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​猫と暮らす、リノベーション狭小住宅

コンパクトで、快適な生活

建物概要

所在地:東京都北区

構造:木造

用途:一戸建ての住宅・リノベーション

敷地面積:32.69㎡(9.88坪)

延床面積:65.09㎡(19.68坪)

Design:Ogino Takamitsu Atelier

Photo:Takamitsu Ogino

施主の想い

都心の住宅密集地に、戦後間もない頃建てられた住宅にお住まいの、お客様からリノベーションのご相談を戴きました。ご夫妻と大学生のお子様2人で住んでおり、以前はお父様と住んでいらした思い出の住まいでした。築年数の長い家のため、少しでも住みやすく直せないか、また東日本大震災直後という事もあり、耐震工事をしてこの先もこの家に住んで行きたいということでした。

特に玄関ホールが無く、玄関扉をあけると直接キッチンダイニングになっており、洗面所も無い点が気になりました。

お父様が趣味で書かれていた絵や、奥様の仕事で使う材料などの収納を考えたい、また、猫ちゃんが一緒に生活している為、猫ちゃんとの生活に配慮したつくりもご要望にありました。

要望のポイント

・水廻りを使いやすく

・保管するものの収納

・思い入れのある住宅

・耐震改修・断熱

・猫が外に出て行かない仕組み

提案・設計内容

小さな家に大人4人で住まわれていましたが、仲の良いご家族で、上手に暮らしていました。元々の間取りは、旧来の生活習慣の合せていた為、現代的な生活が送れる間取りへの変更を考えました。

玄関ホールと洗面所が無い不便さを解消するため、小さいながらも玄関ホールをつくり、和室の居間を広げ、フローリング貼りにし、キッチンをつけることで、リビングダイニングキッチンとしました。とは言え、小さな面積ですので、作りつけのソファーをつくり、テレビ台を組み込んだ食器棚やソファー上部の吊戸棚、キッチンの廻りには家事がし易くなる収納を作りつけ、コンパクトながらも生活し易いLDKを実現しました。洗面所も新たに作りオリジナルの家具の工夫で、小さくとも洗濯・洗面・脱衣が出来る空間にしています。

最上階は、天井を屋根なりに斜めに高くし、梁を見せることでちょっとした隠れ家部屋の様な個室になりました。お父様の絵を保管して置く場所、生活の用具など、どこに何を入れどう出すかを綿密に考え、取り出せる・仕舞える収納を色々な場所につくっています。製作したソファーの座面したの中にも奥様の仕事用品を入れるなど、必要な場所に必要なサイズの収納を設けています。

猫ちゃんが出ていかない様、玄関内側に引き戸を設けました。光を取り入れ圧迫感をなくす為、階段は踏み板の間の板を抜いたスケルトン階段にしましたが、猫ちゃん絶好の通り道になっています。耐震改修をしっかりするため、新たに基礎を作るなど、構造をフルリノベーションしています。

完成後の様子と施主の声

洗面所が作れると思っていなかったお客様は、それだけで感動して戴きました。元のお住まいでは収納があまり無く、モノが少しあふれ出していましたが、リノベーション後はきちんと収納出来、快適に生活して戴いています。

猫ちゃんは、工事中の仮住まいに慣れず、ストレスでそそうをしていましたが、リノベーション後の家に帰って来るなり、我が物顔で、家の主人になっています。

古材の梁を残した寝室
梁を表したベットルーム
フライファンと製作ソファ・製作家具
製作ソファとナラフローリング
リノベーションした玄関
リノベーション狭小住宅の木製スケルトン階段
シナ合板で仕上げた、ウォークインクローゼット
シナ合板で仕上げた、下足入
リノベーションした狭小洗面所
スケルトンリノベーションの工事姿
リノベーション住宅の構造補強
リノベーション戸建て住宅の構造合板での構造補強
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