオフィス用品を整理するための棚やキャビネットを配置します。壁面に取り付けられる収納も便利です。

  • コード管理: 電源コードやケーブルが絡まらないように、ケーブルマネジメントシステムを導入します。


5. 生活空間とのバランス

  • リビングとオフィスの分離: 作業スペースがリビングや家族の生活エリアから離れていると、仕事と生活を明確に分けることができます。

  • 共用スペースの利用: ダイニングテーブルやリビングの一部を作業エリアとして活用するのも一つの方法です。ただし、集中が必要な作業には専用スペースを確保するのが理想です。


6. テクノロジーの設置

  • 電源コンセントの配置: 電源コンセントやUSBポートを十分に用意し、作業中の電源確保を容易にします。

  • ネットワーク環境: 高速インターネットのルーターやアクセスポイントを設置し、通信が安定するようにします。


7. 多用途のスペース

  • フレキシブルな利用: 書斎やオフィスルームが、ゲストルームや趣味の部屋に変わるような可変的な設計も考えられます。


リモートワークに適した住宅の間取りは、作業の効率性と快適性を高めるための工夫が求められます。具体的なレイアウトやデザインについてさらに相談があれば、お気軽にどうぞ!


リモートワークの住宅の設計の注意点


リモートワークに適した住宅設計には、いくつかの注意点があります。これらを考慮することで、快適で効率的な作業環境を作り上げることができます。以下に具体的な注意点をまとめました。


1. 作業スペースの独立性

  • プライバシーの確保: リモートワーク中に家族や外部の音が気になると作業が捗りません。作業スペースは可能な限り独立した部屋にし、適切な防音対策を施すことが大切です。

  • エリアの分離: 作業スペースがリビングや寝室から離れていると、仕事と生活の境界が明確になります。


2. 快適な作業環境

  • エルゴノミクス: 正しい姿勢を保てるデスクや椅子を選び、作業環境を人間工学に基づいたものにすることが重要です。肩や腰への負担を軽減するために調整可能な家具を選びましょう。

  • 照明: 良好な照明を確保することで目の疲れを防ぎます。自然光を取り入れることも効果的ですが、作業に適した明るさと色温度の人工照明も必要です。


3. テクノロジーとインフラ

  • 電源コンセントの配置: コンセントの位置や数を計画し、作業に必要な電力を確保します。複数のデバイスを同時に使用するために、適切な数の電源タップやUSBポートを用意しましょう。

  • ネットワーク環境: 高速なインターネット接続を確保するために、ルーターやアクセスポイントを最適な位置に配置します。Wi-Fiのカバレッジが十分であることも確認してください。


4. 収納と整理

  • 収納スペースの確保: 書類やオフィス用品を整理できる収納スペースを設けます。作業効率を高めるために、使いやすい収納システムを整備することが重要です。

  • コード管理: ケーブルや電源コードが絡まらないように、ケーブルマネジメントシステムを導入します。デスク周りをスッキリ保つための工夫も必要です。


5. 音と集中力

  • 防音対策: 作業スペースの防音対策を行い、外部の音が作業に影響を与えないようにします。防音材の使用や厚いカーテンを掛けると良いでしょう。

  • 集中できる環境: 作業スペースは静かで集中しやすい場所に配置します。音や視覚的な distractions を最小限に抑えるように工夫します。


6. 柔軟性と多用途性

  • フレキシブルな空間: 可能であれば、作業スペースが他の用途にも対応できるように設計します。たとえば、ゲストルームや趣味の部屋としても使えるようにすることで、生活の変化に柔軟に対応できます。

  • 可動式の仕切り: 仕切りやパーテーションを使うことで、作業スペースを簡単に区切ったり、開放的な空間にしたりできるようにします。


7. 自然とのつながり

  • 自然光の取り入れ: 自然光が入るように窓の位置を工夫します。長時間の作業でも目や気持ちをリフレッシュできるようにします。

  • 外部とのつながり: 庭やバルコニーとアクセスできるようにし、気分転換やリフレッシュができるスペースを用意します。


これらの注意点を踏まえて設計することで、リモートワークを快適に行うための住宅が完成します。具体的なレイアウトや設計のアドバイスが必要であれば、さらに詳しくお手伝いできますので、お知らせください。


ワークスペース・ワークルームの設計方法


ワークスペースやワークルームの設計には、作業効率を最大化し、快適さを提供するためのさまざまな要素が関わります。以下に、具体的な設計方法を詳しく説明します。


1. スペースの選定と配置

  • 独立性の確保: 可能であれば、作業スペースは他の生活空間から分離し、独立した部屋として設計します。これにより、仕事とプライベートを明確に分けることができます。

  • 通行の便利さ: 家族や他の住人が通行する場所と作業スペースを分けることで、集中力を保ちやすくなります。


2. エルゴノミクス(人間工学)

  • デスクと椅子: 作業に最適なデスクと椅子を選びます。デスクは高さ調整可能で、足元に十分なスペースを確保できるものを選びます。椅子は、腰や背中をサポートするエルゴノミックデザインが望ましいです。

  • 作業姿勢: デスクの高さ、椅子の高さ、モニターの位置を調整し、良好な姿勢を保つことができるようにします。肩や首、背中に負担がかからないように配慮します。


3. 照明の配置

  • 自然光: 窓の位置を考慮し、自然光を取り入れるようにします。作業中の目の疲れを軽減するために、十分な自然光が入る位置にデスクを配置します。

  • 人工照明: デスクライトや調光機能付きの照明を用意し、夜間や曇りの日でも適切な明るさを確保します。光源が直接目に入らないようにし、均等な明るさを提供することが重要です。


4. 収納と整理整頓

  • 収納キャビネット: 書類やオフィス用品を整理するための収納キャビネットや棚を設置します。デスク周りの収納は、頻繁に使用するアイテムにアクセスしやすいように配置します。

  • ケーブル管理: ケーブルや電源コードが絡まらないように、ケーブルマネジメントシステムやコードホルダーを使用します。


5. 音とプライバシー

  • 防音対策: 外部の騒音や家族の話し声を遮断するために、防音材を壁やドアに取り付けると良いでしょう。厚手のカーテンやラグも効果的です。

  • プライバシー: ドアや仕切りを設けて、他の住人と仕事の時間を分けることができます。音の漏れを防ぐために、ドアには隙間をなくすように工夫します。


6. テクノロジーとインフラ

  • 電源コンセント: コンセントの配置を考慮し、必要な機器やデバイスにアクセスできるようにします。デスク周りには、電源タップやUSBポートを設置すると便利です。

  • ネットワーク: 高速インターネットのルーターやアクセスポイントを設置し、通信が安定するようにします。ワイヤレス接続が必要な場合は、Wi-Fiのカバレッジを考慮します。


7. 快適さと気分転換

  • 空気質: 空気清浄機や換気システムを導入し、快適な空気環境を保ちます。観葉植物を置くことで、空気の質を改善するだけでなく、リラックス効果も得られます。

  • パーソナルスペース: 仕事の合間にリフレッシュできるように、椅子の背もたれやクッション、リラックスできるアイテムを取り入れます。


8. デザインと雰囲気

  • 色彩: 落ち着いた色合いや集中力を高める色(例えば、青や緑)を使用すると、作業環境が快適になります。明るすぎる色や過度に暗い色は避けると良いでしょう。

  • 装飾: 仕事のモチベーションを高めるために、個性的な装飾やアートを取り入れますが、あまりに多すぎないように注意します。


これらの要素を考慮して設計することで、リモートワークを快適に行うための理想的なワークスペースが作成できます。具体的なレイアウトやデザインについての相談があれば、お気軽にお知らせください。


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