t-ogino
認知症の方が回復する施設の設計とは?デザインとは?

|Photo by 心に溶け込む、日本の色 / つくばのサービス付き高齢者向け住宅|
認知症の方が回復する施設の設計とは?デザインとは?
介護施設を設計する時にいつも考えていることであり、設計力で認知症が回復するこ
とを目指して設計をしています。
サービス付き高齢者施設ではありますが、認知症の方を積極的に受け入れる施設で、
1部認知症の方専用の領域になっています。
その認知症の方専用の共用スペース(食堂兼機能回復訓練室)です。
認知症の方だからこそ、より直接心に訴えかけ、感じる空間を考えました。
ハイサイドライトから取り込んだ、光と風は、食堂を通り、中庭へ抜けていく。光と
風の通り道の真ん中に認知症専用共用スペースがあります。風の変化・光の変化を敏
感に感じられる場所になっています。
ベンガラの様な赤の色彩は、食欲を増し高齢者の好む色彩です。色彩には、日本の伝
統色を使い、馴染んだ心に溶け込む色彩計画をしました。
気持ちを前向きにしてくれる採光とベンガラの色彩の空間です。