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執筆者の写真t-ogino

中庭のある平屋の間取り・平屋はどうして心地良いのか!間取りで考える。

更新日:8月25日


平屋中庭のある間取り

平屋の住宅が見直されています。

平屋とは、1階建ての家の事です。

住宅と言えば、2階建てが普通?と思われてきましたが、なぜ平屋が人気になっているのでしょうか?

平屋には独特の心地良さが有ります。

平屋の心地良さと、平屋をつくるならオススメの設計方法を紹介します。

家族が繋がる、仲良くなる

家族が平屋で仲良くなる?

ちょっと不思議な話ですが、本当です。

1階と2階の間には、床という大きな壁が存在します。

(なんか変な表現ですね)

家の中が1階と2階で隔てられてしまいます。

この隔たりは思っている以上に大きなもので、2階の部屋に子供がこもってしまうと、どんな状態なのか全くわからなくなってしまいます。

なんと無くの気配を感じることが出来ないんです。

気配とは、不思議なもので、何をしているのか感じる事も有りますし、精神状態を察知する事も出来ます。

2階の子供部屋の配置では、感じるという事が出来ません。

感じる、つなぐ為に、1階リビングと2階子供部屋とを吹き抜けで繋げる設計をよくしていますが、より感じやすいのは、同一フロアの住宅である、平屋です。

階段の無い事の良さ

2階建て、3階建ての家には、必ず階段が出来ます。

階段が無い事で、移動が簡単になり、家事も時短が図れます。

家の中ってそんなに移動しないのでは?

いえいえ、意外と移動するのです。

1階の洗面所から、2階の物干しまで、洗濯物を持って上がる時。

洗ったばかりの洗濯物は水分を含んでいて、結構重たいものです。

掃除も1階と2階両方しなくてはなりません。

朝、中々起きてくれない息子がいると。。。。リビングが1階で、子供部屋が2階では、何度も階段を登りおりして、起こしに行かなくてはなりません。

吹き抜けで子供部屋をつなげれば、2階建てでも、その場から呼びかけられますが、そんな事も、平屋であれば、そのままで解決してくれます。

平屋+中庭で、広がりとワクワクと。

画像の図面は、私がプランニングした平屋の住宅です。

中庭を介して色々な部屋が繋がっています。

リビングも子供部屋も大人の部屋も。

中庭を囲んで、家の中をグルッと廻れます。

小さな子供は、間違い無く、家と中庭をグルグル廻り、家全体を遊具のして遊びます。

中庭は、外ですが、道路からは隔離されているから事故も安心。

遊んでいても親の目が届き安心です。

中庭は、光と風を取り入れる場所になり、明るく気持ち良い家になります。

しかも外からは覗かれませんから、プライバシーやセキュリティも良くなります。

洗濯物も簡単に干せますし、移動の距離も短くなっています。

階段が無い事で、床面積が小さくなり、その分のコストが削減できる事も大きな利点です。

ハイサイドライトがあるリビング

天井の高さや形が自由に

部屋の上は、屋根だけです。

なので、写真の様に、片側だけが高い天井や、三角の屋根など、色々な形の天井を自由につくれます。

住宅の設計のだいご味は、3次元の空間である事です。

平面プランがそのまま、形になった住まいより、天井に変化のある家の方が、開放感が生まれ、光の取り入れ方も工夫が出来ます。

平面的な間取りは一緒でも、過ごしていてゆったり出来るのは、こういった空間に余裕がある場所だったりします。

平屋こそ、床下を使いたい

平屋の場合、床下の面積が大きくなります。

ですからこの床下を使わない手はありません。

収納にするも良し、1階の床を下げリビングの天井を高くした、大きな空間にするも良しです。

元々、日本の住宅は、平屋が基本でした。

ある時から、2階建てが標準住宅のようになりましたが、これは、プレハブ住宅が増えた時代に、効率的に家を供給するという時代背景があってのものです。

敷地に余裕がある場合、狭小敷地の場合と、家が立つ場所の条件はそれぞれ異なります。

敷地に余裕があっても、近所の住宅が2階建てだから、なんと無く2階建てにするのではちょっと勿体無い。

平屋お家。

1度考えてみてください。


平屋について


平屋(ひらや)とは、1階建ての住宅のことを指します。日本の住宅スタイルの一つで、階段がないため、バリアフリーであることが特徴です。以下の点が平屋の主な特徴です:


  1. 一階建て: 家のすべての部屋が一つの階にあります。階段がないため、移動が楽で、特に高齢者や身体に不自由がある方にとっては便利です。

  2. 広い敷地: 一つの階に広くスペースを持つため、敷地が広い場合に広々としたレイアウトが可能です。

  3. 建設コスト: 階段や上階の構造が不要なため、2階建て以上の家よりも建設コストが低くなることが多いです。

  4. メンテナンス: メンテナンスが簡単で、屋根の点検や修理が比較的容易です。

  5. デザインの自由度: 1階で全てが完結するため、内部のレイアウトやデザインの自由度が高いです。


平屋は、特に家族構成が少ない場合や高齢者がいる家庭、または土地に余裕がある場合に人気があります。日本の伝統的な家屋でも見られるスタイルで、最近ではモダンなデザインの平屋も増えてきています。


平屋の良さについて


平屋の良さにはいくつかの点があり、多くの人にとって魅力的な選択肢となっています。以下に、平屋の主なメリットを詳しく説明します:


1. バリアフリー

平屋はすべての部屋が1階に配置されているため、階段がありません。これにより、移動が容易で、特に高齢者や身体に障害がある人々にとって便利です。また、将来的に体力や健康に変化があった場合でも、安心して住み続けることができます。


2. メンテナンスの容易さ

階段や上階の構造がないため、屋根や外壁の点検・修理が簡単です。また、掃除や日常のメンテナンスも楽になります。特に屋根の清掃や雨漏りの点検が容易です。


3. 安全性

階段がないことで、転倒のリスクが減ります。特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では、安全性が高まります。


4. アクセスのしやすさ

すべての部屋が1階にあるため、移動がスムーズです。荷物の運び入れや日常的な活動が楽に行えます。


5. 建設コストの削減

階段や上階の構造が不要なため、建設コストが比較的低くなることが多いです。また、基礎や屋根の構造が簡素化されるため、コスト面でもメリットがあります。


6. デザインの柔軟性

1階にすべてを配置するため、間取りの設計に自由度があります。広々としたリビングや庭との一体感を持たせるレイアウトが可能です。また、大きな窓を設けることで、自然光を取り入れやすく、開放感のある住空間を作ることができます。


7. エネルギー効率

1階建てのため、冷暖房の効率が良くなることがあります。上下階の温度差がないため、空調の効率が高まり、光熱費の節約が期待できます。


8. コミュニケーションのしやすさ

家族全員が同じフロアにいるため、コミュニケーションが取りやすくなります。日常生活の中で自然と顔を合わせる機会が増え、家族のつながりが強化されることがあります。


平屋の設計には、土地の広さや生活スタイルに応じた工夫が必要ですが、そのシンプルさと機能性の高さが、多くの人にとって魅力的な選択肢となっています。


中庭のある平屋の設計方法


中庭のある平屋の設計は、住まいに自然光や風通しを取り入れつつ、プライバシーを保ち、開放感を持たせる素晴らしい方法です。以下に、中庭のある平屋を設計する際のポイントと方法を詳しく説明します。


1. 中庭の位置と大きさ

  • 位置: 中庭は家の中心に配置することが一般的ですが、敷地の形状や希望する生活スタイルに応じて調整できます。例えば、リビングやダイニングが中庭に面していると、開放感を得やすくなります。

  • 大きさ: 中庭の大きさは、敷地面積や設計の目的に応じて決定します。広い中庭はリラックススペースやガーデンエリアとして使えますが、小さな中庭でも十分に楽しめます。


2. プライバシーの確保

  • 囲い: 中庭を囲む壁やフェンスの高さを調整して、隣家や道路からの視線を遮りつつ、開放感を確保します。ガラスや竹垣、フェンスなどを利用することがあります。

  • 植栽: 中庭に植物を配置することで、視覚的な遮蔽を提供しつつ、緑を楽しむことができます。高い植物や低い植栽を組み合わせることで、プライバシーを保ちつつリラックスできる空間を作れます。


3. 中庭と室内の連携

  • 大きな窓: 中庭と接する部屋には大きな窓を設けることで、自然光を取り入れ、外とのつながりを感じられます。窓を開けることで中庭と室内の空気が自然に循環します。

  • スライディングドア: 中庭にアクセスするためにスライディングドアや折れ戸を使用すると、屋内と屋外の境界が柔らかくなり、出入りが便利です。


4. デザインと利用方法

  • 舗装と家具: 中庭には舗装やデッキを施し、屋外用の家具やバーベキューグリル、リラックスチェアなどを配置すると良いでしょう。用途に合わせてデザインを考えます。

  • 装飾: 中庭に水景や灯り、アートピースを追加することで、より魅力的でリラックスできる空間を作れます。


5. 風通しと自然光の取り入れ

  • 風の流れ: 中庭が風の通り道になるように設計すると、自然な換気が可能です。風の流れを考慮して、窓の位置や配置を工夫します。

  • 光の取り入れ: 中庭に面する部屋に十分な自然光を取り入れるために、天窓やオーバーハング(出っ張り)などを利用するのも効果的です。


6. エコロジカルな配慮

  • 雨水の利用: 中庭で集めた雨水を利用する仕組みを導入することで、植物の水やりに役立てることができます。

  • エネルギー効率: 中庭による自然光や風の利用は、冷暖房の効率を上げる助けになります。


これらのポイントを考慮しながら、中庭を設計することで、居心地の良い、機能的で美しい平屋を実現することができます。


中庭にある平屋の良さについて


中庭のある平屋には、いくつかの顕著な利点があります。中庭は家の中心に位置し、内外の空間を結びつける重要な役割を果たします。以下に、中庭付き平屋の良さを詳しく説明します。


1. 自然光と通風の向上

  • 自然光の取り入れ: 中庭があることで、家の中心部に自然光を取り入れやすくなります。周囲の部屋に光が入り、暗い部屋が少なくなります。

  • 風通しの改善: 中庭は風の通り道として機能し、家全体の通風を改善します。これにより、夏の暑さや湿気を和らげ、快適な室内環境を保つことができます。


2. プライバシーの確保

  • 視線の遮蔽: 中庭は家の内部と外部との境界となり、隣家や通りからの視線を遮る効果があります。中庭を囲む壁やフェンス、植栽などを利用することで、プライバシーを守りながら開放感を持たせることができます。

  • 静かな空間: 中庭に囲まれた空間は、外部の騒音を遮断するため、静かなリラックススペースを提供します。


3. 開放感とエステティック

  • 視覚的な広がり: 中庭を取り入れることで、家全体が広がりを感じさせ、視覚的な開放感を生み出します。特に狭い敷地の場合でも、中央に空間を設けることで広々とした印象を与えます。

  • 美しい景観: 中庭にガーデンや水景、アートピースを配置することで、美しい景観を楽しむことができます。四季折々の変化も楽しめるため、住まいに魅力が増します。


4. 家族のつながり

  • 共同スペース: 中庭は家族が集まる共有スペースとして利用できます。屋外での食事やバーベキュー、リラックスした時間を過ごす場所として使うことができます。

  • 視覚的な一体感: 中庭を囲む部屋の窓やドアから、中庭の景色を楽しむことができ、家族間のつながりを感じやすくなります。


5. エネルギー効率の向上

  • 冷暖房の効率化: 中庭によって自然光や風を取り入れることで、冷暖房の効率が向上することがあります。これにより、エネルギーコストの削減が期待できます。

  • 自然エネルギーの利用: 中庭に植栽を施すことで、温度調節や湿度調整が可能になり、エコロジカルな住環境を作ることができます。


6. 多用途の活用

  • リラックスエリア: 中庭はリラックスや読書、趣味のスペースとして利用できます。ガーデニングやアウトドア活動を楽しむ場としても最適です。

  • 子どもの遊び場: 小さな子どもが安全に遊べる場所としても利用できます。外の空気を感じながらも、家の中からはしっかり見守ることができます。


7. メンテナンスの簡素化

  • 掃除の容易さ: 中庭は比較的コンパクトなエリアであるため、掃除や手入れが簡単です。特に外部のメンテナンスがしやすいというメリットがあります。


中庭のある平屋は、機能的でありながら、美しい住空間を提供します。家族の生活スタイルや好みに合わせたデザインによって、より快適で魅力的な住まいを実現することができます。


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