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オフィスの外観リノベーションは、求職者への採用効果とリブランディングに

  • 執筆者の写真: t-ogino
    t-ogino
  • 8 時間前
  • 読了時間: 9分
ベージュの建物前で、赤いリュックの人物が車椅子を押し、手前を自転車の人が通過。青い空と白い雲が背景。
リニューアルしたオフィス外観リニューアルされたオフィスの外観は、現代的で歴史を感じさせる洗練されたデザインが特徴です。黒いルーバーのファサードが、周囲の都市景観と調和しています。

ちょっと無個性なオフィスの外観に、少しだけ手を加える事で、現代的な事業を推進していくオフィスにリ・デザインしました。どんな企業にとっても、スタッフ採用は募集は喫緊の課題です。新規事業を進めると同時にリブランディングの一環としてオフィスのリニューアルすることで、求職者に対する訴求力のある企業として認知される一助となる、オフィスの外観リノベーションの方法を事例説明と共に解説します。


ベージュのタイル張りのオフィスビルと「TACS BLDG」の文字。青空背景、手前には緑の道と電線が交差し、落ち着いた雰囲気。
ルーバーによる快適性: ルーバーを使用することで、温度調節が容易になり、快適な室内環境を実現します。このオフィスビルは、外観の美しさだけでなく、機能性や環境への配慮も兼ね備えています。

経年劣化による大規模修繕は避けて通れないものです。その大規模修繕に併せて、一緒に工事をする事で手数少なく、少しだけ手を加え、現代的な印象に変える事ができました。効率


大きなガラス張りの壁面に、ブラック色のルーバー格子を差し込み、オフィスの顔を整えつつ、内部を覗かれづらくしました。また、日射取得をコントロールすることで執務空間の快適性にも寄与しています。リ・デザインする事で、現代的なスタッフが働きたくなる環境づくりをしています。


外観のリデザインは企業として、新たな姿勢で事業を進めて行く意思表明でもあります。


もともと創業の地であり、施主が創業初期に建てた思い入れのある本社ビルです。そこで外装は施主の思い入れを残しながら、企業イメージを更新する為、外壁自体は修繕のみに留め黒色の部材を差し色として設置する事で手数少なくデザインを引き締め、トーン&マナーを変えるリデザインを行いました。ブラック色の格子のルーバー設置、バルコニー手摺もブラック色のルーバー状に入れ替えています。横の格子(ルーバー)が現代的なイメージに繋がっています。


レンガ壁に取り付けられた丸い屋外ライト。壁はベージュのタイルで覆われ、右側にはコンクリートの壁。背景に緑の葉。
オフィスの外壁に取り付けられた船舶風の照明は、シンプルながらも温かみを感じさせるデザインで、落ち着いた雰囲気を演出している。

企業の顔


この建物は、いわゆる「企業の顔」をリノベーションでうまく整えたいい例です。もともとのタイル張りの外壁や建物の形はそのまま活かしつつ、角の部分にサインを立てたり、通りからしっかり見えるように工夫したりすることで、「ここにこういう会社がありますよ」という存在感を自然に出しています。派手に変えるのではなく、見せ方を整理することで、落ち着きと信頼感を感じさせる外観になっているのがポイントです。


入口まわりも印象的で、階段や壁のリズムはそのままなのに、サインや細かいディテールが整えられていることで、全体がすっきり見えます。通りから入口までの流れもわかりやすくて、初めて来る人でも入りにくさを感じにくいつくりになっています。この「入りやすさ」って、実は企業の雰囲気をそのまま表していて、開かれた印象につながっていると思います。


ルーバー


外についているルーバーもいいアクセントになっています。ただの目隠しや日よけというより、建物の表情をつくる大事な要素になっていて、タイルのフラットな壁に奥行きや陰影を加えています。そのおかげで、少し古さを感じる素材でも、全体としては今っぽく、やわらかい印象に見えるのが面白いところです。

こうして見ると、このリノベーションは単に古い建物をきれいにしただけではなくて、会社の見え方や印象そのものを整え直していると言えます。街の中に自然に溶け込みながらも、ちゃんと個性が伝わる外観になっていて、通りがかりの人にもじわっと印象が残る。そういう意味で、「企業の顔を整える」っていうのは、こういう細かい積み重ねでできていきます。


オフィスビルリノベーションと企業リブランディング


オフィスビルのリノベーションは、単なる老朽化対策や機能改善にとどまらず、企業や事業の価値そのものを再定義する強力なリブランディング手段となります。建物は企業の「顔」として外部に認識される存在であり、その印象が刷新されることで、訪れる顧客や取引先、さらには地域社会に対しても新たなメッセージを発信することができます。古さや閉鎖的な印象を持っていた建物が、洗練されたデザインや開放的な空間へと生まれ変わることで、「時代に適応し続ける企業」「革新性を重視する組織」といったポジティブなイメージが自然と醸成されます。


また、内部空間の再設計は働く人々の意識にも大きな変化をもたらします。快適性や機能性が向上した環境は、従業員のモチベーションや創造性を高め、結果として企業全体の生産性向上につながります。このような内面的な変化は、外部に対してもサービス品質やコミュニケーションの質の向上という形で表れ、ブランド価値の底上げに寄与します。つまり、リノベーションは単なる見た目の刷新ではなく、企業文化そのもののアップデートを促進する契機となるのです。


さらに、環境配慮やサステナビリティの観点を取り入れたリノベーションであれば、社会的責任を重視する企業姿勢を明確に打ち出すことができます。エネルギー効率の改善や既存建物の再利用は、持続可能な社会への貢献として評価されやすく、現代の消費者や投資家の価値観とも合致します。このような取り組みは、単なる物理的な改修を超えて、企業の理念やビジョンを空間として具現化する行為といえます。


結果として、オフィスビルのリノベーションは、視覚的な印象、働く環境、社会的評価のすべてに影響を与え、それらが相互に作用することで事業全体のブランドイメージを再構築します。新しい空間は新しいストーリーを生み、そのストーリーが企業の魅力として外部に伝わることで、競争力の強化や新たな顧客・人材の獲得へとつながっていくのです。


黄色レンガの建物の入口。縦書きで「タックス株式会社」の看板が見える。背景に青い空と緑色の道路が広がる。
タックス株式会社の入り口付近を撮影した写真。整然としたタイルの壁と階段が目を引くデザイン。この建物は市街地に位置し、周囲には緑の舗道が続く。

事務所ビル外観デザインの方法と手順


オフィスの外観をリノベーションしながらブランディングもちゃんと考えたいなら、いきなりデザインから入るのはあまりおすすめできません。まずやるべきなのは、「この会社はどう見られたいのか」を言葉で整理することです。たとえば、信頼感を重視したいのか、先進性を打ち出したいのか、親しみやすさを大事にしたいのか。この方向性が曖昧なままだと、見た目だけ整ってもバラバラな印象になりがちです。

次に、その会社の今の外観を冷静に見て、「どこがブランドとズレているか」をチェックします。古さが問題なのか、閉鎖的に見えるのか、あるいは特徴がなさすぎるのか。この“違和感の正体”をちゃんと掴むことが大事です。ここを飛ばすと、ただきれいにしただけで終わってしまいます。


そのうえで、デザインの方向性を考えていきます。ポイントは、全部を変えようとしないことです。既存の外壁や構造の中で「活かせるもの」と「変えるべきもの」を分けて、ブランドに合う見せ方に再編集していきます。たとえば、重厚感を出したいなら素材感を強調したり、軽やかさを出したいなら開口部や抜けを意識したり、といった具合です。

外観で特に重要なのは、街からどう見えるかです。遠くからの見え方、近づいたときの印象、入口に立ったときの体験、この流れを意識してデザインを組み立てます。サインの位置やサイズ、照明の当て方、入口のわかりやすさなどは、ブランドの印象をかなり左右します。「なんとなくかっこいい」よりも、「どう認識されるか」を優先して考えるのがコツです。


あと意外と大事なのが、周辺環境との関係です。建物単体で目立たせるのか、街並みに馴染ませながら個性を出すのかで、やり方は変わります。周囲から浮きすぎると違和感になりますし、逆に埋もれると印象に残らない。このバランスをどう取るかもブランディングの一部です。


最後に、細かいディテールまで気を抜かないことです。サインのフォントや素材、手すりやルーバーのライン、外壁の色味のトーンなど、こういう積み重ねが最終的な印象を決めます。外観は一瞬で判断されるので、「なんとなく整っている」ではなく、「意図して整えている」状態まで詰めるのが理想です。

全体としては、コンセプトを言語化して、現状とのギャップを見つけて、それを埋める形でデザインを組み立てていく、という流れです。この順番を守るだけで、見た目だけじゃなくて、ちゃんとブランドとして機能する外観に近づいていきます。


灰色の空の下、レンガ調の3階建てビルと電線。ビル側面に「R R S BLDG」の文字。女性が建物前をスマホを見ながら通過中。
リノベーション前のオフィスビル外観控えめなデザインのベージュのレンガ造りのオフィスビルは、周囲の街並みに溶け込んでいますが、その存在を薄めているかのようで、街の中で埋もれてしまっている印象です。

外観リノベーションの注意点


外観リノベーションでまず気をつけたいのは、「見た目を新しくすること」と「建物として成立させること」は別だという点です。デザインに意識が寄りすぎると、雨仕舞いや耐久性といった基本性能が後回しになりがちですが、ここが崩れると結局すぐに劣化してしまいます。見た目が整っていても、数年で汚れや不具合が目立てば、むしろブランドイメージを下げる結果になりかねません。


それから、既存建物との相性もかなり重要です。新しい素材やディテールを足すときに、下地の状態や構造との取り合いを無視すると、浮いた印象になったり、施工的に無理が出たりします。パースではきれいに見えても、実際に施工すると違和感が出るケースは少なくありません。だからこそ、「何を残して何を変えるか」の判断は慎重にやる必要があります。

もう一つ見落とされやすいのが、周辺環境とのバランスです。単体でかっこよくても、街並みの中で極端に浮いてしまうと、かえって入りづらさや違和感につながることがあります。逆に、周囲に合わせすぎると印象に残らないので、その中間の“ちょうどいい存在感”をどうつくるかがポイントになります。


サイン計画も重要です。ロゴや看板を後付けで考えると、せっかくの外観デザインを壊してしまうことがあります。最初から建築と一体で考えて、どこにどのサイズでどう見せるかを整理しておかないと、「とりあえず付けた感」が出てしまいます。企業の顔になる部分なので、ここはかなり丁寧に詰めたほうがいいです。


コスト配分にも注意が必要です。外から見える部分にお金をかけすぎて、見えない部分の補修や設備更新が不十分になると、長期的にはマイナスになります。リノベーションは“今よく見せる”だけでなく、“長く維持できるか”も含めて考えるべきです。

最後に、完成後の運用も意識しておくことが大事です。外壁のメンテナンス性や清掃のしやすさ、サインの更新のしやすさなどを考えておかないと、きれいな状態を保つのが難しくなります。外観は完成した瞬間がゴールではなく、その状態をどう維持するかまで含めて設計するものです。この視点を持っておくだけで、リノベーションの質はかなり変わってきます。



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