
最近流行りの土間空間。 何にでも使える柔軟な空間ですが、逆に、どう使ったら良いのか?戸惑ってしまうことありますか? その土間空間、見える収納として、使い方を考えることで使い勝手のよい家に変わります。
自転車置場は家の中に
自転車を持っている方、自転車に乗る方。大人も子供も、自転車所有率は非常に高くなっています。 郊外出身のワタクシ。育った家には、庭に倉庫があり、その中に家族全員の自転車を入れていましたが、中々倉庫を建てられる敷地のお宅ばかりではありません。更に、家を建てる時、自転車置場は後回しになりがちです。余り考えず、外の空いた場所にとりあえず置いてしまう事になってしまった、なんてことも。外に置いても良いのですが、屋根があっても雨が風に煽られて濡れて錆びてしまう経験は、多くの方がしているはずです。 現在は、電動自転車で子供の保育園・幼稚園の送り迎えをしているママさんが多くなっています。電動自電車や趣味のクロスバイク・スポーツバイクなどは、結構高額で大事なものですから、雨にもうたれたくないですし、防犯のこと、盗難も気になります。そこで土間空間の中に、自転車を置けると、一番取り出しやすく使いやすい場所に収納しておくことができます。

家の中に置きますので、飾る様に置きたい。どう見えるのかを計算して、置く場所を決め見える収納として土間空間をデザインする必要があります。今の自転車は素敵なデザインをしているものが多く、素敵なデザインゆえに家の中から眺められても、モノを飾っているワンポインにもなります。 それは、ベビーカーやキックスケーター、三輪車など子育てグッズも同様で、土間空間を飾ってくれます。
靴や帽子・鞄・サングラスなど身に着けるモノも、土間空間に飾ってしまおう
玄関では、靴を履きますが・・・・・帽子を被ったりもしますし、サングラスをしたり、鞄にモノを入れお出かけする事もあります。玄関の土間空間それらを置いておけば、出がけにさっと身に着けられ、便利です。 飾り棚をたくさんつくって、帽子や鞄・サングラス・靴などを飾っておくと、見せる喜びと、実用性と兼ね備えられることができます。収納の中にしまい込んでいませんから、飾り棚からパッととって持ち出せ、手軽に身に着けられます。
土間空間は玄関廻りやリビングに付属して、配置します。
土間でモノを飾ると、家族の好きなモノがあふれ出す場所であり、外部との緩衝領域になります。外から家を覗いたとき、まず土間が目に入り、その向こうに部屋になるからです。窓越しにみられる場合も、玄関扉を開けた時に見えるポジションも同様で、一旦玄関土間というフィルターがかかった上で、部屋になりますから、直接部屋の中を見られません。だからこそ、土間空間は自分の好きなモノで飾りかつ、自分が使いやすいようモノを置いておきたい場所です。

土間空間とは
土間空間とは、建物の中で床が土やコンクリートで作られている、湿気や土埃を気にせず使えるエリアのことを指します。日本の伝統的な住宅や農家などに見られることが多いです。
土間空間の特徴や利点:
多目的使用: 土間空間は、玄関や収納、作業スペース、趣味の部屋など、さまざまな用途に使われます。特に農作業や家畜の世話、洗濯、雨具の保管などに適しています。
湿気対策: 土間は通気性が良く、湿気を取り込みやすいので、湿度が高くても比較的快適に過ごせます。
耐久性: 土間は硬いので、重いものを置いたり、頻繁に使ったりするのに適しています。また、掃除もしやすいです。
自然素材: 伝統的な土間は土で作られますが、現代の土間空間ではコンクリートやタイルが使われることもあります。これにより、より耐久性やデザイン性を高めることができます。
冷暖房効率: 土間は自然な断熱材として機能することがあり、室内の温度調節にも役立ちます。
現代の住宅では、土間空間を取り入れることで、より広い空間を作り出したり、屋内外のつながりを持たせたりすることができます。
見える収納とは
見える収納とは、収納するものが外から見える形で配置されている収納方法のことです。収納アイテムが透明な容器やオープンシェルフ、ラックなどに置かれており、取り出す際に中身が一目でわかるようになっています。
見える収納の特徴や利点:
利便性: 中身が見えるため、何がどこにあるか一目でわかり、必要なものを素早く取り出せます。探し物の時間が減り、効率的に使えます。
整理整頓: 見える収納は、アイテムを整然と並べることを促進します。整理整頓を意識することで、無駄なものを減らし、スッキリとした空間が保たれます。
インテリアとしての効果: 見える収納はデザイン要素にもなります。おしゃれな容器や収納ラックを使うことで、収納スペースがインテリアの一部として美しく見せることができます。
管理しやすい: 物の量や状態を簡単にチェックできるので、補充が必要なアイテムや使わなくなったアイテムを管理しやすいです。
見える収納の具体例:
オープンシェルフ: キッチンやリビングでよく見られ、調理器具や書籍、装飾品などを整理するのに使います。
ガラス容器: 乾物やお茶、お菓子などをガラス瓶に入れて収納し、中身を確認できるようにします。
クリアボックス: 中身が見えるプラスチック製の収納ボックスで、衣類や雑貨を整理するのに適しています。
ラベル付き収納: ラベルを付けることで、見える収納と合わせて、何がどこにあるかをさらに明確にします。
見える収納は、使い勝手が良く、空間をすっきりと保つために非常に有効な方法です。ただし、見た目に気を使う必要があるため、整頓を定期的に行うことが重要です。
土間空間の見える収納の設計方法
土間空間に見える収納を取り入れる際の設計方法は、機能性とデザインのバランスを取ることが重要です。以下は、土間空間で見える収納を効果的に設計するためのポイントです。
1. 用途の明確化
まず、土間空間で収納する物品や用途を明確にします。土間は多目的に使えるため、何を収納するかによって設計が変わります。例えば、農作業用具やアウトドア用品、家族の靴やコートなどの収納に適しています。
2. 収納のタイプ選定
オープンシェルフ:
設置場所: 壁面に取り付けることで、物の出し入れがしやすくなります。
デザイン: 木製、金属製、ガラス棚など、土間の雰囲気に合わせた素材を選びます。
ラック・スタンド:
設置方法: 自立型や壁取り付け型のラックを使うことで、物の収納と見せる機能を両立できます。
種類: 簡単に取り外しできるものや、調整可能な棚が便利です。
クリアボックス・ガラス容器:
選定: 透明な容器を使うことで、中身が見えやすく、整理整頓しやすいです。
配置: 高さや幅に合わせたサイズの容器を選び、統一感を持たせます。
3. デザインと美観
素材と色:
統一感: 土間の素材や色と調和する収納アイテムを選びます。たとえば、木製の棚やラックが自然素材の土間に合うことがあります。
アクセント: 鮮やかな色やデザインの収納アイテムを使うことで、アクセントを加えることもできます。
見せる収納の工夫:
アクセサリー: 収納棚にディスプレイ用のアイテムを加えると、見せる収納の美しさが際立ちます。
オーガナイザー: 収納内部に仕切りやオーガナイザーを使うことで、整然とした印象を保つことができます。
4. 収納の機能性
アクセスのしやすさ:
高さと位置: 収納する物の使い頻度やサイズに応じて、取り出しやすい高さや位置に収納を配置します。
動線の確保: 物を出し入れする際の動線を考慮し、使いやすい配置にします。
耐久性:
素材選び: 土間空間では湿気や摩耗に耐えられる素材を選ぶことが重要です。防水性や耐久性のある素材を使用します。
5. メンテナンス
掃除のしやすさ:
収納内部: 収納アイテムが簡単に取り外せること、掃除がしやすいデザインを選ぶことが重要です。
定期的な整理: 物の管理がしやすいように、定期的に収納の見直しと整理を行います。
土間空間に見える収納を設計する際は、用途に応じた収納タイプを選び、デザインと機能性のバランスを取ることが重要です。実際の空間に合わせて、適切な素材や配置を検討し、快適で使いやすい収納を実現してください。
土間空間に身につけるものを飾る方法
土間空間に身につけるものを飾る方法には、デザイン性と機能性を兼ね備えたアプローチがあります。以下に、土間空間に身につけるアイテムを効果的に飾るための具体的な方法を紹介します。
1. ディスプレイラックの設置
棚やラック:
オープンラック: 玄関や土間にオープンラックを設置し、帽子やバッグ、靴などを飾ります。通気性も良く、物を取り出しやすいです。
ウォールシェルフ: 壁に取り付けるシェルフを使って、小物やアクセサリーをディスプレイします。場所を取らず、スペースを有効に使えます。
アクセサリーラック:
フック付きラック: コートやバッグを掛けるためのフックを取り付けることで、見せる収納ができます。デザイン性のあるフックで、インテリアの一部としても楽しめます。
スタンド型ラック: 帽子やバッグを吊るすためのスタンド型ラックを使い、視覚的に整理された印象を与えます。
2. 見せる収納ボックスやバスケット
透明ボックス:
内容物が見える: 透明な収納ボックスを使うことで、中身が一目でわかり、取り出しやすくなります。
バスケットやかご:
ナチュラルな素材: 籐や麻などの自然素材で作られたバスケットやかごを使うと、土間の雰囲気にマッチし、身につけるものをおしゃれに収納できます。
3. フックやハンガーの活用
壁フック:
デザイン性のあるフック: 壁に取り付けるフックやフックレールを使い、帽子やバッグを掛けて飾ります。装飾的なフックを使うことで、インテリアのアクセントになります。
ハンガー:
多機能ハンガー: 複数のアイテムを掛けられるハンガーを使うことで、効率的に収納しつつ、見せる収納を実現します。
4. ディスプレイエリアのデザイン
コーナーラック:
スペースの有効活用: コーナーに取り付けるラックやシェルフで、身につけるものを効果的にディスプレイします。
壁面アートと組み合わせる:
装飾的な要素: 壁にアートや装飾を加えることで、身につけるものと一体感のあるデザインを作り出します。例えば、アートの隣に帽子やバッグを飾ると、視覚的に興味を引く空間になります。
5. 収納の整理整頓
カテゴライズ:
用途別の収納: 身につけるものを用途別に整理し、わかりやすくディスプレイします。例えば、季節ごとに分けたり、使用頻度に応じて分類したりします。
定期的な見直し:
整理整頓: 定期的にディスプレイを見直し、必要なものだけを飾るようにします。不要なアイテムを取り除くことで、スッキリとした空間を保つことができます。
6. ライティングの工夫
スポットライト:
強調: 特定のアイテムを強調するために、スポットライトや間接照明を使うと、アイテムがより引き立ちます。
ディスプレイライト:
明るさの調整: 収納スペースやラックに組み込むことができるディスプレイライトを使用し、明るくて見やすい環境を作ります。
土間空間に身につけるものを飾る際は、ディスプレイラックや収納ボックスを効果的に使い、見せる収納として機能性と美しさを兼ね備えたデザインを心掛けましょう。アクセサリーやアイテムを整理整頓し、視覚的に美しい空間を作ることで、土間がより魅力的な場所になります。
住まいの設計・計画の解説
→収納計画