玄関収納って、実は奥が深い!下足入・シューズインクローゼット・アウトドア道具入・下駄箱、玄関廻りの収納計画のポイント
- t-ogino
- 5月26日
- 読了時間: 11分

事例を見る:Case27「斜め40do猫の家(40° cat house)・東京都北区」
玄関廻りの収納って下駄箱のことでしょって、思っているそこのあなた。今では色々の機能を持たせもの凄く多様な収納方式が存在しています。
先ずは、玄関廻りの置きたいものを上げてみます。
靴・靴にまつわる道具(靴磨き)・傘・アウトドア用品・ベビーカー・お庭の作業道具・ペット用品・トランク・野菜・水・震災用備蓄品・コート掛け・自転車・自転車メンテナンス用品・鍵・趣味の道具・外部で使う掃除用品などなど。。。。。あげればあげるほど、再現無く出てきます。
何を玄関廻りにおいて、何を置かないか。どう置くのか。クローゼットより細かく考えなくてはならないかもしれません。ライフスタイルにあわせて、大きく変わる収納です。
特に、使い勝手が明確なモノは、置き場も収納場所も明確なんですが、それ以外が意外と溢れてきてしまいます。家の外で使うモノなのか、家の中で使うモノなのか、曖昧なモノにも居場所があると家が整ってきます。玄関廻りは大事な収納場所でもあります。

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アウトドア好きのご家族の玄関です。大きな土間の片側に、アウトドア用品を仕舞うクロークと収納を設計しました。山登りに行くためのアウターと、リュックなどハイキング用品、ハイキング用の靴を入れるアウトドア専用の収納です。
濡れたカッパ(ウィンドブレーカー)は帰って来た時に、一時的に干して置く場所が必要。仮置きのコート掛けのパイプハンガーも設置しました。

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反対側には、普段使う下足入を設置。日常使いにも対応しています。
アウトドア用品は多種多様で、収納に工夫が必要です。玄関は家に入る前の重要なエリアなので、すっきりと整理しながらも、すぐに使える状態を保つことが大切です。
収納スペースの分け方
アウトドア用品は大きさや形が異なるので、収納場所を細かく分けると便利です。
棚やラックの利用ハイキングバッグやテントなどの大きなアイテムを置くための棚やラックを設けると良いです。高さ調整できるものを選べば、用途に合わせて柔軟に対応できます。
壁掛け収納登山用のストックや傘、ゴルフクラブなどは壁掛けフックにかけて収納することで、スペースを節約できます。
引き出しやボックス小物(例えば、ヘッドランプ、カメラ、ポンチョなど)は引き出しやボックスで整理すると、取り出しやすく、見た目もすっきりします。
アウトドアシューズの収納
アウトドア用の靴やブーツは泥や水分がついていることが多いので、専用の収納スペースを作ると便利です。
シューズラック玄関にシューズラックを置いて、汚れた靴を他の物と分けて収納します。ラックに取り外し可能なトレーがついているものは、靴の底の汚れを簡単に処理できるので便利です。
防水ポーチ長期間使わない時は、防水ポーチに収納して湿気を防ぐ方法もあります。
季節ごとの収納
アウトドア用品は季節によって使うものが変わるので、シーズンごとに入れ替えると効率よく収納できます。
季節外の用品を別の場所に例えば、冬のスキー用品は夏の間は使わないので、別の収納場所に保管することで玄関をすっきり保てます。シーズンごとに出し入れする収納ボックスを使うと便利です。
目隠し収納
玄関にアウトドア用品を収納する際、見た目をすっきりさせるために、目隠しができる収納を選ぶのも一つの方法です。
扉付きの収納扉付きのキャビネットや収納ボックスは、見た目をすっきりさせるために役立ちます。扉を閉めれば、外に出しているかのような感覚をなくすことができます。
カーテンを使うオープンシェルフの場合、カーテンや布で目隠しをすることも一つのアイデアです。取り外し可能で、気軽に使えます。
多機能収納
収納場所を最大限活用するために、ベンチ収納やシューズボックスなどの多機能収納家具を活用するのもおすすめです。座れるスペースにもなるので、玄関に便利です。
これらのポイントを考慮しながら、玄関収納を作ることで、アウトドア用品をすっきり整理し、快適に使えるようになります。

外には置いておきたく無いな。でも部屋に中に置くのはちょっと。。。。。そういったモノって意外と多くあるんです。
玄関廻り大きくしておくと、そんなモノをちょっと置いておけたりするので、意外と使い勝手が良いです。
玄関土間を大きくすれば自転車も置けます。駐車スペースは忘れないけど、自転車置場は意外と忘れがち。
自転車自体の収納も、空気入れや、自転車のメンテナンス道具はどこに置いたらよいのだろう。玄関土間を大きくつくり、自転車自体を玄関に置くのもひとつです。

事例を見る:Case21「リノベーション・アパートメント・東京都北区十条」
写真の自転車カッコイイですね。
わたしの愛車の自転車です。。。て、自慢話をしたい訳では無く。
大事な自転車は部屋の中に停めたいじゃんって話。
車好きがガレージハウスを欲しがる様に、
自転車好きは、自転車を室内に置きたいのです。
でも、実際に部屋の中に置くと、一部屋、自転車部屋になる。
自転車が置いてある物置となってしまうか。。。トレーニングルームとなるか。
大概どちらかで、くつろぐ部屋では無くなってしまいます。
そんなこんなで、玄関を広い土間にして、自転車停めちゃえばいいじゃん!
っていうスペースをつくったのがこの家。自転車置場の上に棚つけちゃって、自転車道具やら屋外で使うものやら、置いて。
自転車好きにはたまらない。
バイシクル in ハウスです。

事例を見る:Case21「リノベーション・アパートメント・東京都北区十条」
自転車を玄関土間に置くスタイルは、特に都市部や限られたスペースで暮らす場合に非常に役立ちます。
スペースの有効活用
玄関土間は、通常の玄関ホールに比べて広めの空間が確保されていることが多いです。これを自転車置き場として使うことで、家の内部や外部に置くよりもスペースを効率よく利用できます。特に小さな家やマンションでは、リビングや寝室に自転車を置くのは場所を取りますが、玄関土間なら広めのスペースを確保しつつ、家の中に自転車が出入りしやすい位置に置けます。
屋内での保管
自転車を屋内で保管することにより、外部の天候から守られます。雨や雪、紫外線による劣化から守ることができ、長持ちしやすくなります。特に高価な自転車やデリケートな部品を持つ自転車を所有している場合、この点は非常に重要です。また、鍵をかけるスペースも玄関内ならセキュリティ面でも安心できます。
荷物の出し入れが簡単
自転車は日常的に使うことが多いため、出発前に自転車を外に出す動線が短いことが便利です。玄関土間に置いておけば、出発時に家の外に出る際にすぐに乗れるため、時間や手間を節約できます。例えば、買い物帰りに自転車を駐輪場にわざわざ停める必要もなく、玄関からそのまま家に入れます。
清潔さを保ちやすい
自転車を外に置くと、泥や汚れがつきやすく、雨が降った後などは特に汚れが気になるものです。しかし、玄関土間に自転車を置くことで、屋内に入る前に泥や汚れを掃きやすくなり、外の汚れを家に持ち込むのを防ぐことができます。例えば、土間部分をタイルや耐水性のある素材にしておけば、掃除もしやすいです。
生活動線の効率化
玄関土間に自転車を置くことで、家に入る動線が非常に効率的になります。自転車を使う際、玄関土間から直接外に出ることができるので、余分な移動が少なくて済みます。また、荷物の出し入れや、雨の日のために傘を取る時なども便利です。自転車に乗る前に、荷物を取り出すスペースとしても使えるので、忙しい朝などには非常に効率的です。
デザイン性と居住空間の一体感
土間をデザイン性のあるスペースとして活用することもできます。最近では、玄関土間を「ライフスタイルの一部」として取り入れる家庭が増えており、自転車をインテリアの一部として見せるデザインも人気です。自転車が美しいデザインの場合、あえて見せることで、空間の一部として調和します。収納の美しさや機能性が両立する空間が作れます。
屋外の駐輪場がない場合の選択肢
特に都市部や集合住宅では、屋外に駐輪場がない場合があります。玄関土間を利用することで、外部に駐輪場がなくても、家の中で自転車を安全に保管できるため、非常に便利です。この方法なら、外に自転車を置いて盗難や天候の影響を受けるリスクを減らせます。
家の外観を損なわない
外部に自転車を置くと、家の外観を損ねてしまうことがあります。特に自転車が多い家庭では、駐輪場や外部に置くスペースを確保するのが難しい場合もありますが、玄関土間に収納することで、外観が整理され、すっきりとした印象を保つことができます。
多目的スペースとして活用
玄関土間を広く取ることができるなら、単に自転車を置くだけでなく、アウトドア用品やスポーツ用品、ペット用具なども一緒に収納できるスペースとして活用できます。これにより、家全体の収納力が向上し、生活がより便利になります。
これらのポイントを考えると、玄関土間に自転車を置くことには非常に多くのメリットがあります。特に都市部や限られたスペースで生活する場合、非常に効率的で便利な収納方法と言えるでしょう。自転車を頻繁に使う場合、家の中で保管することで快適な生活が実現できますよ!

事例を見る:Case09「収納と家事の、テラスハウス・東京都足立区」
納戸の様な、玄関収納も使いやすい玄関収納です。
ウォークスルーな、シューズインクローゼットを設計しました。
シューズインクローゼットがあると便利だよね。という話が良く聞こえて来ます。
シューズインクローゼットといっても、千差万別。
マンションなどでは、凄く小さい、人が入れない、奥行きが少しあるだけの下足入れ
のことを、シューズインクローゼットと称していたります。
本当に便利なシューズインクローゼットは、どんな形なのか設計してみました。
納戸のようなシューズインクローゼットは、通常の「靴収納」にとどまらず、土間収納(=屋内の土足エリア)や多目的収納スペースとしても機能する、より広くて機能的な空間です。いわば「ウォークインクローゼットの玄関版」とも言える存在です。

事例を見る:Case09「収納と家事の、テラスハウス・東京都足立区」
納戸のようなシューズインクローゼットの特徴
玄関横にある広めの個室型収納
1畳〜2畳、場合によっては3畳以上の広さを確保。
靴だけでなく、ベビーカー、自転車、アウトドア用品、傘、レインコート、季節用品なども収納可能。
人が中に入って動ける「ウォークインタイプ」が多いです。
土間続き or 床仕上げの工夫
通常のフローリングではなく、玄関土間からフラットに繋がったモルタル仕上げやタイル張りが多く、泥汚れ・水濡れOK。
濡れた靴・道具・濡れたレインコートなども気兼ねなく収納可能。
靴以外も収納できる多機能性
例:アウトドア用品、ゴルフバッグ、キャンプグッズ、工具、灯油タンク、段ボールのストック、掃除用品、ペット用品など。
棚やハンガーパイプ、可動棚などを組み合わせるとより使いやすくなります。
生活動線がスムーズ
帰宅後すぐにコートや靴を脱いで収納、荷物をしまい、そのまま室内へ。
「汚れものはここで完結」できるので、家の中が汚れにくくなります。
買い物帰りの一時置き場としても便利。
収納と目隠しを両立できる
来客時に生活感を隠せるのも大きなメリット。
扉付きにしたり、ロールスクリーンや間仕切りで視線を遮れる設計が可能。
向いている人・家庭
靴が多い人、家族の人数が多い家庭
アウトドア・趣味の道具が多い人(キャンプ、釣り、スポーツなど)
ベビーカーや自転車を玄関内に収納したい人
来客用と普段使いの靴・荷物を分けたい人
玄関に生活感を出したくない人
設計時の注意点
換気と照明
靴やアウトドア用品の臭いや湿気対策に換気扇や小窓があると◎
奥まで明るくなるように人感センサー付き照明を設置すると便利。
動線計画
玄関 → シューズインクローゼット → 居室やリビング という回遊動線にできると便利。
帰宅後に物を片付けてから室内に入れる流れができる。
収納計画
棚の高さは靴の種類や収納物に合わせて可動式に。
長物(傘、スキー板、登山道具など)の収納スペースも確保。
納戸型シューズインクローゼットは“便利すぎる土間部屋
シューズインクローゼットが納戸のように設計されていると、ただの靴箱以上の価値があります。それは「土足OKの多目的収納」であり、**家の中に持ち込みたくないものを全部一括で預けられる便利な“中間地帯”です。
暮らしの余裕や整理整頓のしやすさを格段に上げてくれます。
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