
クリニックも、完成。
受け付けカウンターの裏側。
可動でプリンターを出し入れ出来る仕組みを、
仕込んでみました。
クリニックのカウンターとは
「クリニックのカウンター」は、医療機関やクリニックの受付や対応を行う場所を指します。具体的には、以下のような機能があります:
受付: 患者さんの来院時に受付を行い、基本情報や診察の予約状況を確認します。初めての患者さんには登録手続きを行うこともあります。
予約管理: 診察や検査の予約を受け付け、スケジュールを調整します。また、予約のキャンセルや変更も対応します。
保険確認: 健康保険や医療保険の情報を確認し、診療費用の見積もりや支払いの案内を行います。
案内・説明: 診療の流れや待ち時間について説明し、必要な書類や手続きについて案内します。
情報提供: 医療サービスやクリニックの方針、診療科目などについての情報提供を行います。
カウンターは、患者さんと医療スタッフのコミュニケーションの橋渡し役として、スムーズな診療をサポートする重要な役割を担っています。

機能的なクリニックカウンターを設計する方法
機能的なクリニックカウンターを設計するためには、以下の要素を考慮することが重要です
1. 利用者の流れを考慮する
受付エリア: 患者が到着して最初に接触する場所です。待機スペースを設け、プライバシーを確保するためのパーティションや仕切りを考慮します。
動線の最適化: 患者の動きがスムーズになるように、受付から診察室への動線や待機スペースの配置を工夫します。
2. プライバシーの確保
個別対応: 受付業務や個人情報の取り扱いにはプライバシーの配慮が必要です。カウンター周りに仕切りを設ける、またはパーテーションを使って個別対応ができるスペースを作ります。
音響対策: 受付での会話が他の患者に聞こえないように、音の遮断対策を検討します。
3. アクセシビリティ
バリアフリー設計: 車椅子やベビーカーの利用者もスムーズにアクセスできるように、カウンターの高さやスペースを工夫します。
視認性の向上: 簡単に見つけられる位置にカウンターを設置し、案内表示をわかりやすくします。
4. 効率的な業務フロー
ITシステムの導入: 電子カルテや予約システムを導入し、スムーズな情報管理と業務の効率化を図ります。
収納と設備: 必要な書類や道具をすぐに取り出せるように、収納スペースや業務用設備を整備します。
5. 待機スペースの設計
快適な待機環境: 待機エリアには、快適な椅子やテーブル、読書用の雑誌などを用意します。長時間の待機が予想される場合は、エンターテイメントやリラクゼーションの要素も考慮します。
清潔感の保持: 清掃しやすい材料やレイアウトを選び、清潔感を保つようにします。
6. スタッフの作業効率
作業スペースの最適化: スタッフが効率よく作業できるように、必要な機器や書類がすぐに取り出せるようにします。また、作業中の動きが少なくて済むレイアウトを検討します。
7. エルゴノミクスの考慮
スタッフの健康: スタッフが長時間の作業でも快適に働けるように、カウンターの高さや作業椅子の設計を工夫します。
8. デザインとブランディング
視覚的な一貫性: クリニックのブランドイメージに合わせたデザインを採用し、統一感を持たせます。色使いやロゴ、装飾などが患者に安心感を与えるようにします。
これらの要素をバランスよく考慮することで、機能的で快適なクリニックカウンターの設計が可能になります。

可動でプリンターを出し入れできるカウンター
可動でプリンターを出し入れできるカウンターの設計は、スペースの有効活用と作業効率の向上を目指します。以下は、そのための設計要素と考慮すべきポイントです:
1. プリンター収納の設計
スライド式トレイ: プリンターを収納するためにスライド式のトレイや引き出しを設置します。これにより、必要な時にプリンターを簡単に取り出し、使用後には収納できます。
折りたたみ機構: スペースを節約するために、プリンターを折りたたんで収納できる機構を設けることも考えられます。
2. カウンターの耐荷重性
構造の強化: プリンターは比較的重い機器なので、カウンターの構造がその重量に耐えられるように強化する必要があります。耐荷重設計をしっかり行います。
3. 操作のしやすさ
エルゴノミクス: プリンターが取り出しやすく、操作しやすい位置に配置できるようにします。高さや角度も考慮して、使用者が快適に操作できるようにします。
ケーブル管理: プリンターのケーブルが収納や使用時に邪魔にならないように、ケーブル用の通路やクランプを設けます。
4. デザインと統合性
カウンターのデザイン: プリンター収納部がカウンター全体のデザインと調和するようにします。プリンターを収納している時も見た目がすっきりするように設計します。
アクセサリ収納: プリンターに関連するアクセサリや消耗品(用紙やインクなど)も収納できるスペースを設けると便利です。
5. 操作のスムーズさ
ロック機能: プリンターを出したり収納したりする際に安定させるためのロック機能を設けると、安全に操作できます。
スムーズなスライド: スライド機構や引き出しがスムーズに動くように、滑りやすいレールやベアリングを使用します。
6. メンテナンスの考慮
簡単な清掃: プリンター周辺の清掃がしやすいように、カウンターや収納部分が取り外し可能であったり、汚れに強い素材で作られていると便利です。
これらの要素を組み合わせることで、可動でプリンターを出し入れできるカウンターを設計することができます。スペースの有効活用と機能性を両立させたカウンター設計を目指しましょう。

受付カウンターの家具製作方法
受付カウンターを自作または製作依頼する場合、以下のステップに従って計画し、製作を進めると良いでしょう。
1. 設計と計画
目的の明確化: 受付カウンターの役割や機能(受付、案内、保険確認など)を明確にし、それに基づいてデザインやサイズを決定します。
寸法の決定: 使用するスペースの寸法を測定し、カウンターの高さ、幅、奥行きを決定します。一般的な受付カウンターの高さは約100〜110cmです。
レイアウトの決定: 受付カウンターのレイアウト(L字型、U字型、直線型など)を決め、動線や使いやすさを考慮します。
2. 素材の選定
構造材: 木材(合板、MDF、無垢材など)、メタル、ガラスなど、カウンターの構造に適した素材を選びます。耐久性やデザインに合った素材を選びましょう。
仕上げ材: 表面仕上げのために、ラミネート、塗装、ビニールシートなどを選びます。耐汚染性や清掃のしやすさも考慮します。
3. 設計図の作成
詳細な図面: カウンターの設計図やレイアウト図を作成します。必要な収納スペース、プリンターの収納、ケーブル管理の場所なども含めて詳細に描きます。
3Dモデル: ソフトウェア(例:SketchUp、AutoCADなど)を使用して、3Dモデルを作成すると、設計がより具体的にイメージしやすくなります。
4. 製作準備
材料の調達: 設計に基づいて必要な材料を購入します。木材、金具、塗料、仕上げ材などを用意します。
工具の準備: ドリル、ノコギリ、サンダー、スクリュードライバーなどの必要な工具を準備します。
5. 製作プロセス
カットと組み立て: 材料を設計図に基づいてカットし、組み立てを行います。正確なカットと組み立てが重要です。
接合と固定: 板材を接合するために、木ネジやボンドを使用します。メタル部品を取り付ける場合は、適切な金具を使用します。
仕上げ: 表面をサンディングし、塗装やラミネートなどで仕上げます。仕上げの際は、均一に塗ることが重要です。
6. 設置と調整
位置決め: カウンターを設置する場所に運び、位置を決定します。水平を確認し、必要に応じて調整します。
固定と安定化: カウンターを壁や床に固定して安定させます。必要な場合は追加のサポート材や金具を使用します。
最終調整: 開閉部分や引き出しの動きがスムーズか、収納スペースが使いやすいかを確認し、調整します。
7. アクセサリーと機能の追加
収納機能: 引き出し、棚、ケーブル管理用のトンネルなど、機能的な収納スペースを追加します。
照明: 必要に応じてカウンターの下や周辺に照明を設置し、作業効率を向上させます。
8. 最終チェックとメンテナンス
完成チェック: 最終的に全体をチェックし、必要な修正や仕上げを行います。
メンテナンス: 定期的な清掃やメンテナンスを行い、長期間にわたって良好な状態を保つようにします。
このプロセスを踏むことで、機能的で美しい受付カウンターを製作することができます。必要に応じて一級建築士のアドバイスを受けてください。
クリニック設計プロジェクトの解説