​南青山の東洋医学クリニック+鍼灸院

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東洋医学クリニック+鍼灸院
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仙桃モチーフのデザイン

建物概要

所在地:東京都港区南青山

用途:東洋医学 診療所・鍼灸院

延床面積:51.48m2

Design:Ogino Takamitsu Atelier

Photo:Ippei Shinzawa/Ogino Takamitsu

施主の想い

南青山にある、ビルに中の小さなスペースを活用して、東洋医学と鍼灸院のクリニックを開設したいという依頼でした。部屋の中に大きな段差が有り、場所を上手く使え無い。どうしたら良いのか?困っているとの事でご相談に来られました。

如何にも東洋医学をイメージさせるデザインには、したく無い。陰陽で考えると、クリニックの診察室を明るい陽に、リラックスして施術を受ける鍼灸室は、落ち着いた陰にしたいというご要望でした。会話をしに来たがる方も多いです、とのお話しでした。

要望のポイント

・東洋医学らしくないクリニックにしたい

・部屋の中にある大きな段差に困っている

・クリニックを陽、鍼灸院を陰

 

提案・設計内容

「曲線のアール壁」と「スキップフロア」で、可愛らしい空間の「質感」が変わるクリニックを設計しました。

 

小さなスペースで、天井高さも低い状況で、どうすれば、居心地の良い空間がつくれるか考えました。元々室内には、構造上の関係で、50センチほどの段差が有り、南側半分の明るいエリアが高い範囲、北側半分が低い範囲になっていました。段差をネガティブなモノとして考えるのでは無く、逆に段差を上手く使う事で、より良い空間をつくる事を目指しました。

 

段差をスキップフロアにする事で空間全体に変化をつけて、開放感を持ちながら段差を解消しました。待ち合いスペースを、小さいながらも溜まれるスペースとして、スキップフロアで受付とクリニック診察室にいく目線の変わる動線が、天井が低い事での圧迫感を感じさせない空間構成となっています。

 

クリニック診察室を、明るい南側のスペースに配置。天井が低いが、入室の為にスキップフロアで上がる経験をする過程で、天井高さは気にならなくなります。鍼灸院のエリアは北側の落ち着いたエリアに配置しました。診察室で診断を受けた患者がリラックスして治療を受ける。他の場所から独立し影響を受けない場所としています。

 

アール壁(曲線の壁)とスキップフロアが、待ち合いスペースと、診察室、治療室(鍼灸院)の間にあり、空気感が変わる切っ掛けになっています。「落ち着いた気持ち」や診療を受ける「動的な気持ち」に変わり、それぞれの場所に入っていく事になります。

 

東洋医学らしくないクリニックにしたいという要望と、不老長寿の仙桃(三千歳)を理念としたクリニックであったので、桃色をキーカラーとした内装デザインをし、桃をモチーフにしたロゴの提案もさせて貰いました。

東洋医学らしくないクリニックにしたいという要望と、不老長寿の仙桃(三千歳)を理念としたクリニックであったので、桃色をキーカラーとした、内装デザインをしています。桃をモチーフにしたロゴの提案もさせて貰いました。

 

完成後の施主の声

とても綺麗な面白い空間ができたんだなと感じます。満足しております。

コンパクトなのに変化に富んだ、15坪とは思えない奥行き感が、随所にあって不思議です。

今後、きれいに大切に維持したいと願っています。

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完成までの体験プロセス

1)相談。

段差がある場所で、上手く行くか心配だと話していただく。

段差を逆に上手く使って、良い設計にしようという方向が会話の中で見つかる。

デザイン好きな施主で、デザインに関する話しを楽しくする。

2)模型でのプレゼンテーション。スキップフロアの提案。

桃色の曲線壁(アール壁)の模型を施主に喜んでいただく。桃色にするか否か、ドクターと鍼灸師さんで意見が分かれる。施主が持って来た書籍「フランスの伝統色」などを見ながら色の話しで盛り上がる。カラーは保留。

 

3)ロゴの提案。

建築設計事務所は普通ロゴのデザインは行わないが、せっかくなので提案。

「2人で始める」「陰陽」「仙桃」というキーワードから、桃の花と実の2つのシンボルマークを並べるロゴを提案。(この段階では平面的)。桃のモチーフでシンボルマークは1つが良いかなという施主の意見で、最終的には1つのシンボルマークのロゴに決定。動きのある2つのラインで表した桃の実を抽象化したデザインに決定。

 

4)工事が始まり、仕上材の決定。

仕上げ材のサンプル見比べながら、施主と仕上げ材を検討。桃色をキーカラーにする事は決定。どの桃色にするか?思案する。カウンター、扉、床材との組み合わせに悩みながら決める。

 

5)クリニックサインの提案

クリニックの名前の文字フォントを幾つか見比べ、字体のイメージを施主と共有する。

実寸大のサイン形状を紙でつくり、施主と工事現場で実際の場所につけて見て、サイズ感と設置位置、設置高さ、サインの素材を決める。設置高さは皆でかなり迷いながら決めました。

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