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ここのいえ・浜松の家

ここのいえ・浜松の家:大屋根が特徴的な家�の外観
ここのいえ・浜松の家:吹抜けが心地よいリビング
ここのいえ・浜松の家:2階の秘密のゲストルーム
ここのいえ・浜松の家:大屋根の外観
ここのいえ・浜松の家:リビングから外部を眺める
ここのいえ・浜松の家:静謐な玄関土間
ここのいえ・浜松の家:心地よさが地窓からあふれる家の夜景

色々な居場所がつながる、育つ・バリアフリー×環境×デザイン

建物概要

所在地:静岡県浜松市

構造用途:ほぼ平屋(木造2階建て)

延床面積:91.21㎡(27.5坪) 1F:79.00㎡+2F:12.21㎡

断熱性能・省エネ性能:UA値0.46・断熱等級6・HEAT20 G2

省エネ性能:ZEH基準住宅 BEI 0.78・1次消費エネルギー等級6

耐震性能:耐震等級2

Design:Ogino Takamitsu Atelier

Photo:I=Ippei Shinzawa O=Ogino Takamitsu

施主の想い

住みながら育っていく住まいを形にしたい。そんな想いの住まい手です。

都市部からの移住。ちょっと街に出て楽しむ生活を、家の中でも楽しむ暮らしに変わる。そのこと自体を楽しむための色々な居場所があるとよいな。周辺環境・自然環境の良さを受け入れ、芳しくない環境はうまくさえぎる。暮らしやすさがバリアフリーにつながる家であってほしい。温熱環境など、現代的な性能の家でありたい。

要望のポイント

・バリアフリー×デザイン=人に優しい

・色々な居場所が欲しい

・周辺環境とのつながりとプライバシー

・地域の自然環境との関わり

・床下エアコン・高気密高断熱など現代的性能

大きな片流れ屋根とガルバリウム外壁が特徴的なモダンな一戸建ての外観

提案・設計内容

静岡県浜松市の郊外の敷地。住宅地での暮らし方について深く考え、設計した住宅です。

歩けばカフェがある。図書館もある。ランニングコースも、公共プールもある。そんな都市部とちがい、楽しみの場所は少し足を延ばしていく場所な郊外立地の住まいでは、家で多様に楽しむ暮らせることが大切なのではと思いいたりました。

そこで、家の中・外に色々な居場所があって、その居場所がちょっとずつ繋がっていくことで、心地よさをうみだす。そんな家を設計しました。

木の梁が見える高い斜め天井とルイスポールセンのペンダントライト、黒いレザーソファがある開放的なリビング

色々な居場所がつながる暮らし

家の中に色々な居場所があると、暮らしを楽しめるのではないかと考えました。ロフト・隠れ家の様な2階のゲストルームは遊び場に。スキップフロアの階段に腰掛け、大きな土間でちょっとした木工作業を。リビングはダイニングテーブルが洋裁テーブルに、ソファはデイベットに早変わり、トップライトのある余白の三角コーナーはお茶をしながら本を読むコージーコーナーに。座る場所もそこここに、広い洗面所はくつろげる歯磨きタイムに、玄関ポーチには半屋外ですごすベンチがある。そんな場所が扉で仕切られず、ゆるやかにつながる事で抜け感と開放感のある、心地よい居場所の連なりになっています

木の温もりがあるダイニングと薪ストーブ(ペレットストーブ)が置かれた明るいリビングダイニング

ひとに優しい=バリアフリー×デザイン

バリアフリーとデザイン性を掛け合わせた設計をすることで、将来だけでなく、今現在も

快適に過ごせる家です。外部アプローチは、ゆるやかな階段とスロープの2方向からアプローチ。エントランスの大きな土間と、リビングなどの住まいの場は段差を無くし、転倒のリスクを減らした設計をしています。扉は全て引戸にし、幅を大きくすることで、歩きやすくし、リビングから全ての部屋にアクセスでき回遊式も組み合わせた短い動線にする事で、移動しやすい家になります。これら全ては、車椅子を使うことになっても、過不足なく暮らせる家になります。

黒のガルバリウム外壁と大きな斜め屋根の下に木製の垂木が見えるアプローチ通路を備えた一戸建ての外観

自然環境とプライバシー

冬は吹きおろしの季節風に悩まされ、夏は南からの海風はゆるやかで感じづらい。そんな地域の環境に呼応し、冬の吹きおろしの風をブロックする大屋根。夏の南からの海風を取り込む高窓が、夏は心地よい風が吹き抜け、冬は強風から守られた家になっています。周辺の住まいからのプライバシーを守る為、高窓からの採光と、高い木塀と庭にまもられた南の大窓、中を覗かれない地窓と、心地よい光が4方から入るけれどプライバシーが守られる窓の配置をしています。

斜めの表し梁が連続する屋根裏風のロフト空間。高窓から光が差し込む手すり兼用の造作本棚

高気密高断熱・床下エアコン

現代的な住まいの性能とするため、床下に暖気を入れる床下エアコンと、断熱等級6の高気密高断熱の家としています。冬は床下エアコン1台。夏は2階のエアコン1台だけの稼動で十分、暖冷房がまかなえています。キッチンと洗面所の床仕上げはタイルですが、床下をエアコン暖房とすることで仕上のタイルも温まり、冬でも暖かく裸足でもすごせる心地よい家です。

ペンダントライトの灯りが映える夕暮れ時のリビングダイニング。無垢床と斜めの表し梁天井、丸テーブルと黒いソファが調和する空間

変化を受け止める

住みながら育って行く様な、住まいとするため、変化を受け止める包容力のある家としています。家具の配置も固定では無く、例えば、ソファも数カ所違う場所における様な、住まい手が工夫しながら生活できる、使い方を決めすぎない設計をしています。そこここにちょっとした余白があるため、モノの置場も変化をしいける、暮らしの変化成長を受け止める家になっています。

高い吹き抜けと木の垂木天井を見上げる、変形デザインのダイニングテーブルとストーブが設置された無垢床の内観

完成後の様子と施主の声

DIYで色々なものをこれからつくり、ちょっとずつ暮らしをつくっていきます。特に庭づくりはこれから、先ずウッドデッキをつくり、芝生をはり、植栽を植えと楽しみがたくさんあります。住みながら変わっていける、暮らしをつくっていく、完成のない家での生活を楽しんでいます。

木目の美しい傾斜天井と白い手すりの階段があり、デスクやオフィスチェア、本棚が並ぶ開放的なワークスペース

ハイサイドライト(高窓)からはいる、美しい光

10年以上使ってきた、戦友のようなアーロンチェア(ハーマンミラー)。デスク・引き出しワゴン・本棚(IKEA) 。全部造作出来れば良いけれど、そうもいかないので、元々使っていたものをあてはめて。変わりに贅沢な天井高さを。

グレーのタイル床からつながる玄関土間スペースと、木製枠の鏡・収納扉を備えたナチュラルなデザインの造作手洗いコーナー

人に優しい設計

コンセントの高さは45cmと高め。スイッチは90cmと低め。コンセント高いと腰をかがまず抜き差しできる。スイッチ低いと手を高く上げず、入り切りできる。「人に優しい」設計 雑味があっても、散らかしていても、おおらかにうけとめる家にしたいなあという、設計思想で。

上部のハイサイドライトからやわらかな光が降り注ぐリビングの一角。無垢床の上に木製本棚とサイドテーブル、黒いレザーソファが配置された空間

本と過ごすコージーコーナー

間接照明にみえて、既製サイズの天窓仕込んでます。(間接照明もいるけど)スリットの奥行は直射日光を避けるため、一旦壁に光があたり反射するサイズ。既製品サッシそのままに、天井にアゴつける事でスリットを細しローコスト化を実現。本と過ごすコージーコーナー。

斜めの表し梁が美しく整列する勾配天井のロフト。木製デスクと白いデザイナーズチェア、手すり兼用の造作本棚が設置された多目的コーナー

気軽な本棚

本があるってな豊かなコトだとおもっていて。大量の本を収納するのもよいけど、気軽に本に触れられるといいなあと、家の色々なところに小さな本棚がある家にしました。 シューメーカーチェアとイームズシェルチェアの名作椅子、IKEAの机と共に。

白い手すりの木製階段とグレーのクロスが映える階段室。上部には木��製垂木の吹き抜け天井、奥にはリビングへとつながる土間通路が見える内観

抜け感・開放感

家の北側から、南側へ空間がゆるくつながっています。

抜け感のしょうたいは?

1)視線:物理的に遠くまで視線が抜けること。

2)空間:視線は遮られるが、空間がつながっていることが感じられること。

3)心:小さな空間から大きな空間に変化したときの緊張と緩和。 3っつの抜け感が揃った1枚。

木の垂木がダイナミックに伸びる斜め屋根の深い庇。斜めの木製柱とモルタル仕上げの階段アプローチを備えた黒い外壁の住宅玄関

風が抜けて気持ちが良いポーチ

風が抜けて気持ちが良いので、ポーチに製作したベンチで本を読んでる。居場所がたくさんあると、すごしやすい。

斜めの表し梁が迫るロフト・2階スペース。ステンレスシンクと木製棚のあるコンパクトなミニキッチンと白い収納ラック

趣味の場所

​配管隠しの木の箱だけつくりました。toolboxさんの、ミニマルなステンレスキッチンが、コスパもバイブレーション仕上げの質感も良くって入れさせて貰いました。 が、塩ビの排水管露出がこの家には、似合わんなあ、という事で合板boxで隠す。ちなみに板は外せて、点検できますよ。

グレーのタイルの床でつながる水回り動線。手前に木枠ミラーとスクエアタイルの造作洗面台、奥にガスコンロや食洗機を備えたナチュラルなキッチン

冬でも暖かい、タイル床

高気密高断熱で本当に大切なのは「暖かさの質」だと。

・換気量を上げて酸素濃度を上げる

・場所の温度差を小さく

・その上で高気密高断熱

実際のところ、エアバランスの調整はかなりデリケートにしています。タイル床も暖かい。

面いっぱいに広がるダークグレーの大きな傾斜屋根と、軒下の木製柱・ウッドフェンスが特徴的なモダンな住宅ファサード

大屋根の外観

近所の方に、「デザイナーさんみたいな人が引っ越して来るかと、思ってた(普通の人だ)」と。

木組みの勾配天井とロフトの手すりが広がる大きな吹き抜けリビング。黒いレザーソファとゴールドのペンダントライト、グレーの造作家具が調和する空間

大きな木の天井と、美しいひかり

高窓(ハイサイドライト)から入る、朝の美しい光が、屋根の構造を浮かびあがらせる時間が好き。設計的には、天井って色々な事が出来る、腕の魅せどころ。ストラクチャー表しで架工が美しい。

大きな傾斜屋根からダイナミックに伸びる木製の表し垂木と斜め支柱。コンクリート階段へ続く黒ガルバリウム外壁の玄関アプローチ

ディテールにやどるもの

現場では職人さんと悩みに悩んで角度を決め、雨樋を取り付けてます。取り付けちゃえばごく普通にみえる。が、普通に見えるには裏側でいろんな努力をしています。 一見普通の様でいて、すごくシンプルに見える様に。

木天板とステンレスシンクを組み合わせた造作キッチン。白いスクエアタイルの壁面、ガスコンロ、ビルトイン食洗機、吊戸棚を備えた温かみのある台所

木のキッチンは、Vの字型

L型キッチンとI型キッチンの良いとこどりで製作した、Vの字型の木のキッチン。油跳ねのあるコンロ部分の天板はステンレスで。高さが違うのは、ナベの位置が低いと、食材を入れやすく調理がしやすいから。手の届く範囲に全てが収納されたオリジナル設計。

ダークグレーのタイルが敷き詰められた静けさのある玄関土間。木製のスツールや観葉植物、壁面の大型木製壁(収納扉)が調和するシンプルな空間

余白と土間

エントランスの大きな土間と、リビングなどの住まいの場は段差を無くし、転倒のリスクを減らした人に優しい設計です。土間は来客時の場所にも、ちょっとした作業場にもなり家の余白になって、心のよゆうにつながっています。

薄暮の空に映えるダークグレーの大きな傾斜屋根と木製支柱。窓からあたたかい照明の明かりがこぼれる、黒いガルバリウム外壁の夕景ファサード

にじみでる心地よさ

地窓からは外から内部はのぞかれず、でも部屋の中の暖かさ・心地よさがもれ出ています。

地上近くまでダイナミックに伸びる片流れ風の大きな片流れ・切妻屋根と、黒いガルバリウム鋼板、木製支柱が特徴的な一戸建ての全景

大屋根が暮らしをまもる

強風をさえぎり、外部とのクッションになる大屋根の中で、心地よい暮らしがいとなわれます。

薄暮の空を背景にした黒いガルバリウム鋼板の大きな切妻屋根。軒下のアプローチライトと窓からあたたかな明かりがこぼれる一戸建ての正面ファサード(夕景)

階段とスロープ

玄関までは、階段とスロープどちらからもアプローチできます。車椅子でもスムーズに家に入れる、バリアフリー設計。

青空に映えるダークグレーの大きな傾斜屋根と木製支柱。コンクリートのアプローチと黒いガルバリウム鋼板が調和する、日中の正面ファサード

玄関前の壁

玄関扉の前に、壁をつくることで、扉を開けたときに家の中が外から丸見えにならない、プライバシーに配慮した設計です。

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