介護施設では階段は事故の原因になるので利用者(入居者)さんは、基本使わないし、身体状況からも物理的に使え無かったりします。
ただ、介護看護スタッフは移動場所としてガンガン使う。動線計画も、階段傾斜寸法も、スタッフファーストが求められる。てな訳で、踊り場横に休憩スペースとベンチを作ってみました。
勤務している時間は、スタッフもその場で暮らしているんですよね・ちょっとした潤いの場所が複数あると良いなと。屋上には外に出て、気持ちをブレイクするウッドデッキのテラスを設計。
ベンチはタモ集成材・ウッドデッキはイペ材
介護施設のスタッフの為のウェルビーイングとは
介護施設のスタッフのためのウェルビーイングとは、スタッフが仕事や生活において心身の健康と満足感を保てるようにする取り組みのことです。具体的には、以下のような要素が含まれます:
メンタルヘルス: ストレスやバーンアウト(燃え尽き症候群)を予防し、心理的なサポートやカウンセリングを提供することが重要です。スタッフが安心して自分の感情や悩みを話せる環境を整えることが求められます。
フィジカルヘルス: 身体的な健康を保つために、定期的な健康診断やフィットネスプログラムを提供することが考えられます。介護業務は体力を使うため、適切な体力作りやケアが必要です。
ワークライフバランス: スタッフが仕事と私生活の両方をバランスよく保てるようにするため、柔軟なシフト制度や休暇制度の整備が重要です。過重労働を防ぎ、プライベートな時間を大切にできる環境を作ることが求められます。
職場環境: ストレスの少ない職場環境を整えることも大切です。例えば、安全で快適な作業環境の提供、良好な人間関係の構築、チームの協力やサポート体制の強化などが含まれます。
教育とキャリア開発: スタッフが自己成長できる機会を提供し、スキルや知識の向上を支援することもウェルビーイングの一環です。研修やキャリアパスの整備により、スタッフのやりがいや満足度を高めることができます。
これらの取り組みを通じて、介護スタッフがより良い状態で働き続けられるようにすることで、結果的に利用者へのケアの質も向上します。
ウェルビーイングの為の、介護施設設計
介護施設の設計において、スタッフのウェルビーイングを考慮することは、スタッフの健康や仕事の満足度、そして効率的な業務運営に直結します。具体的な設計のポイントは以下の通りです:
1. 快適な作業環境
照明: 良好な照明は、スタッフの視力や気分に大きな影響を与えます。自然光を取り入れることや、調光可能な人工照明を使うことで、快適な作業環境を提供します。
温度管理: 適切な空調システムを設置し、施設内の温度と湿度を快適に保つことが重要です。
音環境: 騒音の管理や音の吸収材を使うことで、ストレスを軽減し、集中しやすい環境を作ります。
2. ストレッチとリラクゼーションスペース
リラクゼーションルーム: スタッフが短い休憩時間にリラックスできる専用のスペースを設けます。心地よいソファや、静かな環境を提供することで、ストレスを軽減します。
ストレッチエリア: ストレッチや軽いエクササイズができるスペースを設け、体の疲れを軽減します。
3. 効率的な動線
作業動線の最適化: スタッフがスムーズに移動できるように、作業動線を効率的に設計します。動線が交錯しないようにし、無駄な移動を減らすことが重要です。
物品の配置: 必要な物品がすぐに取り出せるように、使う頻度に応じた配置を心がけます。
4. スタッフのプライバシーとコミュニケーション
個室や仕切り: スタッフが個人的な空間やプライバシーを確保できるようにします。特に休憩室や更衣室にはプライバシーを確保する仕切りが有効です。
コミュニケーションスペース: チーム内でのコミュニケーションを促進するための会議室やミーティングエリアを設けます。
5. 安全性とアクセシビリティ
安全設計: 滑りにくい床材や手すりの設置など、安全性を確保する設計が必要です。事故やケガのリスクを最小限に抑える工夫をします。
アクセシビリティ: スタッフ全員が使いやすい施設設計を心がけ、バリアフリーの設計を取り入れます。
6. 支援システムの整備
ナースコールシステム: スタッフが迅速に支援を呼べるように、ナースコールシステムや緊急連絡システムを整備します。
情報共有システム: スタッフ間の情報共有を円滑にするためのデジタルツールや掲示板を設置します。
7. 職場の雰囲気作り
インテリアデザイン: 明るく、快適な雰囲気を作るために、色使いや装飾に工夫を凝らします。リラックスできる空間は、スタッフのメンタルヘルスにも良い影響を与えます。
これらの設計要素を取り入れることで、介護施設のスタッフがより良い環境で働けるようになり、結果的にケアの質の向上にもつながります。
ベンチのある階段踊り場
介護施設における階段踊り場に設置するベンチは、介護スタッフのウェルビーイングをサポートするために非常に有用です。以下は、スタッフのための階段踊り場のベンチに関する詳細な設計ポイントです:
1. 快適な座面
クッション性: 長時間座ることができるように、適度なクッション性を持たせることが重要です。硬すぎず、柔らかすぎないバランスが良いでしょう。
通気性: 通気性の良い素材を使用することで、長時間座っても快適に保つことができます。メッシュや通気性のあるカバーなどが有効です。
2. 耐久性とメンテナンス
耐久性: 介護施設では多くの人が使用するため、耐久性が高い素材を選ぶことが重要です。耐水性や耐汚染性がある素材が望ましいです。
メンテナンス: 汚れやすい環境では、簡単に拭き取れる素材やカバーを使用し、メンテナンスがしやすいデザインにします。
3. 位置と配置
アクセスのしやすさ: 階段踊り場に設置するベンチは、スタッフが気軽に利用できるように配置します。階段の上り下りに邪魔にならないように設置場所を選ぶことが大切です。
視線の配慮: ベンチに座ったときに視線が自然に向かう方向や周囲の景色も考慮し、リラックスできる環境を提供します。
4. 安全性
安定性: ベンチはしっかりと固定されている必要があります。揺れたり不安定な状態になると、使用中に事故が起こる可能性があります。
手すり: 必要に応じて、ベンチの両側に手すりを取り付けることで、安全に座ったり立ち上がったりできるようにします。
5. デザインと美観
インテリアとの調和: 施設のインテリアや全体のデザインに調和するように、ベンチのデザインやカラーを選ぶことが重要です。
落ち着いた雰囲気: ベンチのデザインは、リラックスできるような落ち着いた雰囲気を持つと良いでしょう。柔らかい色合いやデザインが望ましいです。
6. 機能性
収納機能: ベンチの下に収納スペースを設けることで、必要な物品や個人的なアイテムを収納できるようにすることも考えられます。
電源供給: スタッフが携帯電話やタブレットを充電するための電源コンセントを設けると、利便性が高まります。
7. リラックスできる環境
周囲の環境: ベンチを設置する場所が静かで落ち着いた環境であることが、スタッフのリラクゼーションに寄与します。周囲の雑音を抑えるための工夫や、リラックスできる景色の配慮も大切です。
これらのポイントを考慮することで、介護スタッフが階段踊り場で快適に休息できるベンチを設置することができ、スタッフの健康や幸福感の向上に繋がります。
ウッドデッキのテラスで遠くの景色が眺められる場所
介護施設の2階にウッドデッキのテラスを設けて遠くの景色を眺められる場所を作ることには、いくつかの利点があります。以下にその詳細を示します:
1. 精神的なリラクゼーション
景色の効果: 美しい景色を眺めることで、利用者やスタッフがリラックスし、ストレスが軽減されます。自然や広がりのある景色は、心の安定に寄与します。
気分の向上: さまざまな天候や季節の変化を感じることができる場所は、気分を明るくし、日々の生活に彩りを加えることができます。
2. 屋外活動の促進
軽い運動: テラスに出ることで、軽い運動やストレッチをする機会が増えます。体を動かすことは、身体的な健康にも良い影響を与えます。
社交の場: テラスは、利用者が他の利用者やスタッフと会話する場として利用できます。社交的な活動が促進され、コミュニケーションが活発になります。
3. 日光浴と自然光
ビタミンDの生成: 日光を浴びることで、ビタミンDの生成が促進され、骨の健康を維持するのに役立ちます。テラスでの活動は、自然光を取り入れる良い機会です。
自然光のメリット: 自然光は、睡眠の質の向上や気分の安定に寄与します。室内よりも自然光が多く取り入れられるテラスは、利用者の生活の質を向上させることができます。
4. 景観による癒し
自然との接触: 自然や遠くの景色との接触は、利用者にとって非常に癒しとなります。自然環境に触れることで、リラックスし、心理的なストレスを軽減する効果があります。
四季の変化: テラスから四季の変化を感じることで、日々のルーチンに変化をもたらし、生活に新たな楽しみを加えることができます。
5. プライバシーの確保
プライベートな空間: 2階に設けられたテラスは、地上よりもプライベートな空間を提供し、利用者が静かに過ごす場所として適しています。静かな環境でのリラックスが可能です。
6. 施設全体の魅力向上
施設の印象: 美しいテラスは、介護施設の魅力を高め、訪問者や新しい利用者に良い印象を与えることができます。居住空間の質を向上させる要素として、施設の評判を良くすることができます。
7. スタッフの福利厚生
休憩スペース: スタッフが休憩やリフレッシュのために利用できる場所を提供することで、仕事の疲れを軽減し、労働環境の改善に繋がります。
これらの利点を活かして、2階のウッドデッキのテラスを設計することで、利用者とスタッフの両方にとって心地よい空間を提供することができます。
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