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綺麗な光を取り込む2つの方法、住宅密集地での光の取り入れ方は?
更新日:2020年8月2日

|Photo by 森の中にある、切妻屋根のある老人ホーム|
綺麗な光を建築に取り込みたいと、いつも試行錯誤しながら設計をしています。
光の取り入れ方には、2つあって、太陽光を直接取り込み、影と光のコントラストを作る方法。
もう一つは、北側窓や壁や床に一回 反射させた美しい間接光を優しく取り込む方法。
私はこちらの方が好き。
写真の設計した老人ホームでは、南側窓しか写っていませんが、北側のハイサイドライトから、床を反射させた光や、一度、2階に入った光が廻って一階に降り注いだり、色々な方角から色々な種類の光が混ざりあって、柔らかな空間を作りました。

住宅密集地の住まいでは、プライバシーを保ちながら、光を取り入れています。
目の前 に、道路 があり覗かれてしまいそうな、部屋。
窓の内側に、土間空間をつくり、半透明の引き戸でリビングとわける事で、道路から中の様子が見てとれない、緩衝領域になっています。
柔らかい光が、半 透明ガラスの窓から入ってきて、木の床と木の壁、木の天井を照らしています。
プライバシーを重視するのが、今の住宅設計の方法です。
特に、都市部の住宅密集地では、必要不可欠になるけれど、明るさも、開放感も同時に欲しいです。