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執筆者の写真t-ogino

鉄骨住宅ゆえにボーリングで地盤調査が必要な理由。桜と中庭の家(東京都北区)

更新日:11月26日


ボーリング調査をする職人

ボーリング調査の立ち会いをして来ました。 普段、地質調査屋さんに任せて、立ち会いはしないのですが、近場だったので。 3日かけ、標準管入試験を行い、さらに、試料(各深さの土ね)を採取し、別の試験場で、液状化などの危険性が無いか、検査を行います。木造住宅の場合は、此処まで大げさな調査はまず、しませんが。 良い地盤だといいな~。地盤が悪いと、コストに却ってくるのですよ。


鉄骨住宅を建てる際に地盤調査が必要な理由について


構造物の安定性

鉄骨住宅はその重量や構造上、基礎部分に大きな負荷がかかります。鉄骨の構造は、木造住宅に比べて重量があるため、しっかりとした基礎が必要です。地盤調査を行うことで、その土地の地盤が鉄骨住宅の重さに耐えられるかを確認し、適切な基礎設計を行うことができます。


地盤の性質と支持力

地盤調査をすることで、地盤の種類やその支持力(地盤がどれだけの重さを支えられるか)を把握できます。地盤には、粘土層、砂層、岩盤などがあり、それぞれ支持力が異なります。鉄骨住宅は比較的重いため、適切な地盤でないと沈下や傾きが発生する可能性があります。


沈下やひび割れの防止

地盤が不均一だと、住宅が沈下したり、基礎にひび割れが生じることがあります。地盤調査によって、地盤の均質性や堅固さを確認し、必要に応じて地盤改良を行うことで、これらの問題を未然に防ぐことができます。


設計・施工の精度向上

地盤調査の結果を基に基礎設計を行うことで、鉄骨住宅の設計がより正確になります。基礎の設計が適切であれば、施工もより精度高く行うことができ、結果として建物の安全性が向上します。


長期的な安定性と維持管理

鉄骨住宅のような大規模な建物は長期間使用されるため、その安定性が非常に重要です。地盤調査によって長期的な地盤の変化を予測し、必要な対策を講じることで、長期的に安定した住まいを維持することができます。


法的・規制要件

多くの地域では、鉄骨住宅を建設する際には地盤調査が義務付けられていることがあります。これは建物の安全性を確保するための規制であり、調査結果に基づいた適切な対策が求められます。

地盤調査は、鉄骨住宅の安全性と安定性を確保するために非常に重要なプロセスです。適切な調査とそれに基づく対策が施されることで、安心して住むことができる住宅が実現します。


鉄骨住宅における地盤調査の重要性について


鉄骨住宅の特性と地盤の関係

鉄骨住宅はその構造上、大きな荷重を基礎にかけるため、地盤の状態が非常に重要です。鉄骨は強固である一方で、鉄骨の重さや荷重を支えるためには、地盤がしっかりしている必要があります。


鉄骨住宅の特性

  • 重量: 鉄骨構造は木造に比べて重いため、荷重が集中します。

  • 剛性: 鉄骨構造は非常に剛性が高く、地震や風圧に対する耐性が強いですが、その反面、基礎の支持力が不足していると問題が発生します。

  • 高さ: 鉄骨構造は通常、木造よりも高くなることが多いため、基礎の設計がより重要になります。


地盤調査の具体的な方法

地盤調査にはいくつかの方法があり、各方法は地盤の性質や構造に応じて選ばれます。主な調査方法には以下のものがあります


(1) ボーリング調査

  • 方法: 地面にボーリング機械で穴を掘り、地層を直接採取して調べます。

  • 目的: 地盤の深層までの地質や水位を把握することができます。

  • 結果: 地層ごとの土質、含水量、強度などのデータが得られます。


(2) 標準貫入試験 (SPT)

  • 方法: ボーリング調査と併せて行い、地盤の硬さを測るためにサンプルを取ります。

  • 目的: 土の支持力を測定し、地盤の強度を把握することができます。

  • 結果: 土の硬さや密度、支持力の値がわかります。


(3) スウェーデン式サウンディング試験

  • 方法: 地面にサウンディング装置を使って、地盤の深さに応じた抵抗値を測定します。

  • 目的: 地層の深さや土質の変化を把握するのに適しています。

  • 結果: 地盤の硬さや安定性が推定されます。


(4) 地盤調査機器の使用

  • 方法: 地盤の振動特性や電気的特性を利用して地盤の特性を評価します。

  • 目的: 地盤の性質を詳細に分析するための方法です。

  • 結果: 地盤の物理的特性や強度が詳細に把握できます。


地盤調査の結果と基礎設計

地盤調査の結果をもとに、基礎の設計が行われます。基礎設計には以下のような要素が含まれます


(1) 基礎の種類

  • 浅基礎: 表層の地盤が十分に強い場合に使用します。鉄骨住宅では通常、コンクリートのベタ基礎や独立基礎が採用されます。

  • 深基礎: 地盤が弱い場合には、杭や地下壁などを使って深い層に基礎を設けます。これは地盤改良や補強が必要な場合に選ばれます。


(2) 基礎の設計

  • 荷重の分散: 基礎設計では、鉄骨住宅の重量を均等に分散させるように設計します。

  • 沈下対策: 不均一な沈下を防ぐために、地盤改良や基礎の設計に工夫を施します。

  • 地盤改良: 必要に応じて、地盤を改良するための方法(例えば、地盤改良材の注入や圧密処理など)を検討します。


長期的な安全性の確保

鉄骨住宅の長期的な安全性を確保するためには、定期的な点検や維持管理も重要です。地盤の変化や基礎の劣化に対応するために、定期的な検査を行い、必要に応じて補修や改修を行います。


地盤調査は、鉄骨住宅の安全で安定した建設に不可欠なプロセスであり、これをしっかりと行うことで、住宅の寿命や居住者の安全が確保されます。


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